2024-2025シーズン あたるはずのないプレミアリーグ順位予想 10位〜1位

10位:ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン

昨シーズン:11位
愛称:シーガルズ
ホームスタジアム:アメックス・スタジアム
監督:ファビアン・ヒュルツェラー

 今年もブライトンには注目だ。デゼルビが退任となり、新監督はプレミアリーグ史上最年少監督となる31歳のファビアン・ヒュルツェラーだ。ん?2021年にモウリーニョの後任を務めたライアン・メイソンは当時28歳で最年少監督だと見出しを飾っていた気がするけど忘れられてる?それとも正式監督としてはという意味だろうか。その辺はメディアの報じ方の匙加減だからどうとでもなるのかな。

 監督についてはそこまで心配していない。他でも言ったことがあるけど、今の面白い攻撃サッカーをするブライトンの礎を作ったのはデゼルビではなくポッターだと思っているので、監督が変わるたびに色は出るだろうが、大きく混乱することはないと思う。ダンクを中心にディフェンスラインの面々が健在なら大丈夫。それよりもカイセドとマクアリスターを失った中盤の支配力を取り戻せずに昨年は苦しんでいて、今夏にはグロスも放出してしまったので、中盤が心配だ。

9位:チェルシー

昨シーズン:6位
愛称:ブルーズ
ホームスタジアム:スタンフォード・ブリッジ
監督:エンツォ・マレスカ

 そんな補強の仕方でうまくいくわけがないと冷笑の的だったチェルシーはポチェッティーノの下で徐々にまとまりを見せ、気付けば6位でシーズンを終えた。才能ある若手集団が自身と経験を身につけたら、こちゃ翌シーズンは脅威だなと思っていたら、ポチェッティーノはいなくなり当たり前のように新しい監督を迎えてシーズンを始める。今年も懲りずに若手を乱獲していて、今やトップチームに何人の選手がいるのかもわからないほどだ。サポーターすら把握していないに違いない。

 新監督はレスターを一年で昇格させたマレスカに決まった。正直なところ降格したとはいえレスターの戦力なら、誰が監督をやってもそれなりの結果は出せたと思う。レスターの一年の他はパルマで半年しか監督経験のない新米に、この混沌としたチェルシーをまとめ上げる力があるのかは疑問だ。カップラーメンが出来上がる時間も待てないチェルシーのフロントが提示する5年契約なんて何の意味もない。まあチェルシーがどうなろうと知ったことではないのだけれど。

8位:マンチェスター・ユナイテッド

昨シーズン:8位
愛称:レッズ
ホームスタジアム:オールド・トラフォード
監督:エリック・テン・ハグ

 対照的に、ユナイテッドのフロントは我慢をした。どう考えても納得できる成績でシーズンを終えたわけではなかろうに、テンハグの続投を決め補強に邁進している。負傷者が多かったという理由を付けることはできるものの、遠くから見ている身からすると、この路線で継続していけば良くなるんだという空気は感じられなかったのだけどユナイテッドのサポーターはどう思っているんだろう。

 おそらくクラブは腹を括っている。今すぐには優勝争いをするようなチームには戻れないことをわかった上で、長い目で見て名門再建をするのだと。ただし力がないわけではないのでうまく歯車が噛み合えば、CL出場権争いのライバルにはなり得る。今年の4位争いは例年に増して熾烈だと思う。

7位:アストン・ヴィラ

昨シーズン:4位
愛称:ヴィラ
ホームスタジアム:ヴィラ・パーク
監督:ウナイ・エメリ

 強かったですよね、昨年のヴィラ。プレミアリーグで4位以内で終わるチームに偶然なんてない。ドウグラス・ルイスとディアビという主力級を放出したが、補強もちゃんと出来ている。

今年はチャンピオンズリーグとの並行であり、リーグでも警戒してくるチームは多いだろうから順位を維持する難易度はとても高い。ニューカッスルやブライトンのようになるという安易な予想をしておく。

6位:ニューカッスル・ユナイテッド

昨シーズン:7位
愛称:マグバイズ
ホームスタジアム:セント・ジェームズ・パーク
監督:エディ・ハウ

 過密日程に苦しむ典型的な一年を過ごした。可哀想なくらい負傷者が多くて、全身に包帯をまきながら走り続けていたようだった。戦力が戻ってくれば十分だと考えているのか、財政ルールに引っかかってしまうためなのか今夏の補強はここまで控えめだ。

 そんな現有戦力でも得点力はリーグで4番目、その前の年は失点が少なくて手堅いチームだっただけに、ガッチリ噛み合えば今のままでも十分怖いチームだと言える。ただし、ニューカッスルは優勝争いをするようなチームになるという野望を持っていたと思うのだけど、それにはまだまだ距離がある。

5位:ウェストハム・ユナイテッド

昨シーズン:9位
愛称:ハマーズ
ホームスタジアム:ロンドン・スタジアム
監督:フレン・ロペテギ

 自己評価ではどのくらいの順位にいるべきクラブだと思っているのかはわからないが、昨年より5位も順位を上げたシーズンの終わりにここがモイーズの限界だと見定めて、監督の交代に踏み切った。新監督はスペインで実績のあるロペテギに決まった。

 かなり良い補強をしていると思う。だから今年のヴィラ枠にはウェストハムを選んでみた。まあ過去何年も期待できるなと思ったシーズンは残念な結果に終わることが多かったクラブなだけに、大外ししてボトム10に沈むことも十分にありうるが。

4位:リヴァプール

昨シーズン:3位
愛称:レッズ
ホームスタジアム:アンフィールド
監督:アルネ・スロット

 クロップの最終年というモチベーションを持ってしても、早期に息切れをして三つ巴の優勝争いから脱落していた。後任監督の決定は早かったが、この記事を書いている時点では選手補強はゼロ。プレシーズンで監督が選手を見極めてから動きたいというのはわかるものの、もうシーズンが始まってしまうのに良いのだろうか。

 ありがちな予想で恐縮だけど、きっとリヴァプールは転換期の苦しみを味わう時間になると思う。クロップは去ったが、アリソン、ファンダイク、サラーが中心選手じゃなくなってからが本当の再スタートだろう。それでも4位に置いているのは、現時点では上3つが抜けた実力があるだろうというところと、これ以下のチームで大躍進しそうなチームがいないところから。チェルシーあたりの若手戦略がハマり出したら立場が変わる可能性はある。でもそれはまだ数年先かな。

3位:トッテナム・ホットスパー

昨シーズン:5位
愛称:スパーズ
ホームスタジアム:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
監督:アンジェ・ポステコグルー

 コンテやモウリーニョは守備的で退屈な戦術だったおかげで、勝っていれば良いが負け始めたことで周囲の不満が爆発してチームが崩壊していった。ポステコグルーは攻撃に振り切ってはいるが、実は同じような問題を内包している。カウンターの対策やセットプレーの守備など、明確な弱点を放置してやられ続ければ、そこが勝っていれば目を潰れるポイント、として不満の種になるだろう。

 だからこそ、上位にいてもらわなければ困る。攻撃サッカーで結果が出るところを見たい。シティとアーセナルは正直言って高い壁だが、その眼前までは現実的な目標にできるし、するべきだと思っている。

2位:アーセナル

昨シーズン:2位
愛称:ガナーズ
ホームスタジアム:エミレーツ・スタジアム
監督:ミケル・アルテタ

 2シーズン連続の準優勝。グアルディオラの進退はまだ決まっていないが、グアルディオラのシティを上回るチャンスは今年が最後になるかもしれない。確かにシティと同じくらい強いが、シティに比べると一部の選手への依存が強い。サリバ、ガブリエウ、ホワイト、ライス、ウーデゴーア、サカという主力中の主力が常に怪我なく出られているなんてうちから見れば奇跡のようだ。今年こそはと意気込むその鼻頭を折る存在に我々はなりたい。

1位:マンチェスター・シティ

昨シーズン:1位
愛称:シチズンズ
ホームスタジアム:エティハド・スタジアム
監督:ジョゼップ・グアルディオラ

 もはや赤子の手をひねるようにプレミアを制するチームになってしまった。記録の上では激しいタイトルレールを繰り広げているように見えるが、その実はグアルディオラの思いのまま。前半戦は実戦の中で新しいスタイルを実験し、後半戦はそのデータを基に編み出した今のチームの最適解で他のチームを蹂躙していく。

 前代未聞の5連覇と言われてはいるが、達成しても驚きはない。むしろもうこれ以上はないくらいに圧倒してもらい、やり切ったんだと花道を作ってグアルディオラに退任してもらって方が、世の為かもしれない。

予想順位一覧

予想順位昨年順位クラブ
1位(0)1位マンチェスター・シティ
2位(0)2位アーセナル
3位(+2)5位トッテナム・ホットスパー
4位(-1)3位リヴァプール
5位(+4)9位ウェストハム・ユナイテッド
6位(+1)7位ニューカッスル・ユナイテッド
7位(-3)4位アストン・ヴィラ
8位(0)8位マンチェスター・ユナイテッド
9位(-3)6位チェルシー
10位(-1)11位ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
11位(+4)15位エヴァートン
12位(-2)10位クリスタル・パレス
13位(0)13位フラム
14位(+2)16位ブレントフォード
15位(-3)12位ボーンマス
16位レスター・シティ
17位サウサンプトン
18位(-4)14位ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
19位(-2)17位ノッティンガム・フォレスト
20位イプスウィッチ・タウン
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