11月は6試合で8得点でした。3勝2敗1分
12月は7試合で20得点でした。5勝1敗1分
考えましょう。このワケを。
受け身なスタイルからの脱却
急に得点数が増えました。まあ主にケインですけど。
でも、11月もケインはいたわけで、ただ単に一人の調子が上がっただけではない。
10月の後半から11月にかけて強豪チームとの対戦が続きました。そこでポチェッティーノが採用したのは5-3-2のフォメーションで、しっかり守ってロングカウンターという戦術。最初の数試合でどハマりしたおかげで、逆にこれに固執するようになってしまった。真っ向勝負が厳しいだろう相手への対策だったのに、格下との対戦でも使って自ら苦しむようになる。ガンガン前に出てくる相手の裏のスペースを突いていくのが趣旨のはずだが、スペースのない時も同じように戦い、この形で引いた相手を崩す方法論がないのでパッとしない時期が続いてしまった。
アルデルヴァイレルトの離脱を受け、少し流れが悪くなったものの、久しぶりに4バックに戻す決断をすることになったのは怪我の功名で、高い位置からプレッシャーをかけるスタイルに原点回帰。やっぱりこの方が合っているし、調子の良かったソンも含めた4人を同時起用できるもの良い点です。今のサイドバックの面々ではウイングバックにした時の攻撃力が物足りなかったから。しばらくやっていなかったせいか最初はぎこちなかったけど、徐々に良くなってきているのが目に見えてわかるし結果にも繋がってきた。3バック揃うまではこれでいくのではないだろうか。
バイタルエリアの使い方
うまくいかなかった時期は、なかなか真ん中に良い形でボールを入れることができていなかった。2トップがサイドに流れないので中央で待つ形になり、ディフェンスに距離を詰められていてサイドに逃げることになる。ワントップに戻したことでケインが動きを出せるようになってその動きに合わせてアリがバランス良くサポートする形が出来上がりました。ケインにはフィニッシュを任せたいし、ソンはゲームを作るタイプではない。さらにアリまで前に張っていてはプレーメーカーはエリクセンのみ。広く動いて頑張ってはいたけど一人では厳しくて、連動性に乏しい試合が多かったね。やっぱりアリは中盤の選手、この2か月でよくわかりました。
ボランチも2枚いた方が戻してやり直す際にスムーズにボールを展開できます。ワンボランチだとどうしてもポジションを守ることに気をくばらないといけないので、それぞれの良さが殺されてしまっている気がしてなりません。低い位置でボールを持つ方が余裕ができるので前にパスを出す時間を作れているので。
サイドをうまく活かすというのは鉄則ですが、願わくば中央を崩したい。そしてそれができている時が強いスパーズです。先日のサウサンプトン戦の2点目のような得点が理想かな。ケインとアリが中央で動いて相手を外し、低い位置からエリクセンがスイッチを入れる。バイタルで受けたアリが前を向いてサイドから斜めに入ってきたソンにスルーパスを出してダイレクトの折り返しを走りこんできたケインに合わせた。きれいだったしこれができるというのは一つ調子のバロメータかと。ケイン、エリクセン、アリが近い位置でプレーできている時はうちは強いね。あとはラメラもここに加わってほしい。誰かが抜けても大丈夫なように。