[PL]第20節 サウサンプトン vs トッテナム・ホットスパー

2021-2022 プレミアリーグ 第20節

Southampton 1 – 1 Tottenham Hotspur 

Stadium:セント・メリーズ・スタジアム  

得点
25分:ジェームズ・ウォード=プラウズ(Saints)
41分:ハリー・ケイン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、アリ(62’モウラ)
MF レギロン(46’ドハーティ)、ホイビュア、ウィンクス、エメルソン(77’ヒル)
DF デイビス、ダイアー、サンチェス
GK ロリス
sub:ゴッリーニ、ロドン、タンガンガ、ホワイト、スキップ、エンドンベレ

サウサンプトン
FW A・アームストロング(83’レドモンド)、ロング(71’ブロヤ)、S・アームストロング
MF ベロー、ディアロ、プラウズ、ウォーカー=ピータース
DF サリス、ベドナレク、バレリー
GK フォスター
sub:カバジェロ、スモール、シメウ、ロメウ、テラ、エルユノシ、ウォルコット

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勝つべき試合でした

 疲労以外にも理由はあるのかもしれないが、中1日で6枚を入れ替えたセインツに対し、3枚の入れ替えに止まったスパーズ。その差が出てしまったような試合だった。フォーメーションは両者ともに3-4-3の綺麗なミラーゲームになった。それゆえに運動量や体のキレの差が試合展開に出てしまった。

 いつになっても改善されないスパーズの欠点である立ち上がりの悪さ、重さ。キツめにプレスをかけてきたセインツの勢いに飲まれ、序盤は完全にペースを握られる。両ウイングバックは押し込まれて高い位置を取れず、ボールを回収しても全体の切り替えが遅いので、パスの出しどころがなくてウィンクスが怒っている場面が目立っていた。

 いつも通り少し時間が経つと試合は落ち着いていくが、今日はそこからペースを握るという感じでもなかった。試合を大きく変えたのはサリスの退場から。これで3試合連続で相手に退場者が出たことになる。これは解説のベンさんが言う通り、スパーズのプレー強度が上がったからだという意見に賛成します。

 おかげで後半は数の暴力でぶん殴る展開になったにも関わらず、決勝点は奪えなかった。押し込んではいるものの決定機は少なく、割り切って引いているセインツの守備陣を崩しきれなかった。

 それでも以前よりはゴール前に人数もかかっているし、ソンがペナルティエリアの外側、いわゆるニアゾーンでボールを受けようとする動きを再三みせていて、これはチームとしての成長だなと思った。その次がなかったから、決定機にはできなかったのだけど。

 終盤は右WBにブライアンヒル、左WBにドハーティを置いて、右で崩して左で仕留めるイメージで攻略を目指すも、少しずつ単調になり成功しなかった。ここは結果論だけど、サイドを変えてクロスに専念させてもよかったとは思う。ヒルの仕掛けもドハーティの飛び込みも良かったんだけどね。

 どんなチームでもあそこまで固められると崩し切るのは簡単じゃない。コンテが来るまではこんな展開になる試合なんて長いことなかったんだから、これから出来る様になればいいよ。やっぱり2ポイント失ったとは思っちゃうけど。

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選手起用は難しい

 11人同時だった時間帯、スパーズはいいプレーができなかった。ポゼッションは握られ、カウンターにしてもスピード感がない。その要因の1つにアリの起用法は挙げられる。

 モウラに代わってそのまま右ウイングに入ったが、明らかにこのポジションはやりにくそうだった。スピードがあるわけでも縦に仕掛けるのが得意なわけでもないのに右斜め前で起点にさせてもそこで止まってしまうし、低めで受ける時もあまり前を向いて効果的なプレーはできなかった。アリは中盤起用されるべきだし、せめて左に置いてあげて欲しかった。ほぼ経験のない右ウイングで使って、アピールに失敗とは酷だと思う。

 それよりもローテーションしたい時にいつもいないベルフワインやロチェルソに、不慣れなアリより右ウイングで序列が低いブライアンヒルの方が悪い。コンテもコンテで前半の出来を受けて3-5-2にするかソンとアリの位置を替えるなどしてあげればよかったのに。

 モウラもあの展開で入ってくるなら、もう少し低い位置でボールを受けて無理やり仕掛けるようなプレーが欲しかったのに、相手の最終ラインに吸収されてしまい消えていた。ドハーティはなかなか良かったけど、サイドでボールを受けた時は無難に捌いて、右からの攻撃に飛び込む形なら、アリでも良かったんじゃないかと思ってしまった。フィニッシュの精度が低かったので余計に。

 まあでも今日は誰が良い悪いというよりは全体としてプレー強度が上げられなかったことと、引いた相手を崩すアイデアに欠けたことが敗因かな、負けてはいないですが気分的には。

 ということでまたしてもアウェーで勝てなかったわけですが、どうやらアントニオ・コンテはスパーズの監督就任後のプレミアリーグでの無敗記録を樹立したようです。それだけやってくれているのだから2ヶ月前を思い出して十分満足としよう。

そして皆さま、今年も1年間ありがとうございました。
来年もどうぞ、よろしくお願いします。
4位以内を目指しましょう。

2021-2022シーズン 試合結果一覧

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