見ている側からしても、中2日は短い
レスターはいいチームです。
頭を切り替えられているか
インターナショナルマッチウィークを終え、パレス戦とオリンピアコス戦でまだまだチーム状態に波がありすぎることがわかりました。選手の動きというよりも、チームとしての動きが良くない。約束事とそれぞれの意識改革で全然改善していけるとは思っています。ただし、自信は失ってしまっているかもしれません。
プレミアに楽な試合なんてないけれど、その中でもレスターは厄介な相手でしょう。補強もうまくいっているし、結果も出ています。まだ順位に意味のある時期ではないけれど、チェルシーとユナイテッドと対戦して6位につけているのは立派なもの。最前線は相変わらずヴァーディーですが、中盤のレベルが高くなっていて面白いチームです。
レスターはドン引きしてくるようなチームではないと思います。むしろ今のスパーズの状況を踏まえると押し込まれる時間もそれなりにあるでしょう。両チームとも速攻が得意なチームなので、攻守の切り替えの瞬間が勝負を分けます。オリンピアコス戦のような気持ちの準備ではやられてしまう可能性は高い。休息の時間は短いけれど、走ってもらわなければなりません。言い訳をするならベンチにいてください。
ローズとオーリエに注目
オリンピアコス戦の敗因としてサイドバックの攻撃参加の質を上げてきましたが、それが正しい見立てなのかローズとオーリエの動きに注目したい試合です。攻撃力を売りとする本職のサイドバックの大切さを、ポチェッティーノに教えてあげてほしい。2人ともギリシャには帯同していなかったので、スタミナに問題はないはずです。
デイビスのできていなかった、高い位置を取りポジショニングが攻撃に厚みを生む。サイドバック任せになってサポートが薄くなり攻撃が停滞する現象も見られるから、アタッカー陣の意識が中に中に向きすぎないことも重要なことです。そういう意味では4-4-2の形にして、中盤の選手にも明確にサイドの選手を置いているやり方は悪くありません。ただ、エリクセンもラメラもアリも真ん中でのプレーの方が本来は好きな選手なので、時間が経つごとに中央に寄っていく傾向にあるのでそれをいかに修正できるか。別に中から攻めようとするのはいいのですが、サイドを使う時間と中央から攻める時間の偏りを小さくしていくことが大切です。
攻撃陣はポジションにこだわりすぎず、自分の数字にこだわりすぎず、フォア・ザ・チームの精神を見せてくれることが今の不調の乗り切るカギです。みんな自分がラストパスを受けようとするとそりゃ攻撃は成り立たない。頭を使っていますべきことを常に考える。自分は特別だと考える選手はいらない。
キックオフは日本時間20:30です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
FW ケイン、ソン
MF エリクセン、ウィンクス、シソコ、ラメラ
DF ローズ、サンチェス、アルデルヴァイレルト、オーリエ
GK ロリス
レスター・シティ:予想フォーメーション
FW ヴァーディ、グレイ
MF チョードゥリー、ヌディディ、ティーレマンス、マディソン
DF チルウェル、ユソンク、エヴァンス、ペレイラ
GK シュマイケル