今回は10位から1位まで
※選手の移籍情報は2025年8月10日時点のものです。
10位:マンチェスター・ユナイテッド
昨シーズン:15位
愛称:レッズ
ホームスタジアム:オールド・トラフォード
監督:ルベン・アモリム
こんな酷い順位で終わり、ヨーロッパの大会への出場権もなければ来季の補強も出来ず大変なことになるという、ヨーロッパリーグ決勝の煽りは一体何のことだったのでしょう。マンチェスター・ユナイテッドというブランドはやはり偉大だった。前線に次々と大きな補強を決め勝者の夏を過ごしている。パッとしないシーズンになったとしても、スパーズファンが絶望しないのはユナイテッドがいてくれるからなのに。
シーズン中に新監督のこだわりを定着させるのはやはり難しく、監督交代の効果は出ないままシーズンを終えたが、来年は補強も含めて着実に準備は整っているように見える。補強は前線に偏っていて、本当に問題はそこだけですかという気はするものの、このレベルの移籍をいくつも成功させているのは羨ましい限りだ。まだ上位浮上は待ってほしいという願いを込めてユナイテッドはこの位置に置きます。まだ仲良くしよう。
9位:ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
昨シーズン:8位
愛称:シーガルズ
ホームスタジアム:アメックス・スタジアム
監督:ファビアン・ヒュルツェラー
今年もまたエース格がいなくなるというお決まりの展開を迎えたが、そんなことは慣れっこのブライトンが慌てることはないだろう。昨年はスパーズの調子がアレだったこともあり、例年よりも他のチームの試合を見る回数は減ったのだけど、その中でも見ていた方なのはブライトンだった。ずっと思ってるんだけど、ポッター、デゼルビという特色のある監督の後継に選ばれたヒュルツェラーって若さ以外のトピックありました?前任者に比べてウインガーを内側に走らせるようになったこととかが特色なのかな。印象としては、進化というよりは変化に近く、勢いというよりは安定の1年だった。
今年もまた、ヨーロッパ戦の出場権を目指す戦いになると思う。上手に若手を発掘しては育てているブライトンの次のステージは、カップ戦のタイトル獲得や欧州戦出場により収入源とブランドを確立することだ。そんなことを言いつつも予想順位を下げているのは、勝負弱さが気になるから。綺麗にやろうとするせいなのか終盤の相手の勢いに呑まれることがあるのと、反対に攻撃ももっと泥臭いやり方があってもいいのかなって。
8位:クリスタル・パレス
昨シーズン:12位
愛称:イーグルス
ホームスタジアム:セルハースト・パーク
監督:オリバー・グラスナー
昨シーズンの序盤の成績を思うと、まさかパレスがタイトルを獲得するなんて誰も予想出来なかったはずだ。よくグラスナーは建て直したし、よく首脳陣は我慢したよ。ここまで補強は進んでいないが、そんなことよりパレスのサポーターは早く市場が閉まって欲しいと願っていると思われる。エゼ、グエイは毎年いろんな噂があり、今はウォートンも人気銘柄だ。
パレスをトップ10に置いているのは、主力を引き抜かれて先行きのわからないブレントフォードやボーンマスのようなクラブが苦戦しそうな一方で、なんか勢いを感じるから。ただしクラブとして上を目指していくんだという向上心が感じられるわけではないので、結局いつも通り12位くらいで終わる可能性の方が高いと言い添えて予想を置いていきます。
7位:トッテナム・ホットスパー
昨シーズン:17位
愛称:スパーズ
ホームスタジアム:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
監督:トーマス・フランク
言うまでもなく、予想ではなく希望。昨年17位のクラブがここまで上がって来れたら十分それは快挙です。戦力はあるのにポステコグルーの戦い方が悪かったというご意見はごもっともなんだけど、それに2年間どっぷり浸かった選手たちが、新監督のひとことふたことで組織的なチームになったりはしません。我々も含めて期待値を上げすぎないようにしないと、またすぐに解任というアホな流れになりかねない。スパーズについての展望みたいなのはまた別に書こうと思うので今日はこのへんで。
6位:アストン・ヴィラ
昨シーズン:6位
愛称:ヴィラ
ホームスタジアム:ヴィラ・パーク
監督:ウナイ・エメリ
エメリの元でヴィラは立場を確立しつつある。まだ優勝争いに加わる力があるとは思えないが、反対にこの順位より下のチームとは少し差をつけたようだ。昨シーズンは冬にレンタルで加えたラッシュフォードとアセンシオの存在が終盤のアクセントになっていたが、結局どちらも完全移籍で獲得することはなかった。直近を7位、4位、6位と上位を維持しているヴィラなので、サポーターとしては期待が膨らんではいると思う。ただしここから上の壁は高いと思うぞ。
5位:マンチェスター・シティ
昨シーズン:4位
愛称:シチズンズ
ホームスタジアム:エティハド・スタジアム
監督:ジョゼップ・グアルディオラ
2年前までの無敵感はもうない。負傷者が多かったことを理由にするのだろうが、そもそも選手層を必要以上に持たないというポリシーを貫いて、あえて人数を絞っているのだからそれを言い訳にするのは筋違いだ。時代を築き上げたメンバーたちから、世代交代を図っている最中にある。完成されたチームを解体し、それでも強さを保ち続けるのはさすがのグアルディオラでも難しかった。
覇権を取り戻すための補強は行い、フレッシュさを取り戻したチームはどのような完成度だろうか。個人的にはシティの試合は退屈であんまり見ていないのだけど、ハーランドを真ん中で構えさせる形がハマらない試合は、途中で交代させてかつてのゼロトップのような戦い方に戻すような柔軟性を身につけたら、また一段と止められないクラブになると思う。同じ方法で淡々と攻撃を繰り返しては決めきれない試合を続けるのはファンも面白くないと思うんだけどな。まあ余計なお世話か。
4位:ニューカッスル・ユナイテッド
昨シーズン:5位
愛称:マグバイズ
ホームスタジアム:セント・ジェームズ・パーク
監督:エディ・ハウ
そうそう崩れそうにはない安定感を手に入れている。次なる目標はCL出場権を確保し続けることだろう。そのためにもうひと伸びしたいところで、ストライカー問題が勃発している。ウィルソンがウェストハムに移り、イサクも移籍を希望している。決まれば大きな痛手だし、残留となっても同じような情熱を持てるのかはもうわからない。他のポジションにしてもプラスアルファとなりそうな補強は物足りない。まあまだ時間はあるので帳尻は合わせてくるだろう。
4位入りをシティと迷いつつシティの方が変革の幅が大きそうなので、伸び代という点ではシティだが、勝点を拾っていく安定感はニューカッスルの方がありそうだと予想する。これまでは、お金が入った割に堅実な補強だねと、謎の好印象キャラで順位を上げてきたが、ここから優勝争いを狙うようなフェーズに入ったら果たして同じやり方でいけるだろうか。
3位:リヴァプール
昨シーズン:1位
愛称:レッズ
ホームスタジアム:アンフィールド
監督:アルネ・スロット
とても順調なリーグ制覇だったなと思う。しかしそれに甘んずることなく、らしくない大型補強でその地位を盤石にしようとしている。とはいえかけた金額が結果に直結するのなら、ユナイテッドが15位なはずはない。昨年の成功の大きな要因は主力に離脱者が少なかったことにある。2年連続そうはならないだろうから補強を敢行しているのだろうが、新戦力がすぐに本領を発揮できないんじゃないかという懸念で今年はこの順位とする。活躍できないからといって、出場機会を与えなくてもいいというお金の使い方ではないのでね。
2位:アーセナル
昨シーズン:2位
愛称:ガナーズ
ホームスタジアム:エミレーツ・スタジアム
監督:ミケル・アルテタ
3年連続のシルバーコレクター。一体何が足りないんでしょう。今年もお金をかけてはいて、各ポジションのレベルを高めているようには見える。優勝してもおかしいとは思わないけど、それよりももう一つ順位を上げるための勢いのようなものがなくなってしまっているように思う。あんまりちゃんと見てるわけじゃないので感覚論だけど、マンネリ感がないですか。選手の入れ替えはあっても主軸は変わらず、実はもう燃え尽きているのに走り続けているように見える。タイトルを取るために必要な踏ん張りがない。すみませんね17位からこんなことを。あとついでの謝罪しておくと、先日はロンドンの街にたくさん交通規制とかかけてごめんなさい。パレードってやつをやらなきゃいけなくてつい。
1位:チェルシー
昨シーズン:4位
愛称:ブルーズ
ホームスタジアム:スタンフォード・ブリッジ
監督:エンツォ・マレスカ
クラブワールドカップの印象が強いせいかもしれないけど、今年はチェルシーが来そうな気がする。過密日程に苦しむ現代フットボールにおいて、選手層は正義。若手を獲って試してダメなら次の若手という経営戦略が成果を見せ始めてきた。言っておくけど好きではない。
スペシャルな選手はいるものの、一人のスターだけが勝敗を決めているわけでないチームなので強い。一発勝負なら最強なわけではなくとも、その時々に調子のいい選手をマレスカが見極めて起用していければ、長丁場のリーグ戦で息切れしないことは大きな強みだ。
予想順位一覧
予想順位 | 昨年順位 | クラブ |
---|---|---|
1位(+3) | 4位 | チェルシー |
2位(0) | 2位 | アーセナル |
3位(-2) | 1位 | リヴァプール |
4位(+1) | 5位 | ニューカッスル・ユナイテッド |
5位(-1) | 4位 | マンチェスター・シティ |
6位(0) | 6位 | アストン・ヴィラ |
7位(+10) | 17位 | トッテナム・ホットスパー |
8位(+4) | 12位 | クリスタル・パレス |
9位(-1) | 8位 | ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン |
10位(+5) | 15位 | マンチェスター・ユナイテッド |
11位(0) | 11位 | フラム |
12位(-3) | 9位 | ボーンマス |
13位(-6) | 7位 | ノッティンガム・フォレスト |
14位 | – | バーンリー |
15位(-5) | 10位 | ブレントフォード |
16位 | – | ウェストハム・ユナイテッド |
17位(-3) | 14位 | リーズ・ユナイテッド |
18位(-5) | 13位 | エヴァートン |
19位(-3) | 16位 | ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ |
20位 | – | サンダーランド |