今シーズンを各選手毎に振り返り、さらに移籍の可能性についても考察します。
シリーズ最後はFWを
それではまいりましょう。
採点基準:
★★★★★:驚きの活躍ぶり
★★★★☆:期待値以上
★★★☆☆:及第点
★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
★☆☆☆☆:全く戦力になれていない
移籍可能性:
★★★:放出候補
★★☆:オファー次第
★☆☆:残留濃厚
FW
ルーカス・モウラ
評価:★★★★☆:期待値以上
昨シーズンの冬に加入してからの半年は、途中出場でスキルの高さは見せつつも、チームに馴染みきれないままでした。
ワールドカップ不参加組のため、プレシーズンをクラブで過ごしたあの時間がモウラを最高の「補強」にさせました。
序盤にはチームがガタガタの中、一人気を吐いて攻撃の中心としてチームを牽引します。
前線の復帰と復調によって一時期は出場機会を減らすも、本人はほとんど離脱もなく途中からのアクセントとして奮闘する。
そして何よりもCLアヤックス戦。奇跡のハットトリックでルーカス・モウラは英雄となりました。
固め取りも多かったけど、チーム3番目の得点を記録。これからも前線の構成を悩ませる存在でいてくれ。
移籍:★☆☆:残留濃厚
不遇のパリ時代を経てようやく力を発揮できる場所を見つけました。
本人的にももう少しここでやりたいはず。
来年以降は不動のスタメンというポジションに向けた挑戦を。
ソン・フンミン
評価:★★★★☆:期待値以上
代表戦と出場停止以外ではフル稼働です。
やや波のあるシーズンでしたが、絶好調時にソンを止められる選手はいない。
ケインが長くいなかったことを忘れさせてくれたのはソンの爆発力でした。
得点が取れなかったとしても常にその仕掛けは相手チームの脅威になっていて、
もはやプレミアリーグを代表する選手になってきました。
移籍:★☆☆:残留濃厚
むしろなぜ他のクラブが興味を示さないのかわからないほど、
今やワールドクラスの選手です。
兵役免除を勝ち取った際に、本人もスパーズへの愛着を口にしていて、オファーがあっても移籍はなさそう。
毎シーズン成長を見せているため、これからにも期待できます。
ハリー・ケイン
評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
相変わらず出れば点をとる特別な存在ですが、いかんせん負傷が多すぎる。
筋肉系の癖になるものというより、明確に踏まれたり捻ったりしている怪我なので強くなって戻ってくればよし。
ケインがいる時といない時ではチームの戦い方が変わってしまうので、離脱時間が長い選手になってしまっては困ります。
チームのトップスコアラーに対してやや厳しい評価になるけれど、今年の結果に満足は出来ないでしょう。
移籍:★☆☆:残留濃厚
目指すはチームのバンディエラ。
移籍はまずないと信じています。
金額も果てしなく高くなるので最近では噂も減ってきました。
フィンセント・ヤンセン
評価:★☆☆☆☆:全く戦力になれていない
登録メンバーからも外され、絶望のシーズンを送りました。
後半戦はリーグ戦のみスカッドに加わったけど、出番は3試合のみ。
多分ですが出場時間は合計15分以下でしょう。
気合いは感じられたけどね。もうちょっと長い時間見たかったけど、チームに余裕がありませんでした。
移籍:★★★:放出候補
残るのならそれがサプライズ。
欲しがるチームすらいないという状況にならなければ、ヤンセンの未来はここにはありません。
まだキャリアを取り戻すチャンスはあるはずなので、気持ちを新たに頑張って欲しい。
たいした記録も残せなかったけど、嫌いにはなれない選手でした。
フェルナンド・ジョレンテ
評価:★★★★☆:期待値以上
2年目の今シーズンもケインの影。ケインがいなくてもソンやモウラが最前線に入る状況に、本人も冬に移籍を考えていた。
が、状況は劇的に変わった。
フォワード不足を受けて残留を決めると、流れを変えるスーパーサブとして徐々に存在感を高めて行く。
こと、チャンピオンズリーグでは信じられないくらいの貢献を見せました。
シティ戦での決勝点は泥臭く気合いの入ったもので、アヤックス戦ではたった一人で流れを引き寄せた。
経験豊富なベテランの存在意義をこれでもかと教えてもらったシーズンでした。
移籍:★★★:放出候補
5月18日を期限に付帯していた契約延長のオプションをスパーズ側が行使しなかったことで、移籍は決定的になりました。
34歳になるジョレンテはこれからのプロジェクトには合わないと判断されてしまったのでしょう。
ケインの控えという難しい役割を引き受けてくれて、自らの活躍で導いたチャンピオンズリーグ決勝を最後にチームを去る。
ちょっとカッコ良すぎませんかね。
補強ポイント
毎年の課題となっているケインの控え枠は、どうやらソンとモウラで賄えそうです。
抜けるのはジョレンテだけのようですし、必要なのは途中から変化を加えられる一芸に秀でた選手となります。
おそらくは似たタイプの選手を探すことになるでしょう。