2019-2020 プレミアリーグ 第10節
Liverpool 2 – 1 Tottenham Hotspur
Stadium:アンフィールド
得点
1分:ハリー・ケイン(Spurs)
52分:ジョーダン・ヘンダーソン(Reds)
75分:モハメド・サラー(Reds)
トッテナム・ホットスパー
FW ケイン
MF ソン、ウィンクス(63’エンドンベレ)、アリ、シソコ、エリクセン(88’ロチェルソ)
DF ローズ、サンチェス、アルデルヴァイレルト、オーリエ(84’モウラ)
GK ガッサニーガ
sub:オースティン、フェルトンゲン、デイビス、ダイアー
リヴァプール
FW マネ、フィルミーノ(93’オリギ)、サラー(85’ゴメス)
MF ワイナルダム(77’ミルナー)、ファビーニョ、ヘンダーソン
DF ロバートソン、ダイク、ロヴレン、アーノルド
GK アリソン
sub:アドリアン、ケイタ、チェンバレン、ララーナ
期待以上の試合でした。
しかし、相手は強かった。
戦い方は間違っていなかった
リヴァプールに勝てる。そう思わされる時間があるとは正直思っていませんでした。チャンピオンズリーグ決勝の借りを返すような開始1分の先制弾。あの時ハンドでPKを献上してしまったシソコが中盤で3人を抜き去るビッグプレーから生まれたゴールでした。しかしヨーロッパチャンピオンは本当に強く、試合を通じてみれば防戦の時間が長く続く苦しい展開でした。それでも、よくやったと言いたいよ。
メンバー表を見てからの予想とは違い、4-3-3のような布陣です。アリが基本的には左ボランチの位置に入り、前に出ることもありますが、攻撃に出て行く選手たちとのバランスを常に見てくれています。おそらく中盤を3枚にしたのは相手の逆三角の中盤にフリーマンとして降りてくるフィルミーノを自由にさせないため。これはそれなりにうまくいっていて、中央から行けないとわかったリヴァプールは早めにそれを判断して、徹底的なサイド攻撃に切り替えました。
両サイドバックにいるアレクサンダー=アーノルドとロバートソンを起点に幅広くサイドを使ったリヴァプールの攻撃はかなり脅威だったし、非常に正確だった。特に右のアーノルド。クロスの精度もさることながら、サイドチェンジの質が高すぎる。サイドバック同士の長距離パス一発でチャンスを生み出されては、対抗策が浮かびません。
スパーズは最後の局面で体を張るも、じわじわと決定機を作られて行く。こんな展開になった時はカウンターに活路を見出すものですが、今日はエリクセンのパスがまあうまくいきません。これまでならこんなミスはしないのになという場面で、キックミスを連発してチャンスを潰していました。もっと早く変えても良かったんじゃないだろうか。ラメラがベンチに入れていなかったのが非常に悔やまれます。確かにモウラではタイプが違いすぎるし、ロチェルソに期待するにはまだ早すぎるだろうから。
前半に失点しなかったのはこの試合が最後まで緊張感を持てていた要因です。おかげで可能性を感じられたのに、結局オーリエがPKを与えてしまったことでそれも無くなりました。ひどいミスだとは言いませんが、もっとやりようはあったはず。あの時間帯の失点に、攻撃の力はもう残されていませんでした。
可能性があったとは言いましたが、結果は至極妥当です。色々な場面でリヴァプールの方がまだまだ上にいる。もっと全体としてレベルを上げていかないと行けないし、やっぱり補強は必要かもしれません。サイドバックの差は痛烈に感じられました。途中から入ったエンドンベレはとても良かったし、チームとしても最低の時期は脱したような気がします。しかしこれで順位はさらに下がり、勝ちと分けより負けが上回りました。これからだと信じていますよ。