トッテナムの攻略本

はじめに

 ヴィッセル神戸、並びにJリーグのファン・サポーターの皆様こんばんは。この度はJリーグワールドチャレンジという題目で、対戦していただけること心から感謝しています。今年もたくさんの海外クラブが来日している中で、日本人選手の在籍していないトッテナムが誘致されることになろうとは夢にも思っていなかったので本当に嬉しく思っています。

 最初はこのタイミングでトッテナムというクラブを知った方に向けてクラブの紹介記事でも書こうかと思ったのですが、Wikipediaに毛が生えたような内容になりそうだったのでやめました。こんなところが魅力です!という紹介なら、最近クイズ王の伊沢拓司さんが熱く語っている動画があるので合わせてご覧ください。熱量高くてめっちゃ良いです。

 というわけで僭越ながら、トッテナムの攻略法を教えてしまおうと思います。「プレミアの競合、来たる」と宣伝いただいていますが、こう戦えば倒せます、という内容です。ちなみにこれは上から目線の強者の余裕みたいなものではないです。どうしたら興味を持ってもらえるのかなという試行錯誤の結果なのでどうか気を悪くしないでくださいませ。

 早速始めたいのですが1点だけWikipedia的な紹介を。トッテナム・ホットスパーというのが我々のクラブの正式名称でして、そこから「スパーズ」という相性がございます。これはかなり浸透していて普段の中継でも日本語の実況解説の人たちが当たりまえにそう呼んでくれています。かつての浦和レッドダイアモンズを誰しもレッズと呼んでいたような普及ぶりですかね。というわけでこの記事でもここから先は「スパーズ」と呼びますのでご了承くださいませ。

 思っていたより前置きが長くなって恐縮ですが、本編始めます。

基本戦術

 昨年就任したスパーズの新監督はJリーグでもお馴染みのアンジェ・ポステコグルー監督です。2019年に横浜・F・マリノスがJ1を制覇した時の監督です。当時のことはよく知らないけれど、色々と有識者のコメントを集める限り今と変わらぬ攻撃的なサッカーだったようですね。

 フォーメーションは4-3-3です。ただし押し込んで攻める時にはサイドバックがトップ下やCFの位置まで上がっていくので実質2バックのような状態になります。どうかこれを見て舐めた戦い方だと怒らないでください。あの監督は狂っているのでプレミアリーグで世界最強のクラブと戦う時にもブレずにやっています。そんな監督の下で一年戦ってきたスパーズサポーターも同じようにおかしくなっていて、毎試合必ず失点することをなんとも思わなくなってきています。どうやらポステコグルーの下で成功を勝ち取るには選手もスタッフもサポーターも迷うことなく攻め続けるスタイルを信仰しないとならないと学んでしまいました。

 押し込んだら狙いはサイド攻撃です。ウイングが深い位置まで侵入したところからのグラウンダーの速いクロスを入れて、逆サイドのウイングで仕留めにいきます。ダメな時は中央をショートパスで崩そうとしますが、今のところあまり上手くは行きません。そして禁止されているかのようにミドルシュートを打つ回数が極端に少ないです。キャプテンの韓国代表ソン・フンミンはワールドクラスのミドルシューターなのですが、昨シーズン彼のミドルシュートはかなり減りました。右サイドバックのペドロ・ポロだけは何故か打ちますのでご注意を。

 とにかくボールを繋いで攻撃的にいきます。昨シーズンはチェルシーを相手に2人の退場者を出してなお、最終ラインをハーフウェーラインに敷いて攻め続けて話題になりました。その試合は1-4で負けました。興行の試合なので多くの選手が出場すると思いますが、基本的には誰が出ても同じスタイルを貫きます。なので神戸のみなさんはボールを握られても焦れることなく耐えてロングカウンターを狙ってください。ディフェンダーは2人しかいませんので。

攻略法その1:センターバックを自由にさせない

 スパーズは攻撃的にいきますが、すぐに引いて守るのはオススメしません。まずはうちのCB2人にプレッシャーをかけてください。前述の通り、サイドバックがすぐに前に上がっていくので横へのパスコースがなくなってしまいビルドアップができなくなります。キーパーまでは行く必要ないのでCBをマークしてください。するとアンカーのイヴ・ビスマあたりが中央でサポートしに下がってきます。ビスマはそこから単独でボールを運んでしまう凄い選手ですが、毎度毎度はうまく行きません。そこを厳しく潰してしまいショートカウンターを打つのが最も有効です。やめてください。

攻略法その2:ウイングにすぐ寄せる

 ボールがハーフウェーラインを超えて自陣に入ってきたら、潔く引いて中央に人数を集めてください。うちにはそれこそ大迫のような無理やりボールを収めてしまうタイプのCFはいないので、中央のスペースを消されると簡単に手詰まりになります。そこでサイドにボールを集め出すので、そこを狙ってください。スパーズは去年、5バックで横に広く守ってくるクラブにとても苦戦しました。サイドの守備者がウイングの縦への仕掛けを牽制すると、出来ることがなくなりペースが落ちます。中盤での横パスでもインターセプトしてしまえば、これもカウンターのチャンスです。

攻略法その3:セットプレーにめちゃめちゃ弱い

 背の高い選手はいるはずなのに、コーナーキックやフリーキックでの失点が止まりません。助けてください。毎試合のようにセットプレーでやられていた時期もポステコグルーはそれを些細なことだと言って修正する素振りも見せませんでした。カウンターで決定機を作れなくとも、セットプレーを奪ってしまうのはかなり有効なようです。特別なことをしなくてもチャンスになります。

攻略法その4:10番のマディソンを抑えろ

 エースNo10を背負うのはジェームズ・マディソンという選手。直線的なアタッカーが多いスパーズの攻撃陣に変化をつけるのがマディソンです。パスで決定機を演出するタイプかと思いきや、キレのあるシュートフェイントからドリブルで切れ込んでいくプレーが強烈です。もしかしたら押し込みつつもチャンスを作れずに単調な展開になるかもしれませんが、そんな中でもマディソンの閃きには要注意です。わかっていても一瞬の輝きで試合を決めます。逆にいうとこの人の自由を奪えればスパーズの攻撃を停滞させられるかもしれません。

攻略法その5:若手を侮るなかれ

 Jリーグワールドチャレンジの交代人数のルールを知らないのですが、仮に11人以上の交代ができるのなら、前半後半で総替えということもありえます。そうなると、まだあまり有名ではない若い選手が出てきます。しかし軽く見てもらっては困ります。ここでは注意すべき若者を3人だけ紹介させていただきます。

 1人目はルーカス・ペリヴァル、既にスウェーデン代表歴もある18歳です。攻撃のセンス溢れる期待の新人です。金髪なのでわかりやすいかも。

 2人目はアーチー・グレイ、イングランド2部リーグの最優秀若手賞を取って今夏スパーズにやってきました。慣れないCBを試されているところなので今回は目立たないかもしれませんが、名前を覚えておいて損はないです。こちらも18歳。

 3人目はマイキー・ムーア、なんと16歳。スパーズの下部組織の選手ですが今や世界中のトップクラブが狙う逸材です。

 このあたりには要注意。皆トップチームの戦力として認められるためのアピールの場でもあるので目の色変えているはずです。

では、よろしくお願いします

 この対戦をきっかけに少しでもスパーズのことを知ってもらえると嬉しいです。もしプレミアリーグを見る機会があれば、ぜひ気にかけてください。2年目を迎えるポステコグルーの信念がどこまで通用するのかわかりませんが、おそらくどの試合もスリリングで面白いものになります。若い選手も多くてこれから先が楽しみな、本当に魅力的なクラブなので!

 親善試合ですがスパーズの選手たちにとっても新シーズンに向けた数少ないアピールの場ですし、お互いに交流以上に意味のある試合になればいいなと思います。では当日、よろしくお願いします。楽しみましょう!

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