第4弾はFW編
採点基準：
★★★★★：驚きの活躍ぶり
★★★★☆：期待値以上
★★★☆☆：及第点
★★☆☆☆：まだまだやれるはずだ
★☆☆☆☆：全く戦力になれていない
移籍可能性：
★★★：放出候補
★★☆：オファー次第
★☆☆：残留濃厚
FW
ハリー・ケイン
評価：★★★★☆：期待値以上
やる気とプレーの質が目に見えて連動していた一年だった。シティへの移籍の話に傾いていた序盤は試合に出ることもできず、残ってからもサント体制の暗い雰囲気に飲み込まれていた。アントニオ・コンテという名実ともに世界最高クラスの監督がやってきて、これは未来が見えてきたぞとなれば、全盛期は今だと言わんばかりの大車輪の活躍だった。
モウリーニョ時代から見せていた下がって受けて展開するスタイルがチームの戦術の核となるほどにハマってきた。むしろそのせいで、代役を探すのがより困難に思えるほどに。
移籍：★☆☆：残留濃厚
1年前とは打って変わって契約延長の話まで出てきている。どう考えても来年が勝負の年になる。20代全てを捧げてくれたケインのためにも必ずタイトルを勝ち取ろうぞ。
ソン・フンミン
評価：★★★★★：驚きの活躍ぶり
世界中を驚かせたアジア人初のプレミアリーグ得点王が誕生した。例年よりもサイドに開いた位置での起用になったものの、むしろ得点力のキレが増した。クルゼフスキが加わったことと、ケインに当ててシャドーを走らせるコンテの戦術はソンの得点力ありきだ。どっかの記事で読んだ「ケインはボールを受けてから、ソンの位置を目視する必要すらない」という文章が印象的だった。
もはやアジア人最高の選手という議論は議論にもならない。世界最高の左ウイングは君のものだ。
移籍：★☆☆：残留濃厚
近年の活躍から、移籍の噂すらないのは逆に失礼なんじゃないかと思っていたら、リヴァプールが狙っていたみたいな記事が出ていたね。本人に出て行く気がさらさらないので手を引いたとか。スピードやドリブルが注目されるが、ソンの最大の武器はキックの上手さだ。ひょっとするとクリスティアーノ・ロナウドくらい、長く活躍できる選手になるんじゃないかと楽しみにしている。
デヤン・クルゼフスキ
評価：★★★★★：驚きの活躍ぶり
当たり補強ばかりだったこの1年の選手獲得の中でも、補強・オブ・ザ・イヤーはこの人が受賞する。万年の課題だったソンとケインの相棒の座に100点の答えが見つかった。
ウイングながらスピードに頼るタイプではない。ボールコントロールの技術と体の使い方の巧みさで、時間を作りリズムを変えられる特殊能力を持っている。わずか半年で驚きのアシスト数がその貢献を物語っているし、かと思えば自分で切り込んで点も取れる。理想的なこの3人目はなんとまだ22歳だ。スパーズの未来が託せそうなアタッカーがようやく見つかった。
移籍：★☆☆：残留濃厚
移籍というか今のところはレンタル契約のはず。買い取りオプションの行使は既定路線であとはいつ支払いを計上したいかというだけのはず。気にすることはありません。
ルーカス・モウラ
評価：★★★☆☆：及第点
前半こそ3人目の枠を勝ち取ってはいたが、クルゼフスキにポジションを奪われてからはその差は歴然だった。加入してから驚くほどに進化も退化もしていない。今日も昨日も低い位置で中盤を抜けるドリブルであっと唸るキレを見せ、それきりだ。
移籍：★★☆：オファー次第
1芸タイプではあるので控えにいる分には悪くない。しかしスタメンを任せたいかといえばそんなことはない。本人的にもクルゼフスキの活躍でポジションを奪えないことを悟っただろうから、オファーがあれば放出かな。
スティーブン・ベルフワイン
評価：★★☆☆☆：まだまだやれるはずだ
不憫。それに尽きる。よくも悪くもベルフワインについての話題は、レスター戦で起こした奇跡の2発のみだ。あの試合の勝利が4位獲得に大きな役割を果たしてくれた。そういう意味では大きな貢献だった。
ポジション争いの相手がソンとケインであり、右を主戦場とするモウラとはそこが違う。とはいえもっと出番をもらうべきだという意見は衆目の一致するところだろう。
移籍：★★☆：オファー次第
スパーズサポーターでベルフワインを放出したいと思っている人はいない。しかしこのままの扱いが続くのなら、移籍希望が出るのは理解できてしまうところ。もしスパーズの選手じゃなくなってもワールドカップでは同じくらい応援します。
補強ポイント
前線3枚が強固になったせいで、より補強は難しくなると想定される。なんでリヴァプールはあの3人がいても即戦力が取れるんだろうか。今年は5枚で回していたが、本音を言うと6枚で回したい。ベルフワインの放出が濃厚なので、2人の獲得は必須だろう。希望を言えば、ジョレンテのようなタイプが一人いるといいなと思う。具体名はあげないけど。
