いや、いつもダメなんですけどね。特に今年はって思ったのでね。
大事なのは「結果」なんですよね？
少し焦る気持ちが出てきました。今いる選手たちが優秀であることは承知の上でそれでも現状維持は衰退というのがこの世界の世知辛いところなのです。しかも今年はライバルクラブたちが軒並み派手な補強を行なっていることで、スパーズの大人しさというか遅さというかそれが目立っています。まとめているサイトなんかを見ると、それなりに動いているようにも見えます。
加入
ケヴィン・ダンソ
マティス・テル
ルカ・ヴシュコヴィッチ
高井幸大
モハメド・クドゥス
こうなっているから。しかしご存知の通り、ダンソとテルはレンタルで半年いた人たちなので、純粋な補強感はありません。2人とも現状では控えだし。ヴシュコヴィッチも獲得自体は2年前です。まあこれは今年の補強扱いでも良いかもしれませんが、いずれにせよ即戦力候補ではない。そしてそれは高井も同じ。つまりまだ、クドゥスのみが戦力増の夏の補強です。
もちろんギブス＝ホワイトの一件は知っています。クラブにクレームでも入れたら、我々は本気で補強に動いてほとんど成功していたのに、向こうのオーナーの癇癪で破綻になっただけだというでしょう。確かに僕らも、クドゥスの報道の翌日にギブス＝ホワイトの報が出たことには驚いたし、今年のフロントは一味違うのかと思いました。で、だからなんだというのでしょう。今のところ事実としてあるのは、上積みの戦力はクドゥスのみということです。今年はお金を使う気があるのも行動に起こしているのもわかる。でも実際には何も起こっていない。フロントへの風当たりが強いことを普段は一歩引いて見ているのですが、今夏は非難する側の気持ちで見てしまう。だってあなた方は、過程ではなく結果が大事だとポステコグルーを解任したのだから。
もっと具体的に言うと、17年振りの悲願のメジャータイトルでは不十分だ、プレミアリーグとCLのタイトルを目指すんだと言うのをクビの理由にしていたはず。ならフロントはそれに相応しいだけのサポートをしなければ筋が通らない。使える予算に限りがあるのはわかる。それを無視してお金を使って、数年後に破産の危機を迎えるなんてシナリオは求めていない。でもあの理由でポステコグルーを切るのなら、自分たちは十分な仕事はするからあとは監督の腕次第だというところまでは持っていくべきじゃないだろうか。まさか17位の戦力で十分だと思っているわけはあるまい。オフシーズンに入ってもう2ヶ月が経つ。開幕まで2週間と迫ったこの段階で、補強も放出もほとんど進んでいないのはフロントの問題だ。繰り返しになるが頑張っていることや部分的な進展は関係ない。加入と退団の正式発表が出せて初めて仕事完了だ。そう監督に言っていたのは自分たちのはずだ。
どうせ夏の終わりに帳尻合わせた補強を行なって誇らしげにするつもりなのだろうけど、新監督の大切な準備期間であるプレシーズンを活用せず、馴染んでくるのが年末ですみたいなことになったらタイトルなんて目指せないでしょうよ。そもそも昨季は史上最低の順位にまで落ちたわけで、フロントだけは自分たちのいつものやり方が正しくて、戦績は監督のせいだなんておかしいでしょうよ。
そんな今のチームにはどんな戦力が必要なのか考えてみます。まずは後方から。時々センターバックの噂を聞きますが、優先事項ではないでしょう。ポステコグルーが来た頃はウィークポイントだったものの、度重なる負傷者とそれを埋めるための補強でいつの間にか分厚くなっています。必要なのはサイドバック。申し訳ないが「PLとCLのタイトルを目指す」という目標があるのなら、デイビスは計算できない。スペンスをどっちのサイドとして考えるのかにもよりますが、サイドバックは1人欲しい。しかしあまり噂の聞こえてこないポジションでもある。何故。
中盤は難しい。数はいるし若い選手が多いのでその芽を摘みたくないが、今現在の実力では物足りなかったりする。真っ先に思いつくのは、守備に強みを持つタイプのボランチかな。先発に絶対必要というわけではないけれど、戦術のオプションとして欲しい。あとはギブス＝ホワイトを欲しがっていたということはトップ下も求めているということか。マディソンはいるものの、やたら怪我をするのでその方針には賛成する。ボールを持つことを怖がらず、自分がチャンスメイクをするんだと思ってくれるタイプがいいね。仕掛けていくというよりはゲームメイカーが必要だと思うよ。理想はベリヴァルがそうなってくれることだけど、もう少しその開花は待ってもいいと思うのでね。
前線は数だけはいるから放出次第かな。フランクが選手の特徴を活かす形でチームを作れる監督なら、去年よりは輝けそうな選手は多いし。
というわけで希望はサイドバック、守備的ミッドフィルダー、ゲームメイカーの3枚。将来性に期待する若手ではなく、即戦力を募集します。若手の模範となれるベテラン可。奮ってご応募ください。
