2021-2022 プレミアリーグ 第36節
Liverpool 1 – 1 Tottenham Hotspur
Stadium:アンフィールド
得点
56分:ソン・フンミン(Spurs)
74分:ルイス・ディアス(Reds)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(91’ベルフワイン)、ケイン、クルゼフスキ(85’ウィンクス)
MF セセニョン(78’サンチェス)、ホイビュア、ベンタンクール(82’ウィンクス)、エメルソン
DF デイビス、ダイアー、ロメロ
GK ロリス
sub:ゴッリーニ、ロドン、ホワイト、クレイグ、モウラ、スカーレット
リヴァプール
FW ディアス、マネ、サラー
MF チアゴ、ファビーニョ(88’ケイタ)、ヘンダーソン(65’ジョッタ)
DF ロバートソン(65’ツィミカス)、ダイク、コナテ、アーノルド
GK アリソン
sub:ケレハー、ゴメス、マティプ、ミルナー、ジョーンズ、オリギ
勝っていても良い試合だった・・・
これまで落としたくないところで勝点を落としてきたツケが回ってきた。もはや全勝しなければ自力での4位以内がない状況で、首位を伺いラストスパートをかけているリヴァプールとアンフィールドで激突する。正直に言って、勝てる気はしていなかった。ただ試合前のDAZNの煽りVTRがリヴァプール1色だったことには少々燃えるものがあったけど。
展開自体は予想通りで、攻めるリヴァプールに受けるスパーズ。個人的にはリヴァプールのチーム全体とスタジアムの放つ圧力は想像をはるかに超えていた。どんな時でもボール保持者に激しくプレスをかけてくる。たった一つのミスが失点に直結してしまうプレッシャーは計り知れないものだったはずだ。
しかし今日のスパーズはとんでもない集中力を90分間継続していた。シティ戦もそうだったが、相手が圧倒的な格上だと認識した時にスパーズはこの上なく強くなるらしい。いつもは物足りなく感じているエメルソンとセセニョンも、サラーとディアスに対して1歩も引かない守備だった。守備で言うと後ろはみんな素晴らしかったが、特にドリブルで仕掛けてきたサラーのシュートにデイビスが体を投げ出した場面は熱かったね。点を取ったくらい興奮したわ。
たしかにゲームプランの大部分はコンパクトな守備からのカウンターだ。それでも誇れるポイントは、得点はカウンターからではないというところだ。数分間のスパーズポゼッションの時間を経て、リヴァプールのハイプレスを逆手に取って相手を引き出してからの崩しだ。コーナーキックからの流れでエメルソンが左で変な浮き方をしてたのはラッキーだったが、狙いとしては思った通り。今日もスコアラーはスーパースター、ソン・フンミンだ。
試合を通じてリヴァプールの攻撃の時間が長かったものの、ロリスのセービングは1、2本くらいしかなかった。5バックのサイド優位を生かして常にディアスとサラーには2人で対応し、それでいてコンパクトに隙間を作らない最終ラインのコントロールで決定機を作らせなかった。だからこそ、不運とも言える失点は悔しいものがある。強引にでもシュートを狙い続けたディアスを褒めるべきなのかもしれないけども。
逆転優勝を狙うリヴァプールにとっても、逆転4位を狙うスパーズにとっても引き分けはおいしくない結果に終わってしまった。少なくともこれで、プレミアの優勝争いは終わったも同然だ。とはいえリヴァプールはスパーズ戦の結果が悪いわけではないということはわかっておくべきだろうね。リヴァプールは2ポイント取ったけど、シティはうちに0ポイントなのだから。
次節はノース・ロンドン・ダービー。勝っても1ポイント差に迫るだけだが、負ければこの時点で5位以下が確定する。今日のパフォーマンスが継続できれば残り全勝は現実的な目標だ。すでに4位は他力本願だが、アーセナルとの直接対決には必ず勝とう。