[PL]第32節 チェルシー vs トッテナム・ホットスパー

2017-2018 プレミアリーグ 第32節

Chelsea 1 – 3 Tottenham Hotspur

Stadium:スタンフォード・ブリッジ

得点
30分:アルバロ・モラタ(Chelsea)
45分:クリスティアン・エリクセン(Spurs)
62分:デル・アリ(Spurs)
66分:デル・アリ(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、D・サンチェス、フェルトンゲン、デイビス、ダイアー(81’ワニャマ)、デンベレ、エリクセン、アリ、ラメラ(88’シソコ)、ソン(74’ケイン)
sub:フォルム、オーリエ、ローズ、モウラ

チェルシー
カバジェロ、リュディガー、クリステンセン、アスピリクエタ、モーゼス(81’ジルー)、セスク、カンテ、アロンソ(83’エメルソン)、ウィリアン、モラタ(88’オドイ)、アザール
sub:エドゥアルド、ケーヒル、ドリンクウォーター、バカヨコ

見事な逆転でチェルシーを圧倒。
スタンフォード・ブリッジでの歴史的初勝利です。

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もうワンマンチームとは言わせない

開始からアウェーチームとは思えない積極性で主導権を握りにかかります。ケインに変わりワントップに入ったソン・フンミンがスイッチを入れ、2列目3列目と連動し、前に前に出て行きました。チェルシーは極端に逃げることはなく、後ろの3人とキーパーを中心にそのプレスを剥ぎに行きます。前線にいい形でボールが入れば、得点に直結する力があることを知っているから。実際、うまく運ばれた時は一気にチャンスの匂いを醸し出していました。

スパーズの攻撃は極端なほどに中央偏重です。頭にソンを置いて、ラメラ、アリ、エリクセンもかなり近い位置にいてなかなかの密集度。そこに強めの縦パスを入れて一瞬のコンビネーションで崩すのが狙いです。おそらくサイドバックの2人を使う時に、プレッシャーを薄くさせるのも狙いの一つ。チェルシーの守備陣がモラタを残してバイタルエリアに密集して守っていたのが印象的でした。

対するチェルシーの攻撃にチームワークは感じられません。ボールのおさまるモラタを軸にウイングバックも高い位置を取り、前の5人でスピード感のある仕掛けを見せてきます。ユナイテッドよりはパスの意識もありますが、3人目の動きを意識した攻撃の形というものはなく、個人能力に依存している様が見て取れます。去年はまるで勝てないと思ったチェルシー戦で遅れを取っていたサイドバックの二人がこの一年の経験を経て、サイドの戦いで負けていなかったことが相手に流れを渡さなかった大きな要因です。

前節に今シーズン初の逆転勝利を飾り、なんと続けざまの逆転です。エリクセンのパーフェクトなドライブミドルと後ろから来たボールめっちゃトラップするデルアリハンパない、なゴールで一気に決めて見せました。最後のゴールでパスを出さなかったソンにエリクセンが怒ったらしいというエピソードのおまけつき、勝って兜の緒を締めよ。雰囲気は悪くないでしょう。

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ゼロトップの後半戦

前半のソンは正直あまり良くありませんでした。真ん中で起点になろうとしますが、体を張らなければならない中央でのやり方は得意ではないようで、簡単につぶされていた。それを引きずってか少し流れて受ける時もボールコントロールがうまくいかず失ってしまうシーンが目立ちました。

後半はソンの位置を右に固定し、ラメラとアリが立ち替りセンターに入る形をとります。主にラメラが受け持ち、ボールを引き出しては素早く散らすことで、今度は形になっていました。アリは2列目からの飛び出しで得点を奪い、ソンも右を突破しゴールに結び付けました。選手交代でよくなることはまだ少ないものの、戦い方を変えて流れを引き寄せる試合は今シーズン確実に増えていると思います。ケイン不在時のオプションをまた一つ手に入れることになりました。ただ、ジョレンテの立場が危うくなったのは複雑です・・・

1990年2月以来、実に27年ぶりのスタンフォード・ブリッジでの勝利です。歴史的とも言える一勝です。そしてこれでチェルシーとの勝ち点差は残り7試合にして8に伸びました。まだ決まってはいませんが、トップ4争いにおいてかなり優位に立ちました。十分2位までは狙えるポジションです。シティ戦も残していますが、このまま無敗記録を伸ばしていきたところです。

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