2025-2026シーズン あたるはずのないプレミアリーグ順位予想 20位〜11位

 開幕が近いてきて、なんだか忙しない気分になってきました。今年はプレミアリーグに先立って、水曜日(日本時間木曜日早朝)に行われるUEFAスーパーカップを持ってシーズンが始まる。スパーズについてはまだまだ補強の動きが遅くて予想もしずらいんだけど、開幕前にやらないと意味がない企画なので始めます。ちなみに昨年の予想で的中したのは12位のクリスタル・パレスと2位のアーセナルでした。

今回は20位から11位まで
※選手の移籍情報は2025年8月10日時点のものです。

20位:サンダーランド

昨シーズン:チャンピオンシップ4位
愛称:ブラック・キャッツ
ホームスタジアム:スタジアム・オブ・ライト
監督:レジス・ルブリ

 サンダーランドがプレミアリーグに帰ってきた。僕がプレミアを見始めた頃は当たり前にいるクラブだったので、こんなにお久しぶりなのは意外だった。16-17シーズンに降格すると、翌年にはチャンピオンシップ(2部)で最下位となり、リーグ1(3部)に落ちて苦しんでいたようだ。4年間のリーグ1生活を経て22-23シーズンにチャンピオンシップに復帰、3年の戦いを経て昇格を勝ち取った。そんなサンダーランドの最大のライバルは同じ地域に本拠地を置く、ニューカッスル・ユナイテッド。この対戦はタイン・ウェア・ダービーと呼ばれる有名なダービーの一つだ。かつては同じような力関係のクラブだった気もするが、ニューカッスルがお金持ちになってからは大きな差がついてしまった。

 2シーズン連続で昇格組がそのまま降格しているので希望を持ちにくいかもしれない。それなりに補強にお金を使っているのはそんな首脳陣の危機感と残留に向けた本気度からだ。昇格組の中でも上の2チームは勝点100、サンダーランドは勝点76ということで差があるように見えるので降格の筆頭とさせてもらうが、予想を裏切ってリーグを盛り上げてくれ。

19位:ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
昨シーズン:16位
愛称:ウルブズ
ホームスタジアム:モリニュー・スタジアム
監督:ビトール・ペレイラ

 現状では、2シーズン連続の昇格組そのまま降格の牙城を崩す筆頭はウルブズと予想する。昨年の苦しい戦いの中で、孤軍奮闘していたクーニャが引き抜かれ、いよいよ先行きが怪しくなってきた。かつては昇格年に一桁順位で終え、勢いのあるクラブだったはずが、年々その勢いは萎んでいる。

 ネトに変わってクーニャがエースになったように、今年のヒーローが現れなければ厳しいが、彼らのような1人のスターに頼る戦いになれば来年まだ引き抜きにあって同じことの繰り返しになってしまう。かといって突然買う側のクラブになれるわけもないこうした循環を断ち切る術はあるのだろうか。

18位:エヴァートン

昨シーズン:13位
愛称:トフィーズ
ホームスタジアム:ヒル・ディッキンソン・スタジアム
監督:デイビット・モイーズ

 今年どのクラブよりも降格するわけには行かないエヴァートンをこの位置に置くのは忍びない。100年を超える歴史あるスタジアム、グディソン・パークに別れを告げて新しいスタジアムで新シーズンを迎える。正式名称はエヴァートン・スタジアムというが、スポンサーがつくのでヒル・ディッキンソン・スタジアムと呼ばれることになるようだ。収容人数が10000人ほど増え、これからの躍進を狙う。

 ただし今のままではそれも危うい。プレシーズンはだいぶ出来が悪いらしく。モイーズも「戦う準備が整っていない」というほど。噂は聞くからこれから動きがあるだろうけど、スタートダッシュに躓くと立て直すのに時間がかかるかもしれないので気をつけたい。スタジアム建てたばっかりの補強って難しいんだよねわかるよ。

17位:リーズ・ユナイテッド

昨シーズン:チャンピオンシップ1位
愛称:ピーコックス
ホームスタジアム:エランド・ロード
監督:ダニエル・ファルケ

 2シーズンのチャンピオンシップ生活を経て、再びプレミアリーグへの挑戦権を得た。メンバーを見ると2年前のメンバーがそれなりに残っているので、そりゃあ2部では強いよなと思った。当時のメンバーがその分成長しているかどうかが試されるという見方で楽しみたい。

 昨年は田中碧の他にもロドン、ソロモンというスパーズ組がいたのでたまーに試合を見ていたが、サイドアタッカーの優位性を活かして攻めていくスタイルのようだった。そうした攻撃型の昇格組はことごとくプレミアの壁に跳ね返されているのでどこまで通用するのか、そしてどこを妥協するのかが残留に向けた大切なこと。

16位:ウェストハム・ユナイテッド

昨シーズン:14位
愛称:ハマーズ
ホームスタジアム:ロンドン・スタジアム
監督:グレアム・ポッター

 去年の予想では、『今年のサプライズ』枠にウェストハムを選びました。恥ずかしいです。なんか毎年言っているんだけど、厳しそうなシーズンはやたら強いし、期待できるシーズンはダメダメなのがウェストハムなので多分来シーズンは上の方にいます。知らんけど。クドゥスの放出は痛かっただろうが、アントニオが負傷してから困っていたセンターフォワードには実績十分なカラム・ウィルソンを迎え入れた。相変わらずメンバーは良い。

 ブライトンで名を挙げたポッターが昨シーズンの途中から指揮を取っている。戦術化寄りの監督なのでプレシーズンの準備期間を与えてからが本当の評価になる。ブライトンのことも突然強くしたわけじゃないと思うので、首脳陣が自分たちの立ち位置以上の結果を求め始めないことが成功への第一歩だろう。要するに時間を与えよ。

15位:ブレントフォード

昨シーズン:10位
愛称:ビーズ
ホームスタジアム:ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
監督:キース・アンドリューズ

 サポーターにとっては全く面白くない夏休みになっていることだろうと心中お察しいたします。重ね重ね申し訳ない。ブレントフォードの躍進と安定の功労者であったトーマス・フランクをトッテナムに引き抜かれ、エースのエンベウモがユナイテッドに、キャプテンのノアゴーアがアーセナルにそれぞれ移籍していった。決してチームの状態が落ち込んでいたわけではないのに外部要因でのこの変化。あまりに残酷である。

 スパーズのようにバラバラのチームの新指揮官になるよりも、ブレントフォードのようにチームでの戦いが浸透しているクラブの指揮官になる方が、最初はやりやすいとは思う。フランクの遺産があるので大崩れはしないんじゃないかと思いつつ、これだけ主軸が引き抜かれている状況を見るに今までのようなシーズンに出来るかは未知数だ。新しい好循環を作れるようにチームを構築できなければ、今年は大丈夫でも徐々に崩れてしまうかもしれない。大事なシーズンになるだろう。

14位:バーンリー

昨シーズン:チャンピオンシップ2位
愛称:クラレッツ
ホームスタジアム:ターフ・ムーア
監督:スコット・パーカー

 在籍期間は2シーズンだけだったのに、それ以上の愛情をスパーズファンから受けているスコット・パーカーが率いている。フラムの監督として19-20シーズンにプレミアに挑戦するも降格。ボーンマスの監督として22-23シーズンの再挑戦するも早期に解任となっている。3度目のパーカーはどうだろうか。それ以外にもスパーズ出身者は多くて、カイル・ウォーカーとマーカス・エドワーズが加入している。

 2年前のプレミアリーグではコンパニ監督の元で理想追求のパスサッカーが全く通用せずに落ちてしまったが、パーカーの元では堅守速攻のスタイルに回帰したようで、46試合もあるチャンピオンシップでわずか16失点という異次元の守備力で上がってきた。守備がウリですというチームの中でもこれはすごい。これがプレミアでもお堅く勝ち点を拾うチームになるのか、はたまた守備は通用せず攻撃力不足で退屈なチームとなるのか。攻撃型の昇格組が苦戦している昨今の中でバーンリーが通用すれば希望になるので注目したい。

13位:ノッティンガム・フォレスト

昨シーズン:7位
愛称:フォレスト
ホームスタジアム:シティ・グラウンド
監督:ヌーノ・エスピリト・サント

 昨シーズンのスーパーサプライズ。スパーズの監督選びは間違っていなかったことがまたしてもスパーズ以外で証明されてしまった。基本的には限られた戦力で期待以上の成果を出す中堅以下のクラブは大好きなんだけど、フォレストにはあまりそういう感情を抱けないのはやはりここ数年の補強がすごかったからだろうか。そんな感じだった上に今夏のギブス=ホワイト騒動を受けて、今年の対戦には熱が入りそうだ。

 だいぶ主力メンバーは固定的だったと思うし、それに今年はヨーロッパリーグが加わることで、去年のようにはいかないだろう。年末には34歳になるウッズが今年も同じように活躍するとは限らないし、2列目の武器の一角だったエランガがいなくなった影響もある。ギブス=ホワイトだってほら、来年の移籍先で頭がいっぱいだろうから。

12位:ボーンマス

昨シーズン:9位
愛称:チェリーズ
ホームスタジアム:バイタリティ・スタジアム
監督:アンドニ・イラオラ

 ブレントフォードに匹敵するほど、引き抜きに悩まされているのがボーンマス。ケルケズとハイセンは決まり、そろそろザバルニーも正式発表が出そうだ。別にディフェンスが最大の強みであるというわけでもないチームにはなっているが、それでもここまで一気に入れ替わると苦労はするだろう。現時点ではその穴を埋めるような補強は見られない。

 とはいえ去年もエースのソランケを失ったその影響を感じさせないくらいの1年だったので、今年も上手くやるとは思われる。こういい監督がいていいスカウトがいるチームはそう簡単には崩れないよね。ブライトンとかブレントフォードみたいに。

11位:フラム

昨シーズン:11位
愛称:コテッジャーズ
ホームスタジアム:クレイブン・コテージ
監督:マルコ・シウバ

 「いいチームだね」という褒め言葉に満足してしまっているのか、特段の問題も野心も感じられない。今年も残留争いに加わる雰囲気はなく、かといってヨーロッパ大会の出場権を狙うつもりもなさそうだ。面白いのは、毎年評価の高いチームでありながら、市場の人気銘柄になるような選手がいないところ。1人のエースに頼らないチーム作りができていると言うのはある意味理想的だ。

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