シーズン総括、続いてはディフェンス編
定まらないディフェンスライン
背番号 | 名前 | 出場数 |
---|---|---|
2 | キーラン・トリッピアー | 35 |
3 | ダニー・ローズ | 17 |
4 | トビー・アルデルヴァイレルト | 21 |
5 | ヤン・フェルトンゲン | 47 |
6 | ダビンソン・サンチェス | – |
21 | ファン・フォイス | – |
24 | セルジュ・オーリエ | – |
33 | ベン・デイビス | 38 |
37 | カイル・ウォーカー=ピータース | – |
※出場数は公式サイトを参照。「-」の選手は表記なしだったものです。
今年はフェルトンゲンの年でした間違いなく。最強のコンビを組んでいたアルデルヴァイレルトが離脱し、若いサンチェスを引っ張る先輩として、その存在はチームを後方から支え続けていました。守備の力強さも増したように思えるし、前線が不甲斐ない時は自分で持ち上がってもいける。入れ替わりがちだったディフェンスラインの大黒柱でした。
サイドバックは両方とも定まらないままだった。能力的にはオーリエとローズだと思われていたはずだが、オーリエはプレミアに馴染みきれず、ローズはコンディションを戻せなかった。途中は完全にローテーションにしていて、前の節でたら次は反対が出る。サポーターからしてもイマイチ物足りない気持ちのままです。
新加入ながらサンチェスは素晴らしかったですね。最高額は伊達じゃない。早くから起用されていて、初めは不安定さも垣間見えましたが、最終的にはフィットして終われた。能力任せな瞬間もあるけど、それはこれから学べばいいところ。サンチェスを取っていなければ4位では終われなかったでしょう。
センターバックは取っておきたい
移籍の噂が多く上がっているのはアルデルヴァイレルトとローズです。一時トリッピアーにも話はありましたが今は沈静化しています。
アルデルヴァイレルトは移籍濃厚だけど、このレベルのセンターバックは世界を見渡してもそういません。まだ28歳なのでしばらくはトップレベルでやれる。ユナイテッドの興味を報じるメディアは多いですが、国内クラブに出すなら移籍金は容赦のないものになるはずです。センターバックは一人は即戦力級が欲しいところ。フォイスとカーター=ビッカースを信頼するにはまだ早いかと。ダイアーもできますが、それは念頭に置かずに構成を考えて欲しい。不安なので。ダイアーのCBは。
ローズはシーズン前に移籍希望を表明し、結局残留しました。にもかかわらずデイビスとのポジション争いに遅れを取ってしまい、出番は限定的。普通に考えれば移籍する流れでしたが、先日残留を希望するような発言がありました。正直よくわかりません。ここの補強の第一希望はフルハムで大活躍しているライアン・セセニョンでしょうが、チームが1部昇格を決めたため、獲得できる可能性は下がりました。聞いてる限り適役っぽいんですけどね。
去年の完璧な守備陣を構成していたアルデルヴァイレルト、ローズ、ウォーカーを失ってなお、踏みとどまった今年のディフェンスラインは十分やったと思っています。ただ来季のことを考えるといまひとつレベルアップが必要かと。それが補強であっても既存のメンバーの奮起であっても。