2021-2022シーズンの開幕戦、相手は絶対王者、マンチェスター・シティ
万全じゃないうちに
プレミアリーグがBIG6のリーグだと呼ばれていた時代は終わってしまった。スパーズとアーセナルは順位を落とし、戦力を見ても上位勢と同じ争いに割って入れる見込みは薄い。それどころか昨シーズンを見ると、BIG4かどうかも疑わしい。もしかするとこのリーグはいつの間にかBIG1になっているのかもしれない。その1はもちろん、今日の相手マンチェスター・シティだ。
攻撃的で魅力的なサッカーを展開し文句のない結果までついてきている今のシティはどんなクラブも目指している理想の姿の一つだろう。少し距離が縮まったと感じても次に対戦するときは前よりさらに離されている。いつか必ず追いついてやると、今は豪語しても虚しいだけだ。
連勝を続けるシーズン半ばに対戦するときはなかなか難しい試合になりがちだが、開幕戦となればそうした流れは関係ない。それに今年はオフシーズンにあっちこっちで国際大会があったため、選手のコンディションは万全じゃない。もちろんそれはスパーズもだけど、シティの方が出ていた選手は多いはずだ。
去年もホームではシティに勝っている。順位差ほどに苦手意識は強くない。さらにこちらは監督が変わり、シティとしては対策も何もないだろう。チャンスは必ずある。
お手並み拝見といきましょう
就任からおよそ1ヶ月半が経ち、ようやく初の公式戦を迎える。ヌーノ・エスピリト・サント監督の初陣だ。
どの選手を、どのフォーメーションを、そしてどんな戦い方をするのか楽しみである。もちろん相手が相手なので、攻撃的なフットボールを準備していても今日は守備的に、なんてことは当然ある。知りたいのはシティという強豪を相手にどう立ち向かっていくかだ。
ウルブズを率いていた時のサントは3-5-2を好んで使っていた印象がある。スパーズに来てからのプレシーズンでは4-3-3をメインにしていたらしい。ホイビュアをアンカーに置いた中盤は逆三角形の形かな？見ていないので詳しくはわからないけど、今日もその予想にしておく。
新加入の3人はチームに合流はしているものの、まだフルトレーニングを消化するほどにコンディションが上がっていないようなので、スタメンには入らなそう。正直サンチェス、ダイアーを並べるなら、多少ギャンブル的にロメロ入れてみてほしいとも思うけど。
右サイドバックはオーリエ、ドハーティも健在だけどタンガンガを予想してみる。プレシーズンでは使われていたし、状態の怪しい他2人を起用するなら、少なくとも守備は堅いタンガンガで今日はいいと思う。いずれはサントがドハーティを復活させてほしい。
中盤3枚はアリ、ホイビュア、そしてスキップ。レンタル先のノリッジで大活躍し、見事クラブを昇格させての満を辞してのシーズンになる。シティ相手にどれだけやれるか知りたいのでぜひ先発で使ってほしい。他に候補がいるとすればロチェルソだが、試合の流れを考えるとロチェルソは後半からでいいかも。
最後にケインをどうするのか。移籍問題がありやなしや、チームへの合流が遅かったために出られる状態にあるのかわからない。身体的にも精神的にも。先発は難しいとするならば、前線はモウラ、ソン、ベルフワインの並びになる。ポチェッティーノの時もモウリーニョの時もこの3枚を並べて大成功だった試合はあまり記憶にない。
さあ新監督での船出はここから。モウリーニョ体制終盤の暗い雰囲気はメイソンが少しだけ払拭してくれてシーズンを終えた。そいつを引き継いだヌーノ・サントがチームをどのように作っていくのか、良いシーズンになりますよう。
キックオフは日本時間24:30です。
トッテナム・ホットスパー：予想フォーメーション
FW モウラ、ソン、ベルフワイン
MF アリ、ホイビュア、スキップ
DF レギロン、ダイアー、サンチェス、タンガンガ
GK ロリス
マンチェスター・シティ：予想フォーメーション
FW グリーリッシュ、トーレス、マフレズ
MF ギュンドアン、ロドリ、シウバ
DF カンセロ、ディアス、ストーンズ、ウォーカー
GK エデルソン
