ミシェル・フォルム、1年ぶり2度目の退団

 2020年7月27日、トッテナム・ホットスパーは契約満了によるミシェル・フォルムの退団を発表いたしました。

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そこに、いてくれるだけで

 もう一人の方は週末に書きます。先にこちら、フォルムから。

 2014年夏にスウォンジーからやってきてもう6年になる。最初からロリスの2番手として加入したので、主にカップ戦が主戦場だった。オランダ代表にも選ばれていた選手なので、おお、豪華なサブだと思っていた。このレベルの選手が2番手としてきてくれるクラブになったのか、と。

 2018-2019シーズンに珍しいことにキーパーの2、3番の序列が変わった。パウロ・ガッサニーガの台頭により、フォルムは3番手に。まあ肝心な時にフォルムが離脱していたことでガッサニーガが出番を得てなんだけどね、たしか。

 そんなこんなで一旦は1年前に契約満了で退団。CL決勝まで進み、ノリに乗っている時期だったので、あれきりだった方がいい思い出になったはずなのに、その後苦しんでいたチームに戻ってきてくれた。

 フォルムに代わる第3キーパーをスパーズは取らなかった。オースティンとホワイトマンというアカデミー上がりの選手がいるからいいと思っていたはずなのに、ロリスの長期離脱にフロントは大慌て。10月にシーズン終了(6月)までの短期契約を結んだ。

 ここまで聞くと素晴らしいエピソードだけど、結局フォルムも怪我が多くて、肝心な時にいなかったりもしてた。まあ、ガッサニーガが今年もピンチヒッターをちゃんとこなしてくれたからよかったよ。

 ロリスが戻ってからはベンチにも入っていないし、そもそも出場したかも覚えていないけど、メンバーにいることで、とても安心した。どっしりと構えていてくれてありがとな。

 出番はないとわかっていながら、ちゃんとシーズン終了まではいてくれて助かりました。次はどうするのかな。年齢が年齢だけに引退も視野に入っているかもしれないね。

 トッテナムにいた6年間、主役にはなれなかったけれど、強くなっていくスパーズを土台から支えていた一人です。長いことお疲れ様でした。ありがとう、フォルム!

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