フランクの解任とトゥドールの就任が決まったことを受け、僭越ながら「トッテナム改革案」という法案を提出させていただきました。こちら大きな反響が・・・あったわけではありませんが、続編を書きたいと思います。なんかさ、スパーズ関連のブログを書こうっていう素敵な気概を持った方が日々現れては、続けられなくて更新がなくなっていくっていう悲しいサイクルを目にするたびに思っていることがあるんですよ。モチベーションの源泉を他人に委ねるなかれ。閲覧数が少ないとか、コメントがつかないとか、SNSで拡散されないとかそんなことはどうでも良いのです。スパーズについて考えて、言いたいことを残すだけで十分な価値がある。もちろん反応があればちゃんと嬉しいけど、それだけを求めるのならそもそもトッテナム・ホットスパーに関する日本語話者限定のコンテンツというのに限界があるからね。書いて吐き出すことを楽しみましょ。続けていけばその先に何かはあるかもしれません。まずは続けること、コツは反応だけを楽しみにしないことです。
で、なんでしたっけ。そうそう改革案。先日の記事では意図的に選手の個人名を排除して書きました。今回は選手それぞれにフォーカスします。色々言ったけど、今はどうなんですかということ。より具体的に何を言いたいかご理解いただけるようになると思います。トッテナム改革案の記事を簡単に要約すると、評価ポイントを下記の通り定めてそれを体現できる選手を起用しましょう。プレーの質やミスの有無は問いません。下手でも戦える選手を、ミスしても挑戦する選手を認めていく流れを作ろう。変えるべきはスパーズに根を張る他責思考と無責任の文化である。でした。
評価ポイントの優先順位はこうです。
1.攻守の切り替えをサボらないこと
2.球際で戦うこと
3.ボールを受けに顔を出すこと
4.相手ゴールに向かっていくプレー選択をすること
5.パスやドリブルの成功率
グレゴリオ・ヴィカーリオ
GKなので評価ポイントに当てはめるのは難しいから別の話をします。若手が仕掛けてピンチになった時には本人を責めすぎることなく頼もしく後ろで構えていてくれたりする反面、自身のミスがピンチを招いた時になぜか味方に激昂しているシーンが何度か見られました。何を叫んでいるのかまではわからないものの、あれは怒っているよね?寄せが甘いとかそんなことを言っているように見えてその辺の印象は良くない。あと守から攻への切り替えの意識はチームで一番高いと思うけど、誰の準備も出来ていないのに投げたり蹴ったりするのは直してほしい。
クリスティアン・ロメロ
カードコレクターすぎる部分が評価を大きく下げているが、キャプテンマークを託されているだけあって責任感を持ってピッチに立っているのはわかる。ボールを持てば常に難しいパスを狙っているし、前線の得点力に不満があれば、自ら前に出ていって点を取り切って帰ってくる。攻撃のために持ち場を離れていることをマイナスに見るのではなく、点を取り方を背中で見せるキャプテンの姿だと好意的に捉えたい。求めたいのはそうした行動で見せるだけでなく、日々のコミュニケーションからチームを変えて欲しいということ。ついてくるやつだけは育つ系のリーダーのもと育つ人間ばかりじゃないのよ社会は。
ミッキー・ファン・デ・フェン
チームの出来に不満を抱えているのだろうなというのがいろんなところから滲み出ている。時にゲームキャプテンを託されるようになったファンデフェンにも周囲に良い影響を与えられるような振る舞いは求めたい。プレー面では文句なし。シーズンが終わるまでにロメロやファンフェンに失望されないようなチームに変わりたいよ。
ラドゥ・ドラグシン
主に代理人がうるさいだけかもしれないが、出場機会の少なさに文句を言えるほどのパフォーマンスはピッチの上で見せられてはいない。4番手の立場を変えていかないといけないはずなのに淡々とプレーしている様はまるで正当な評価を下せない監督に問題があるだけで自分は完璧だと思っているかのようだ。一つのミスに動じているわけにはいかないポジションなのである程度の図太さは必要なんだけどね。
ペドロ・ポロ
ついにポロまで怪我をするようになってしまった。まあいつ壊れても驚かないくらいポロだけは休みなく働かされていたからそこは大感謝です。ビルドアップが上手くいかない状況において、ポロのロングキックやアーリークロスは数少ない計算のできる武器だ。重箱の隅を突くなら、キックに頼りすぎてプレーエリアが低いので、ウイングをサポートする動きのバリエーションが少ないこと。時折オーバーラップをしてくれるだけで攻撃の幅が出るのになとは思う。
ジェド・スペンス
すんごい期待をしているんですが、もう目に余る傲慢さ。ワールドカップに行きたいのなら、いつだって100%で戦う姿勢は見せ続けないといけない。対面するウイングを余裕で止められるのだとしても、勝手に力の差を判断して手を抜く癖のある選手に大事な試合や大会を託せないよ。ここで終わるのは本当にもったいない逸材なんだから、どうか改心してくれ。
デスティニー・ウドギ
出れば唸らせるプレーをするのに、あまりにも怪我が多すぎる。ボールを運ぶところまでは凄みがあるのに、そこからが不器用すぎるのが伸び代だが、多分本人もそれは自覚していてクロスだったり切り込むドリブルだったりと工夫は見えてきた。ただいかんせんすぐにいなくなるので、成長なのか一時的な閃きなのかはわからない。つくづく怪我が少ないっていうのは才能だよなあ。
ジョアン・パリーニャ
なんかSNSで見かける意見たちと自分の考えが一番合っていないのはパリーニャだなあと常々思ってる。今スパーズに最も必要な選手はこのレンタル選手です。軽い守備に終始するスパーズの選手たちの中で、強度を体現しているのはロメロとパリーニャの2人だ。その中でもロメロはやり過ぎてしまう時もあるがパリーニャはクリーンに奪い切ってくれる。ただ守備能力が高いというだけでなく、その球際で戦う熱量が少しずつスパーズの中にも浸透してきたんじゃないかと思う。カウンターで走ってくれるタイプではないのでそこは求めたいが、守備特化タイプのボランチにしてはゴール前に顔を出す回数も少なくない。前に出すパスが少ないと言われるがボールを受けるのを嫌がるタイプだとは思っていない。そのリーダーシップでスパーズを変えてくれ。
アーチー・グレイ
まあつける文句はないですよ。能力の爆発力という意味では他の選手たちに軍配があがる現状だが、チームのために必要な動きをいつも考えてくれている。前に飛び出していくプレーをしたり、センターバックの真ん中に落ちてボールを捌いたりいろんなことを試しているのがわかる。今日はこっちのプレー選択をして欲しいなと思うことはあるけれど、少なくともグレイは勝敗から逃げていない。いつかもう一つ上のレベルに到達することでしょう。
コナー・ギャラガー
加入してまだ間もないが、求めていた献身性は既に披露できている。この人の戦う姿勢もまたパリーニャと同じくスパーズの中では良い異物感だ。まだ1ヶ月ちょっとで築ける人間関係の中では周囲に要求していくところまでは難しいかもしれないが、時間をかけてギャラガーの獲得は良い影響を生んでくれるだろう。
パペ・マタル・サール
AFCONに行って帰って来て、サールの中で何かが変わった。12月までは試合に出ても、自分の強みがどこにあるのかピッチ上で何を求められているのかが整理出来ていないように、右往左往するばかりで何もしていなかった。守から攻への切り替えが一番要求されるのに一番出来ていないのがサールだと思っている。あんたは走ってなんぼじゃろがい。走力を評価する新監督の下でさらに調子を上げてくれることを願う。
シャビ・シモンズ
プレミアリーグへの適応に当たり前に苦労したが、ようやく感覚を掴んできた。2026年に入ってからのシモンズは凄い。チームが勝てていない中でもこれだけ評価できる攻撃の選手もいないのでは。攻撃に関する責任が自分の肩に乗っていることを理解しており、それを正面から受け入れている。動きのない周囲のせいで本来持っている創造性はまだまだ影を潜めているが、それに文句を言うでもなく出来ることを探し続けている。スパーズの復活はシモンズから始まるはずだ。
リシャルリソン
今思えば怪我しまくりのリシャルリソンがシーズン序盤からエース然として頑張ってくれて、ソランケにバトンタッチするように離脱したのは結構偉かったのではと思えてきた。責任を持って最前線を守ってくれていたのだ。ここからは代役ではなくライバルとして横に並んでくて。ソランケにあってリシャルリソンに足りないのは、動きで起点になるプレーだ。センターバックを背負って体でキープするだけでなく、サイドに流れたり裏に走ったりして時間を作るプレーをしてほしい。ウイング出身のプレイヤーなのだからできるはず。
マティス・テル
監督交代によって扱いがどう変わるのか注目していたい。個人的にはフランク体制のもとで冷遇されていたと思っているが、トゥドールのもとでも同じような扱いなら練習中から見せる姿勢とかに問題があるのだろうし、起用してもパッとしないならやはりフランクが正しかったと言うことになる。ボールを受ける意識と仕掛けていく強気な部分は良いと思うが、前からのプレスをサボる時があったり、長距離のカウンターで味方についていくランニングを一生懸命やっていない時があるのが気になる。誰しもを納得させる活躍でスタメンを勝ち取ってくれ。
ランダル・コロ・ムアニ
こちらも監督交代の恩恵を受けそうな一人ではあるが、正直まだあまり応援したくなるようなプレーは出来ていない。ワールドカップを目指すために出場機会を求めてのレンタルというサポーターに愛される気のないドライなスタンスでやってきて、その上プレーは淡白で必死さを感じないのだからそれも当然か。ボールを持った時のスケールの大きさは感じられるが、良さげなプレーは単発だし、常に80%の力でプレーしているように見えるのは印象が良くない。後出しジャンケンで恐縮だけど、フランクフルトにいた時からそんなに話題になるほどかなとずっと思っている。期待を裏切ってくれ。それすらあまり期待はしていないけど。
ドミニク・ソランケ
年明けから結果が出ないスパーズを見て、負傷者が戻ってくれば変わるんだという意見に僕は懐疑的だった。すみません。間違っていました。ソランケが戻って来ただけで前線は格段にやりやすそうに見える。追うし収めるし決める。泥臭くソランケがプレスをかけるとつられて周りもギアを上げる。ここからスパーズが変わっていくためのキーマンの一人。
以上です。基本的に今出場可能なメンバーだけにしました。流石にこの順位となれば厳しいコメントになりがちです。攻守の中心選手はシモンズとファンデフェンになると思う。ただここからスパーズがまた上位を争うチームに戻るためにキーマンはソランケ、ギャラガー、パリーニャだ。どうしてもサッカークラブを応援していると、若くて可能性のある選手に目を奪われることが多いけれど、今のように若手に偏ったメンバー構成で勝てないチームになって初めて、戦うベテランの重要さがわかる。良い勉強の時間です。サポーターにとってもクラブにとっても。