あんなに酷いシーズンを送っても、すっかり忘れて新シーズンを楽しみにしている自分が怖い。
予想なのか希望なのかわからない毎年の恒例行事をお送りします。
去年の正解は15位ボーンマスと19位リーズでした。降格3クラブ中リーズとセインツを当てたことだけを誇ります。
今回は20位から11位まで
※選手の移籍情報は2023年8月7日時点のものです。
20位:ノッティンガム・フォレスト
昨シーズン:16位
愛称:フォレスト
ホームスタジアム:シティ・グラウンド
監督:スティーヴ・クーパー
プレミアに残留するために大掛かりな皮算用で勝負に出たフォレストは見事に目標を達成した。残留できていなかったら大赤字でクラブがどうなっていたことか。新入りばかりなので、最初のうちは当然のようにバタバタしており、まとまりが出てくるであろうシーズン後半は強くなるのかなと思ったけど、そこまで変わった印象もない。
昨年のボトムハーフで監督の交代がなかったのはフォレストとウェストハムだけだ。しかしウェストハムはELで優勝しているので、我慢したフォレストのオーナーは立派だよね。今季はどこまで耐え忍べるだろうか。
19位:ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
昨シーズン:13位
愛称:ウルブズ
ホームスタジアム:モリニュー・スタジアム
監督:ギャリー・オニール(フレン・ロペテギ)
すっかり上位を脅かす曲者の匂いは薄れてしまった。しかもこの夏はネヴェス、モウチーニョ、トラオレ、ヒメネスと近年のウルブズを象徴してきた看板選手たちが一気に抜けたのに、資金不足で満足に補強ができていないという。そのせいで早くもロペテギが辞任するんじゃないかという報道まで出ている。
こうした諸問題で上を目指せなくなったチームがどうなったのかをよく知っている。エヴァートンやレスターがいい例だ。と言うわけでウルブズは苦しい。少なくとも最後まで残留争いはしているでしょう。
追伸:解任されてましたね。あらら。
18位:エヴァートン
昨シーズン:17位
愛称:トフィーズ
ホームスタジアム:グディソン・パーク
監督:ショーン・ダイシ
昨年の最下位予想でしたごめんなさい。謝りつつ今年も降格圏内を予想させていただきます。重ねて申し訳ない。迷走していたエヴァートンにショーン・ダイシが就任し、直後は戦う集団になっていたなと思っていたが、また少しトーンダウンしたままシーズンを終えた。
監督の2年目でらしさが浸透すれば強くなる可能性もあるが、奥底にある闘争心がスタミナ切れして、それぞれが頑張るだけのバラバラなチームになる未来の方が想像できる。まあ予想の難しいチームではあるね。
17位:シェフィールド・ユナイテッド
昨シーズン:チャンピオンシップ2位
愛称:ブレイズ
ホームスタジアム:ブラモール・レーン
監督:ポール・ヘッキングボトム
2年振りのプレミア復帰だ。前回は昇格初年度に9位に入って驚かされたが、翌年には最下位で降格した。プレミアでの最後のシーズンはボロボロな戦績だったが、チャンピオンシップでは安定して上位にいたらしい。
そうして戻ってきたプレミアの舞台だが、なんか主力が引き抜かれただか引き抜かれそうだかで、明るくない夏を過ごしているらしい。前回最下位だった時の23ポイントを超えられるのかな、みたいなご意見もあるとか。それでも昇格組を降格予想にするのは面白くないので17位で。
16位:ルートン・タウン
昨シーズン:チャンピオンシップ3位
愛称:ハッターズ
ホームスタジアム:ケニルワース・ロード
監督:ロブ・エドワーズ
32年目のプレミアリーグにまた初参戦のクラブがやってきた。かつてはトップリーグの常連だったらしいが、プレミア創設の前年に降格してしまい、そこから一時期は5部リーグにまで落ちるほどに低迷していたが、この度ついにプレミアリーグにやってきた。イングランドのクラブに夢を与えるストーリーである。
ホームスタジアムがプレミアリーグの座席数の最低基準に達していないために絶賛改修中であるという小さなクラブだが、近年のプレミアリーグでは昇格チームの躍進が目立つ。そういう意味でも恐れずに伸び伸びと戦ってほしい。
15位:ボーンマス
昨シーズン:15位
愛称:チェリーズ
ホームスタジアム:バイタリティ・スタジアム
監督:アンドニ・イラオラ
昨季は4節にリヴァプールと対戦し、衝撃の0-9で敗れたことであっという間に我らがスコット・パーカー監督が解任されることになった。感情的で早すぎるように思えた解任劇にボーンマスは上手く行かなそうな気がしていた。その後に就任したオニールは9試合で8敗しても最後まで指揮を取ったのに。
なんだかんだ残留を掴んだが、このオフにはそのオニールの首も切って、新指揮官を招聘した。なんだか詳しいことは知らないが、あまり好感は持ちにくいし、なんとも予測はしにくいね。でも安定の中位というよりは残留を争うレースに参加することになりそう。
14位:フラム
昨シーズン:10位
愛称:コテッジャーズ
ホームスタジアム:クレイヴン・コテージ
監督:マルコ・シウバ
ここからは中位ゾーンに入る。おそらく降格の危機とは無縁だろう。むしろ隙あらばTOP10を伺うグループ。話題の名将マルコ・シウバ率いるフラムは昇格初年度を10位で終えた。これは思ってもない快進撃。
チームの大黒柱ミトロビッチは出ている時は圧倒的な存在感を見せるが、意外にも半分近くを欠場していた。それでも23試合出場で14ゴールはとんでもない。そのミトロビッチは移籍するつもりらしくチームの軸が揺らいでいる。代役候補なのかウルブズのヒメネスを獲得したが、去年はそこまで輝けなかった選手でもある。さてどう埋めていくのか。
13位:クリスタル・パレス
昨シーズン:11位
愛称:イーグルス
ホームスタジアム:セルハースト・パーク
監督:ロイ・ホジソン
脅威の中位力。プレミア昇格から10シーズンを10位から15位の間に収めてきた。サポーターの皆さんはどういう心境なんだろうか。世界屈指の競争力を誇るプレミアリーグにおいて、現状維持は目指しても難しい。夢をみすぎることもなく、降格に怯えることもなく、今年も平穏なシーズンになるといいね。
契約満了でザハが退団した。しかし昨季のパレスはいつの間にか「ザハのチーム」という印象から脱却していたように思う。厄介なアタッカーを抱え、今年もいやらしいチームであるに違いない。懸念は御年75歳のホジソンが監督なこと。
12位:ブレントフォード
昨シーズン:9位
愛称:ビーズ
ホームスタジアム:ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
監督:トーマス・フランク
いやあ、去年のブレントフォードは素晴らしかったですね。素晴らしいというか恐ろしかった。あまりにも上位キラーだったもので。まあ昨年の我々は上位クラブと言えない気もしますが。
今年も良いチームではあることに疑いはないが、ハーランドとケインに次ぐプレミア得点ランキング3位のトニーが色々あって前半戦は出場停止だ。トニーもケインくらい、組み立てからフィッシュまで大きな影響力のある選手なので、不在となれば去年ほどの強さは維持できそうにない。
11位:ウェストハム・ユナイテッド
昨シーズン:14位
愛称:ハマーズ
ホームスタジアム:ロンドン・スタジアム
監督:デヴィッド・モイーズ
一番順位予想の難しいチームかもしれない。良いシーズンを送ったかと思えば、翌年にチグハグなシーズンを送ったりする。6位7位と続いて期待された昨シーズンは残念な14位に終わった。が、その一方でカンファレンスリーグで優勝していたりもする。副賞のヨーロッパリーグ出場権はモチベーションにも足枷にもなりえるだろう。
チームの象徴的な存在だったデクラン・ライスがついに移籍をした。その収益を現時点ではどこにも使っていないので、どんなチームが完成するのか全く読めないところが怖い。