2021-2022 プレミアリーグ 第30節
Tottenham Hotspur 3 – 1 West Ham United
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:53勝21敗7分(勝率:65%)
得点
9分:クルト・ズマ(OG)(Spurs)
24分:ソン・フンミン(Spurs)
35分:モハメド・ベンラーマ(Hammers)
88分:ソン・フンミン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(93’ベルフワイン)、ケイン、クルゼフスキ(93’モウラ)
MF レギロン(88’エメルソン)、ホイビュア、ベンタンクール、ドハーティ
DF デイビス、ダイアー、ロメロ
GK ロリス
sub:ゴッリーニ、ロドン、サンチェス、ホワイト、ウィンクス、スカーレット
ウェストハム・ユナイテッド
FW アントニオ(56’ヤルモレンコ)
MF ベンラーマ、ソウチュク、ライス、ランシーニ(84’ブラシッチ)
DF クレスウェル、マスアク(57’フォルナルス)、ドーソン、ズマ、ジョンソン
GK ファビアンスキ
sub:アレオラ、ディオプ、ノーブル、フレデリクス、クラル、バーキンス
これでまだ望みが繋がった
残り10試合のプレミアリーグ、優勝争いはシティとリヴァプールに絞られたが、CL権をかけた争いは白熱してきた。数字の上で現実味があるのは3位から8位のクラブたちだろうか。列挙するとチェルシー、アーセナル、ユナイテッド、ウェストハム、ウルブズ、そしてスパーズ。追う立場のスパーズとしては3ポイントを取り続けないといけない。特に上記のクラブとの直接対決では負けるわけにはいかない。
そんな状況だということもあり、流石にみんな集中していた。前日会見でコンテの依頼を受けたサポーターの大きな声援を受けて、集中力と緊張感のある試合になった。やっぱりあれだよね、もっと下位のチームとやる時のあのサボってる感じはなくなるよね。褒められたことじゃないんだけど。
いつも起点を作られる厄介者のアントニオをダイアーとロメロが序盤から必要以上に体をぶつけるパワー勝負で挑み沈黙させていたのはお見事。後半早めにそのアントニオを諦めて交代に追い込んでからは、ウェストハムはさらに効果的な攻撃ができなくなっていた。
今日はみんなの距離感が良く、前線もちゃんとサポートに来るので常に複数のパスコースがあり、プレスに来る相手の間をうまく縫うようにパスを回して回避できている。あの落ち着いたビルドアップは強いチームのそれだった。ウェストハムの選手の疲労はあったのかもしれないが、十分な自信はつけさせてもらったと思う。
失点はドハーティが軽率にコーナーを与えたところから。まあそれはともかくコンテが修正に取り組んでいると話すセットプレーからまたやられたのはいただけない。勝ったから良いものの1点差の不要な緊張感が最後まで残ってしまった。毎試合複数得点している攻撃面は申し分ないから次は守備を安定させたい。
ただこれまでと違い、最後まで前向きにプレーできていたことは進化だと思う。いつもならリードすると途端に消極的になり、受けに回ってはカウンターで楽をしたがって2次攻撃を受けるのが鉄板なのに、今日は下がりすぎずに奪い返しては押し込んで時間を使うことができた。
消化試合数に差はあれど、暫定で5位に浮上した。直接対決を残すアーセナルを追撃するにはいい位置につけている。今日の勝利は反撃の狼煙だ。