この連休で書き切ることが目標です。
第2弾はDF編
採点基準:
★★★★★:驚きの活躍ぶり
★★★★☆:期待値以上
★★★☆☆:及第点
★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
★☆☆☆☆:全く戦力になれていない
移籍可能性:
★★★:放出候補
★★☆:オファー次第
★☆☆:残留濃厚
DF
トビー・アルデルヴァイレルト
評価:★★★★☆:期待値以上
2シーズン続けて、立場が怪しくなりかけながら、結局は不動の軸でしたよ、というシーズンになった。チームの調子が最も悪かった頃は、得点の匂いはアルデルヴァイレルトからソンへのロングパス一本、それだけだったね。
あ、というかリーグ戦に関していえば、一番出場時間の長かった選手らしい。完全に軸か、すみません。モウリーニョがダイアーを重用し始め、サンチェスのプレーも気に入っていることから、来期は本格的にポジション死守のシーズンになりそう。がんばろう。まだまだ見ていたい。
移籍:★☆☆:残留濃厚
相棒が退団してしまったが、アルデルヴァイレルトはシーズン中に契約延長をかわした、法外なオファーが来ない限りはまず残留だろう。正直もっと他のクラブに狙われてもいいくらいの選手だと思うんだけどね、見る目ないよね。
ヤン・フェルトンゲン
評価:★★★☆☆:及第点
厳密にはもう一段階低評価なシーズンなんだけどね。ここはどうしても甘くなるよ。悲しいがフェルトンゲンとの日々は終わりを告げた。どんどんプレーを見る時間は減ってしまったけれど、プロとして美しい去り方だった。
長きに渡る貢献には本当に感謝してる。先5年くらいは、アルデルヴァイレルトとフェルトンゲンに代わるセンターバックの組み合わせを見つけられないんじゃないかと心配だ。忘れないよ、ありがとう。
ダビンソン・サンチェス
評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
なんかいつも手厳しい評価を下している気がするが、今回も例に漏れず。
加入してから丸3年が経ったけど、イマイチ何が成長しているかわからない。身体能力が素晴らしいのは最初からだったし、未だに全身のバネに頼ってプレーしているだけだ。本来は自身の成長によってフェルトンゲンからポジションを奪うはずだったのに、今年スタメン顔出来ているのはあっちの不調と契約問題、そしてサンチェスの年齢に対する期待値からだと思っている。
移籍:★☆☆:残留濃厚
期待値だけで言えば、将来のディフェンスリーダーなので少なくともアルデルヴァイレルトが出て行くまではサンチェスを放出することはない。ただし本格的にダイアーがセンターバックになる以上、来シーズンの出番は保証されていないぞ。
エリック・ダイアー
評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
印象は悪くないんだけど、それは最後の数試合がよかったから。とはいえ長きに渡ったスランプはようやく脱したようだ。ボランチでは立ち位置があやふやになっていたけど、センターバックに戻されてからは強さと情熱が感じられる。おそらく現状は一番手なんじゃないだろうか。
2シーズンほど停滞していた時間を取り戻して、もう一段階上を目指す時がきた。もはや期待の若手という年齢ではない。静かなロリスに対して、熱くチームを鼓舞する存在であってくれ。
移籍:★☆☆:残留濃厚
モウリーニョ就任により、最も利益を得たのがダイアー。明らかに監督のお気に入りであり、それがプレーに出てきた。まだシーズンを戦う上での安定感は未知数だけど、センターバックとして充実した1年にしよう。
ファン・フォイス
評価:★☆☆☆☆:全く戦力になれていない
ダイアーとは反対に、モウリーニョの就任が最もマイナスに響いたのがフォイス。たしかに怪我で離脱していた時間は長かったけど、そもそも不在が単なるベンチ外なのか怪我なのかと、興味を持たれないほど存在感がなくなってしまった。
リスキーなプレーを好むフォイスのスタイルではまずセンターバックでは使われない。右サイドバックで頑張るか、さもなくば移籍になってしまいそう。
移籍:★★☆:オファー次第
本当にもったいないとは思うんだけどね。かといって序列が変わるとも思えない。本人のためにはレンタルだったとしても出た方がいい。どこかで出場機会を得て、自信を取り戻すことが今は必要だ。
ジェフェット・タンガンガ
評価:★★★★☆:期待値以上
プレシーズンで目立ったプレーをしたのに、ポチェッティーノには使われず。何故かモウリーニョの目に止まったようで、なんとリヴァプール戦でのデビューだった。きっちりとチャンスを生かし、信頼は掴んだ。
センターバックだけでなく両サイドバックも任されるなど、来年以降、最も楽しみな選手の一人になった。中断明け以降は怪我もあり、出番はなかったけれど、スパーズの未来といっても過言ではない。
移籍:★☆☆:残留濃厚
「残留濃厚」にはしたけど、今のところCBでは4番手。サイドバックとしても1番手にはなり得ないだろうから、その立場に置いておくべきかは悩みどころ。まあとりあえずはモウリーニョの下で学ぶのもいいんじゃないかと思うけどね。
セルジュ・オーリエ
評価:★★★★☆:期待値以上
思うところはいくつかあるけど、控えのいない中フルシーズン1人で乗り切ったことは本当にすごい。クロスの質は上がってこないけど、それでもチームが求め続けるんだからやるしかない。適材適所なプレーを与えていない監督だって悪いしね。
少なくともチームとして最低な出来の中、オーリエのプレーレベルは安定していたし、壊れることなく最後まで戦ったんだから、今期の最大の功労者の1人ではある。オーリエが途中で離脱していたら、チームの崩壊はこんなものじゃなかったはずだ。
移籍:★★☆:オファー次第
しかしながらずっとスタメンだったのはひとえにライバルがいなかったからだ。サンチェス同様、オーリエも加入してからの成長度合いはよくわからない。良いオファーが届いたら、拒否はしないはず。ただ度々SNSで見かけるように、この人はムードメーカーとしての貢献も大きいだろうから、その辺カバー出来る人がいるのかは心配してる。
ベン・デイビス
評価:★★★★☆:期待値以上
ついにデイビスの時代がやってきた。フォルムと共にクラブにやってきて、フォルムがチームを2度退団する間ずっと下積みを積んできた時間がようやく報われたのだ。
冬にローズが出て行ってからは、こっちも事実上のライバル不在だった。監督の好みにはあっているようだけど、冷静に見ると特別良くも特別悪くもない。いや、それがウリの選手ではあるんだけど。
移籍:★★☆:オファー次第
出て行くことはないと思うけどね。オーリエと同じく、デイビスのプレーが特段良くてスタメンだったわけじゃないので。ただしモウリーニョには気に入られているので、即戦力級の獲得がもしあっても残留はするかな。本人も2番手の立場には慣れてるだろうし。
ライアン・セセニョン
評価:★☆☆☆☆:全く戦力になれていない
将来的にはウイング候補なんだろうけど、サイドバックとしての出場が主だったのでDFに置いた。主だった、というほど出てないけど。
はっきりいって何も残せなかった1年だった。フルハムでの実績と評価は一体なんだったのか。「ベイル2世」なんて言われていた頃がもう懐かしいね。しかし思い返せばベイルだって、出た試合がひたすら勝てないなんていうジンクスを持つ選手だったし、ここからいくらでもキャリアは変えていける。
移籍:★★☆:オファー次第
完全移籍での放出はない。でもこのままじゃ、来年もオフェンスなのかディフェンスなのかさえ曖昧なままで終わっちゃいそうだから、レンタルで出られるチームに行った方がいい。戻ってきたし、フルハムなんてどうだい?
マラキ・フェイガン・ウォルコット
評価:-
CL決勝ラウンドで唐突に出番をもらった18歳、出場したあの日はまだ17歳だった。どこも触れていないけど、スパーズの選手としては最年少だったりしないのかな、チャンピオンズリーグ出場の。
あれ以前には名前も知らなかったし、なんならあれ以降も名前を聞かなくなった。上背もあったし、ものになればいいね。
補強ポイント
即戦力級の両サイドバックは必須だ。仮にオーリエとデイビスが残留したとしても。2人とも、現状ではタイトルを狙うチームのレベルにはないから、ちゃんとポジション争いできるだけの人材がいる。欲を言えば、もう少し背の高い選手が欲しいね。
センターバックはタンガンガをどこまで戦力としているか次第だけど、個人的にはこのままでもいいと思う。新規加入がないとは言わないが、他のポジションを優先して欲しい。どうせそんなに金ないんだし。