2020-2021 プレミアリーグ 第3節
Tottenham Hotspur 1 -1 Newcastle United
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:20勝10敗5分(勝率:57%)
得点
25分:ルーカス・モウラ(Spurs)
97分:カラム・ウィルソン(Magpies)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(46’ベルフワイン)、ケイン、モウラ(79’ラメラ)
MF ホイビュア、ロチェルソ(77’エンドンベレ)、ウィンクス
DF デイビス、ダイアー、サンチェス、ドハーティ
GK ロリス
sub:ハート、レギロン、アルデルヴァイレルト、フェルナンデス
ニューカッスル・ユナイテッド
FW ウィルソン、ジョエリントン
MF アルミロン(77’キャロル)、シェルヴィ、ヘンドリック(74’マーフィー)
DF リッチー(69’ルイス)、フェルナンデス、ラスセルズ、ヘイデン、マンキージョ
GK ダーロウ
sub:ギレスピー、クラフト、イェドリン、ロングスタッフ
苦い試合になってしまった。
内容は良くなっていた。
変化は見て取れたぞ
ニューカッスルとの対戦成績はちょうど五分五分らしい。これはプレミアリーグになってからのことかな?ちょっと聞きそびれた。ちなみにモウリーニョはスティーヴ・ブルースに一度も負けたことはないらしい。両方とも、データ通りの結果になった。
スタメンは予想の範囲に収まるものだったが、ついにレギロンがベンチ入りした。追加点を取りきれなかったために出場機会を与えることはできなかったが、この1週間以内にデビューの時は来るだろう。直前で体調不良を訴えたシソコに代わり、フェルナンデスもベンチ入り。
例の件の話をしたいから、試合の話は短めにする。
流れとしては90分間スパーズが支配していた試合になった。ニューカッスルは完全に引いて守り、カウンターらしいカウンターもなかった。ボールを奪っても後ろからの追い上げが全くないので前線のラッキーパンチに賭けるだけだった。
今のスパーズ対策として、引きこもりは有効のはずだったが、今日は必ずしもそうじゃなかった。ロチェルソとウィンクスが意識的にサイドチェンジを繰り返して相手を揺さぶりにかかる。右はモウラとドハーティが良い感じに協力し、左はソンとケインが入れ替わりつつも比較的真ん中寄りにいるので、デイビスが上がってくる形だ。
このサイドチェンジは効いていたとは思うけど、サイドバックの位置が低いのでせっかく逆サイドに展開してもスイッチは入りにくい。もっと深みを取らせるポジショニングも狙えば良いのに。おそらくこれは監督からの指示で、守備に切り替わった時のリスクを考えてのものだろうが、たまには思い切らないといけないなと感じた。
ロチェルソは積極的にボールに触れては捌いていたし、なかなか通らなかったけど、良いスルーパスも狙っていた。後半に入ってきたエンドンベレが同じような勝負パスをことごとく通していてワクワクした。もっと見たい。良い調子だ。
最大の問題はソンの怪我。ハーフタイムで下がったのは疲労を考慮したものかと思ったが、どうもハムストリングの怪我らしい。同じポジションに入ったベルフワインはもう少し縦に仕掛けてくれても良いかな。まず内側を選択するので詰まってしまう。しばらくは君に頑張ってもらわなければならぬ。
なんか思ったより長くなったけどここまで。後半はハンドの件を。
どうなんだいVARよ
状況の説明は割愛しますが、あのハンドの件です。
まず立ち位置をはっきりさせておくと、僕は怒っていない。判定は正しかった。ルールに思うところは少しだけある。といったところだ。
まずはハンド自体について。これに関しては問答無用でハンドだ。少なくとも今は体から腕が離れていて、脇の下より先の部分にボールが当たれば、故意かどうかに関わらずハンドになる。ダイアーは背を向けていたとはいえ、腕を大きく振り上げているのだから言い訳はしにくい。
そもそもこの基準がどうかという話は今の我々が言っても説得力はないと思う。いつか必ずこのルールに則って僕らがPKを獲得する時もくるだろうから、その時に意を唱えるべきだ。
個人的には今のままでも明確で良いと思っている。VARで確認しても、そこに意思があったのかどうかを判断するのは難しい。審判の主観は出来るだけ削ぐべきだ。公平性のためにも、審判を守るためにも。
次にオフサイドだったのではないか、という部分。これは正直ギリギリすぎてどちらとも取れる。画面の表示されたオフサイドライン付きの映像では、スパーズの最終ラインから引かれる黄色の線の上にキャロルがいるようにも見えるが、ルール上、手および腕だけ出ている場合にはオフサイドだとはみなされない。たぶん、その判断なんだろうと思う。少し、運がなかった。
最後にそもそもフリーキックじゃなかったんじゃないか、という部分。ホイビュアがジョエリントンを倒したという判定だが、これは・・・誤審でしょうね。
ただ、リプレイが流れるまではみんなファールだと思ったと思う。主審はおそらくパスが出た先を見ていて、ぶつかった瞬間は見ていない。流れ的にパスを出して走り込んだジョエリントンをホイビュアが体で止めたものだと判断しただけだ。よくやるプレーだから気持ちはわかる。この場面に関してはジョエリントンの派手な体当たりだったのだが、VARでここまでは遡れないから、これも防ぐのは難しいか。スパーズの方も誰も抗議していなかったし。
断言するが、これが3-0で迎えた場面なら、誰も文句を言っていないはずだ。結果的に勝点の変化に繋がったのだから大きく物議を醸しているだけで、一つ一つの判定を見ると、現行のルールでは防げないことだと思う。そのルール自体が問題だというのなら、それはもう少し落ち着いてから話そう。出来れば、うちが利益を得た時に。
辛い結果だが下を向くのはやめよう。少なくとも試合内容に光は見えた。しばらくソンを失うことになり、その影響は甚大だろうが、戦えるだけの選手層はあるはずだ。次は中1日でチェルシー戦。悔しさをバネに立ち上がれ。
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