ポチェッティーノはトッテナムを去ってしまうのか

にわかに浮上したマウリシオ・ポチェッティーノの退任報道

その出どころは本人から。

監督の真意はどこにあるのでしょうか

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違った仕事をすることになる

アヤックス戦のセカンドレグを前にしたインタビューにて、初めてポチェッティーノから退任を示唆するような発言が飛び出しました。

「チャンピオンズリーグを制覇すれば、これまでの5年間に区切りをつけて、家に帰ることになるだろう」

これに対し「それはクラブを去るということか」と質問した記者に「会長と話をして、これまでとは異なる仕事をすることになるだろう」と回答していました。

昨年の5月に現行の契約を延長し、2023年まで任期を伸ばしている。これまでの実績や発言を見ていても、しばらくは在任するものだとみんなが思っていたはず。
そんな気持ちが揺らぐことになったのは、おそらくチャンピオンズリーグでの躍進から。結局1年を通じて一人も新戦力を加えることができない中、初のCLファイナル進出はまさに偉業。

先の発言を受けて、ポチェッティーノは進退について自らの考えを述べてくれています。箇条書きでまとめてみるとこんな感じ。

・就任してからの5年間は、トレーニング施設や新しいスタジアムへの投資をし、クラブの土台を作る期間だった。
・これまでのやり方のままに毎年チャンピオンズリーグを勝ち進むことを求められて行くのはあまりにも難しい。
・この先5年、10年に向けた計画を立てて行く必要がある。
・明確な目標や、それを達成する方法がないままに、次の章を歩み始めることはできない。

補強を認められない状況で結果を出してしまったことが、当たり前だと思わないで欲しいという、これは警告です。これまでのレヴィやポチェッティーノの会見を見ていても、スタジアムの建設費が補強資金不足に繋がっているわけではないと、繰り返し発言していました。今のチームに必要な選手が、適正価格で市場に出ていないだけだ、と。もちろん本心がどこにあるのかはわかりません。確かにスパーズはむやみやたらにマネーゲームに乗っかるクラブではありませんでした。

監督が言っているのは、シティやPSGのように金を使えということではない。それはさすがに難しいだろうし、現実を見たアイデアではない。ただ、ライバルクラブに比べて低すぎる給与水準を理由に選手が出て行きたがるような状況はこれから変えていかなければいけない。お金の使い方の話だけではないという発言もあったけど、今の時代では大きなウェイトを占めているのもまた、事実なのです。

金だけではないとすれば、あとは選手の放出について。真のビッククラブになるために、いつまでも「売るクラブ」であるわけには行かない。目先の移籍金に心を動かさず、主力の慰留には力を注いでいかないといけない。幸い、ウォーカー以降、その手の放出はなかったけれど、今やエリクセンの移籍は現実味を帯びてきました。

今回のポチェッティーノ発言はこれからのクラブの姿勢に一石を投じることになったはずです。勝ち進んでる今だからこそ響いてくる発言だ。これがリーグもCLも望まむ結果になった時のセリフなら、ただの負け惜しみになるからね。

僕たちはみな、これまでの躍進に本当に感動しているし、これからも飛躍して行くトッテナムの姿を見て行きたいと願っている。そのためにマウリシオ・ポチェッティーノを手放すわけには行きません。彼ほどの仕事ができる監督はいない。6月1日のファイナルの後、どのような話し合いがクラブでは行われるのか。監督も選手もサポーターも納得の行くような、そんな覚悟を示して欲しい。少なくともピッチでは、説得力のあるプレーを見せられているのだから。

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