第4弾はFW編
採点基準:
★★★★★:驚きの活躍ぶり
★★★★☆:期待値以上
★★★☆☆:及第点
★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
★☆☆☆☆:全く戦力になれていない
移籍可能性:
★★★:放出候補
★★☆:オファー次第
★☆☆:残留濃厚
FW
ハリー・ケイン
評価:★★★★★:驚きの活躍ぶり
低調なチームの中でも一人だけずば抜けていた。もう明らかにスパーズに留めておけるレベルの選手じゃない。8位に終わったチームで30点を取るだけでもとてつもないが、どこからでも良いパスが供給されてくるハーランドと違い、自らがチャンスメイクをして周りを動かしながら数字まで積んでいる。次元が違いすぎる。
スパーズ歴代最多得点者という記録を樹立してからは、ゴールを奪うたびに何か記録を生み出していた。ケインの最終目標はクラブのタイトルとプレミアリーグ最多得点者だ。残念ながら前者をここで達成できる可能性は低いが、後者は十分に射程圏内。それを共に目指してくれるのかはわからないが・・・
移籍:★★☆:オファー次第
契約は残り1年になり、今のところ延長される見込みはない。今年大金と共にケインを失うか、来年フリーで別れるかだ。これはもうどっちがいいとも言えないね。例えば残って4位以内に戻れれば、移籍金以上の価値があるとも思えるし。ともかく、変な遺恨は残さないよう綺麗な結末を願っているよ。
ソン・フンミン
評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
昨年の得点王が今年は10ゴールに終わってしまった。でも一般に言われているように、ソンが不調だったわけではないと思ってる。コンテに求められたタスクが絶望的にソンに合っていなかっただけで、点が取れなくて自信を失ったというメンタル的な不調はあったかもしれないが、体はちゃんと動いていた。呪縛から解放された終盤はキレがあったのでまだまだ来年は主軸のはずだ。
移籍:★☆☆:残留濃厚
さすがにケインとソンの同時放出はないだろうし、ソンのみを放出してケインが納得するわけはないと思うので、今年はまず残留です。
デヤン・クルゼフスキ
評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
昨季終盤のインパクトから、もっとやれると期待値が先行していた。アタッカーの中では数少ないチャンスメイカーなので、クルゼフスキがいるのといないのでは攻撃の質が変わってしまう。シーズン序盤は存在感が大きかったのに、時間が経つごとに仕掛けの回数やクロスの成功率も下がっていき、尻すぼみに1年を終えてしまった印象がある。ゴールやアシストといった数字にこだわる姿勢も見たい。一応まだレンタルという扱いだが、完全移籍は当然だと思っている。金額に渋っているみたいな報道は見るけど、その金額以上で売れるでしょうよ。
リシャルリソン
評価:★☆☆☆☆:全く戦力になれていない
厳しい評価にならざるを得ない。常に闘志の火は燃えていて、何かをやってくれそうな雰囲気を纏ってはいるが、雰囲気だけで終わってしまった。ケインがフル稼働だったので中央で使われる機会は限定的だったが、それを言い訳にされると獲得した意味がないのでね。
数字だけでなく出場時間も少なかった。怪我が多すぎる。ワールドカップは負傷を押してもフル稼働するのに、スパーズでは試合開始早々にわかっていた負傷で交代したこともある。来年は全ての面で今年より向上していることを見せなければいけない。期待は誰よりもしているから。
移籍:★☆☆:残留濃厚
散々な一年目を見てもらってくれるクラブはいない。残留です。
ルーカス・モウラ
ま、評価の星を並べるのは野暮ってものでしょう。肝心な時にはいつもいなくて、層が厚い時期にはベンチを暖めていただけではあるが、最後のゴールで全部忘れてあげる。そりゃ腹が立ったことがないかと言われると、少なくないくらいあるんだけど、プレーも性格も真っ直ぐで良い面がだけを思い出そうよ。たくさんの思い出をありがとう。
アルノー・ダンジュマ
評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
本当に不遇だったね。本人にもエヴァートンにも謝りたい。自分の補強要求じゃないからとヘソを曲げたコンテが理不尽に起用を渋り、やる気のある選手を踏みにじってしまった。監督が変わってからは徐々に出場機会を増やしたが、もっと早い時期から使って馴染ませればもっとやれたのではないかと思うよ。特にインパクトを残すまでには至らなかったので完全移籍はなさそうだ。
補強ポイント
仮にケインが出て行ったとしても、補強はいらないと思っている。ソン、リシャルリソン、クルゼフスキがいて、ブライアン・ヒルが帰ってくる。あとはポステコグルーの使い方次第だけど、ポロとペリシッチをウイングに数えてしまえば、ヨーロッパの大会のない我々には十分だ。それより、守備陣の補強を優先してくれ。