2017-2018 プレミアリーグ 第7節
Huddersfield Town 0 – 4 Tottenham Hotspur
Stadium:ジョン・スミスズ・スタジアム
得点
9分 :ハリー・ケイン(spurs)
16分:ベン・デイビス(spurs)
23分:ハリー・ケイン(spurs)
89分:ムサ・シソコ(spurs)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、アルデルヴァイレルト、サンチェス、フェルトンゲン、トリッピアー(82’ウォーカー=ピータース)、ダイアー 、ウィンクス、デイビス、エリクセン(75’シソコ)、アリ、ケイン(87’ソン)
sub:フォルム、フォイス、エンクドゥ、ジョレンテ
ハダースフィールド
レッスル、スミス、ヨルゲンセン、シンドラー、レヴェ(60’マーロン)、カチュンガ、ラ・パラ、インス、モーイ(60’ビリング)
、ホッグ(82’ホワイトヘッド)、デボワトレ
sub:グリーン、クラニー、ハデルギョナイ、サビリ
前半早いうちに決まってしまった試合でした。
面白みには欠けますが、安心できる試合もたまには良いものです。
決定力の差は歴然だった
昇格組のハダースフィールドにとって、プレミア上位の強豪との対戦は今シーズンこれが初めてになりました。
6試合で3失点しかしていなかったチームなので、固い試合になる想定もありましたが、終わってみれば4ゴールが決まる展開に。
トッテナムの攻撃力が素晴らしい。という風ではなかったのでその辺を考えます。
ハダースフィールドは積極的に攻撃を展開してきます。
前線にボールが収まると人数をかけてゴール前に迫ってくるのですが、精度が高いわけではありません。
特に左サイドからのクロスボールは質が低く、助かっていました。
ひやっとするシーンもありますし、スパーズのビルドアップもうまくいっていなかったのでやや押し込まれ気味な序盤でしたが、相手のミスから先制します。
相手キーパーのロングフィードをトリッピアーがヘッドで大きく返すと、うまくディフェンスと入れ替わったハリー・ケインが長い距離を持ち込んでキーパーとの一対一を制しました。
やはり調子がいい時はコースがしっかり見えるんですね。
キーパーと向き合う時間が長いほど迷うものですが、そんな表情は見られませんでした。
しかしこのキーパーは試合を通じて不安定なプレーが多かったようです。
控えには経験豊富なロバート・グリーンがいるようなので、大きなゲームではそれいいのではないでしょうか
追加点もすぐに奪えました。
最終ラインからアルデルヴァイレルト→ダイアー→トリッピアー→エリクセン→ダイアー→アリ→ケイン→エリクセン、と美しいダイレクトパスが繋がりドリブルで持ち込んだエリクセンのボールを相手ディフェンダーが弾きますが、そのボールはデイビスの元に転がり、落ち着いてゲット
このパスワークは見事でした。
普段はエリクセン、ケイン、アリの三人で前線のスペースでやっているようなコンビネーションですが、今回はもっと多くの人数が絡めていたのでこれが長くやっているメンバーの完成度というやつですね。
ハダースフィールドについてですが、今日は積極的に戦っていこう!というプランだったわけではなく、この戦い方しか知らないように見えました。
早めに失点しても特に何かを変えたように見えないし、後半も得点を奪うためのアイデアがないように映りました。
あと気になったのは前と後ろの統一感のなさ。
前線は前からプレッシャーをかけたり、攻撃時に人数がかかったりするのですが、後方は高い位置を取ることを恐れているようなので、ボランチとディフェンスの間にスペースができていて、プレッシャーが甘くなっていたようです。
このままシーズンを戦えば、同じか下の順位のチームにはそれなりにやれても、上位陣には全敗します。いやリヴァプールはわかりませんけど。
交代遅すぎませんかの件
早々に点差がついてしまい、スパーズは安全運転モードに切り替わります。
ハダースフィールドも得点を奪うアイデアに乏しいようで、後半は単調な展開が続きます。
どんな展開でも勝ちを確信するのはいけませんが、交代枠を使うのが遅すぎます。
70分を超えるまで交代してはいけないというルールでもあるのでしょうか。
今日みたいな試合こそ、ジョレンテやエンクドゥを起用するチャンスなのに非常に勿体無い。
ウォーカー=ピータースはトリッピアーの負傷に押されての交代なので、元々のプランにはなかったものだと思います。
慣れさせることだったり、試合勘を取り戻させる、だったりするためにももう少しプレー時間を与える必要がありますし、多くの選手が良い調子を保ったままシーズンを推移していくためにはもっと考えなければいけない部分です。
各個人の出来を見ると、今日特に良かったのは僕としてはダイアー
中盤でのフィルター役として、高確率でボールを回収できていたし、その後のつなぎも安定していました。
逆に相棒のウィンクスはイマイチでした。
ボールに触れた時はいつも通りシンプルにさばいていてミスは少なめでしたが、そもそもポジショニングが悪く、ボール回しに絡む場面は少なめでした。んこれまで見てきた彼のプレースタイルからするに、どんどんボールに触って捌いては動きなおしてまたもらってと、リズムを生み出す選手だと思っていますが、今日の出来ではスタメン起用は考えにくい。
そもそも守備の選手ではないのにスタートポジションが低すぎるのが問題かと思います。
ダイアーと組んでいるので役割としては守備のダイアーに攻撃のウィンクスだったはずですが、下がりすぎるウィンクスとのバランスを取るために、ダイアーが気を使って前に出て行く時があったので、ウィンクスにはいろいろ修正して欲しいですね。
あとアリも良くなかった。
軽いプレーが多く、ボールを収めてもほとんどのシーンでまた抜きを狙うばかりで、相手にボールを渡してしまっていました。
そして極め付けはシミュレーションでのイエローカード
ポチェッティーノは罰として交代させるくらいの扱いをしないとアリの成長のために良くありません。
今週の出場時間だったり、久々の出場機会だったりが考慮されて途中交代とはなりませんでしたが、今日はウィンクスとアリは交代ものの出来でした。
しばらくリーグ戦はお休みです。次回は14日のボーンマス戦ですね。
怪我して帰ってこないことを願います。