今年も開幕前の予想をお届けします。
プレシーズン最後のエンターテイメントとしてお楽しみください。
まずは20位から11位まで
※選手の移籍情報は2019年8月7日時点のものです。
20位 ニューカッスル・ユナイテッド
昨シーズン:13位
愛称:マグバイズ
ホームスタジアム:セント・ジェームズ・パーク
問題は間違いなくフロントにある。昇格後2シーズンに渡りプレミア残留を果たしたラファエル・ベニテスとの契約延長をまとめられず、新監督を決めたのもプレシーズンマッチが始まってから。昇格も含めて結果を残し続けたベニテスとの交渉では「法外な報酬を要求してきた」と理由をつけているものの、クラブ側も8年契約という掲示をしたらしく、それだけの長期契約を求めるのであれば、ベニテスの要求が高くのなるのも当然です。ここで引退しろと言っているようなものですからね。
監督だけでなく選手補強も進んでいない。レンタル終了の選手も含め、選手の放出はあるにも関わらずだ。プレシーズンの試合を見てもそもそも真っ当なフォワードは武藤しかいない状況だったし、試合内容も最悪で新シーズンは惨劇になる予感を感じさせた。
19位 シェフィールド・ユナイテッド
昨シーズン:チャンピオンシップ2位
愛称:ブレーズ
ホームスタジアム:ブラモール・レーン
創立は1889年、数多くある◯◯ユナイテッドというチームの中では最も歴史のあるクラブです。最後にプレミアを戦っていたのは2006-2007シーズンでした。その時は1年で降格している。
その降格に伴ってエヴァートンに移籍することになったフィル・ジャギエルカが今年シェフィールドに復帰することになったらしい。
今回こそ残留を果たすことができるのか。
18位 サウサンプトン
昨シーズン:16位
愛称:セインツ
ホームスタジアム:セント・メリーズ・スタジアム
昨季は全然勝てない時期が続き、このまま残留かと思われたところ、監督をハーゼンヒュットルに変えたことでなんとか持ち直し、残留。
前から言っていることですが、セインツはもっと上を目指すクラブであって欲しかった。主力の流出が相次ぎながらも、プレミアに留まり続けていることは凄いことかもしれないけど、最近はもうクラブ全体から野心が感じられなくなってしまった。まあ今年もなんだかんだ残留するんだろうなという気持ちもありつつ、降格予想にしておきます。
17位 ノリッジ・シティ
昨シーズン:チャンピオンシップ1位
愛称:カナリーズ
ホームスタジアム:キャロウ・ロード
2010年代のザ・エレベータークラブ、それがノリッジ。2010-2011シーズンから2019-2020シーズンまでの10シーズンのうち、5シーズンをチャンピオンシップで、5シーズンをプレミアリーグで過ごすことになりました。
プレミア昇格による経済的な恩恵は凄まじく、最下位でも1億ポンド近くに収入になるという。しかしノリッジは無理な投資はせず、健全な経営の中で残留を目指すらしい。たしかに相当にお金を使っていたフルハムは1年で降格している。
その方針で去年もしっかりチャンピオンシップ優勝という結果も残したクラブだけに、少し応援してみたいと思う。
16位 ブライトン
昨シーズン:17位
愛称:シーガルズ
ホームスタジアム:ファルマー・スタジアム
ギリギリで残留を果たしたブライトンは新シーズンをグレアム・ポッターという新指揮官と共に迎える。
ダンク、ダフィーというプレミアファンの大好物のようなパワフルセンターバックコンビが相手の攻撃を跳ね返し、素早く効率よく最前線のマレーにボールを届けるというイメージのチーム。
そんなマレーも35歳であり、頼みの綱であり続けるには些か不安になる頃。それに次ぐスコアラーはセットプレーのシェーン・ダフィーなのだから、ストライカーの補強、またはエール得点王のジャハンバフシュあたりの覚醒を求めるのは必須です。
15位 バーンリー
昨シーズン:15位
愛称:クラレッツ
ホームスタジアム:ターフ・ムーア
7位に入り脚光を浴びたのも束の間に、15位に終わってしまった昨シーズン。まあこの辺が定位置ということでしょうか。
相変わらず攻撃力は物足りないまま、武器だったはずの堅守が崩壊しました。キーパーの選手層だけならリーグでも屈指のものだったはずなのに。
チャンピオンシップで数字を積み上げたジェイ・ロドリゲスを獲得し、得点力にも磨きをかけつつ、まずは守備の再構築を。
14位 クリスタル・パレス
昨シーズン:12位
愛称:イーグルス
ホームスタジアム:セルハースト・パーク
毎年恒例となっているスロースターターなパレス。飛び抜けて輝いていたワン=ビサカはやはりステップアップを果たすも、今のところザハの慰留には成功しています。が、ロイ・ホジソンの下で、選手の能力を活かしきれているとは思えない。いつ見てももっと上を目指せるクラブだろうと思ってしまう。就任3年目となる今年こそ、これまでとは違うパレスを見せて欲しい。たぶん、無理だろうけど。
13位 ボーンマス
昨シーズン:14位
愛称:チェリーズ
ホームスタジアム:ディーン・コート
「リーグ最長人気となったエディー・ハウ率いるボーンマス。しっかり中堅チームの地位を獲得しました。定着を果たしたので次は上のステップを目指したい。現状維持では衰退していくのが世の定めです。チーム全体のバランスは良いので殻を破るにはブレイクしてくる抜けた存在が必要です。」
これが去年の予想記事で書いたこと。今年も同じことが言えそうです。ちなみに一昨年から昨年にかけて順位は2つ落としています。
いかに負けがかさんでも簡単には監督の首をすげ替えない姿勢は他のクラブも見習うべき。
12位 ワトフォード
昨シーズン:11位
愛称:ホーネッツ
ホームスタジアム:ヴィカレッジ・ロード
起こしかけたワトフォード旋風はわずか1ヶ月で終わり、そのあとは可もなく不可もなくな成績で11位に終わりました。
いい時はまとまりもあり気持ちも見せてくれる好チームですが、それを維持できないのが難点です。降格の匂いはありませんが、トップ10に入るのも想像できない。今年もこの辺になるのかな。
11位 アストン・ヴィラ
昨シーズン:チャンピオンシップ5位
愛称:ヴィラ
ホームスタジアム:ヴィラ・パーク
ようやく3シーズンぶりに帰ってきた。ヴィラはプレミアにいてほしいクラブです。
去年は元スパーズのハットンやキャロルもいたらしいですね。今年のチームには残りませんでした。そんな中で大型補強を敢行し、話題をさらっているのがこのチーム。前述ノリッジとは対照的なスタンスです。
昨年の昇格組で同じような補強を行っていたのはフルハムとウルブズです。かたや何も残せずに降格になり、かたや7位でシーズンを終えるという快挙を成し遂げた。ヴィラは果たしてフルハムになるのかウルブズになるのか。後者を期待して11位と予想します。