[PL]第13節 トッテナム・ホットスパー vs ニューカッスル・ユナイテッド

2022-2023 プレミアリーグ 第13節

Tottenham Hotspur 1 – 2 Newcastle United 

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:64勝23敗7分(勝率:69%)  

得点
31分:カラム・ウィルソン(Magpies)
40分:ミゲル・アルミロン(Magpies)
54分:ハリー・ケイン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン
MF セセニョン(61’ペリシッチ)、ベンタンクール、ビスマ、スキップ(66’モウラ)、エメルソン
DF ラングレ(81’デイビス)、ダイアー、サンチェス(81’ドハーティ)
GK ロリス
sub:フォースター、タンガンガ、スペンス、ホワイト、ヒル

ニューカッスル・ユナイテッド
FW ジョエリントン、ウィルソン(89’ウッズ)、アルミロン
MF ウィロック(75’マーフィ)、ギマランイス(89’ジェルビィ)、ロングスタッフ
DF バーン、ボトマン、シェア、トリッピア
GK ポープ
sub:カリウス、ラッセルズ、マンキージョ、ターゲット、ルイス、フレイザー

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ついにホームで負けてしまった

 連戦による疲労の影響が日に日に感じられるようになってきた。ただし時間が止まることはなく、この試合のあとも試合は続く。ようやくコンテはスタメンを大きく変えてきたが、これもロメロとホイビュアが「軽い負傷」を負ったためらしい。それでもロリス、ダイアー、ベンタンクール、ケイン、ソンはフル稼働だ。

 無類の強さを誇ってきたホームでの戦いなだけに、強気に試合に入った。ケインがゲームメイクに特化する動きをみせ、ソンは積極的にシュートを狙っていく。たしかに得点が入ってもおかしくない場面は何度か作れていたので、悪かったとはいいにくいが、手放しに褒められるような攻撃でもなかったと思う。

 最近の中ではケインが下がってチャンスメイクする動きを意図的にしていた方で、そうすると攻撃の形はそれなりにできる。問題はソンとケイン以外に得点の匂いがする選手はピッチ上にいないことだ。もう少し言うと、2人以外シュートを打つ気概も意識も自信も感じられない。

つまりケインが下がってしまうとそこより前にはソンしか怖い選手がいない。エメルソンが抜け出してもスキップが抜け出しても、彼らには自分で攻撃を完結させる気が全くないのでソンさえ注意しておけばまともなシュートが飛んでくることはない。ソンはそんな周りの性格をわかっているから、ゴールに近づいたら自ら打つ以外の選択肢が持てない。今日の攻撃はそんな感じだった。

 ライバルクラブの選手を褒めるのは癪だが、フレッジ、ジャカ、トーマス・パーティ、みんな攻撃の選手とは言い難い選手だが、ミドルシュートを打つしペナルティエリアに飛び込んでくる。それが皆無だと相手は守りやすい。ホイビュアはそれができる選手だが、残念ながら今日は不在だった。

 攻撃力の欠如の理由としてリシャルリソンとクルゼフスキの離脱を挙げてしまうのは簡単だ。しかしニューカッスルだってイサクとサンマクシマンを欠いている。スパーズでいうとソンとケインがいないようなものだろう。いい加減、誰が出てもある程度の攻撃が成り立つようなスタイルを確立したいよ。

 さて今日話したいのはここから2点。サンチェスのビルドアップ能力がどうこうはもう触れません。どうでも良い。期待するだけ辛いので。

 1つ目はダイアーとベンタンクールを休ませないとって話。シーズンを始めるにあたってスリーバックの真ん中をどう回していくつもりだったのだろう。やっぱりロメロなのかな。前のめりに守備をしたいロメロには向いていないと思うのだけど、コンテはダイアー以外だとロメロを起用してきた。ラングレならできそうな気がするんだけど使われる気配はない。どう見ても疲労が溜まり、判断力も集中力も落ちてきているのでそろそろ休ませないとまずい。

 ベンタンクールは今日も中盤で誰よりも走っていて、守備に攻撃と奮闘していたけど流石に負担が大きすぎる。試合終了の笛と共に燃え尽きたように座り込んでしまったが、彼も休ませないと確実に壊れてしまう。

 2つ目は中盤の並び。3-5-2の時はアンカーを採用する逆三角形の形を好んでいる。ここまでアンカーはビスマ一択。役割は中央に止まって全体のバランスをとりながらパスを散らすこと。去年はここはウィンクスだった。ベンタンクール、ホイビュア、スキップはインサイドハーフに配置され、攻守に走り回る。全体的に運動量は文句なしだが、やはり攻撃面の貢献が少ない。

 さっきもちょっと言ったけど、ソンとケイン以外の選手は2人に最後の仕上げを任せすぎている。中盤を今の形にしてインサイドハーフという扱いにすると、守備面での貢献を理由に攻撃面で責任を負わない動きをしがちになると思う。言い方が悪くて申し訳ないけどもそう見えてしまう。タイプ的にも攻撃的ミッドフィルダーと呼べる人材はいないけど、ダブルボランチにトップ下という形に変えて、攻撃面での役割を明確にしてあげた方がいい。その役割に最適だったロチェルソとエンドンベレを放出した以上、やらないとは思うけどね。

 久々に連敗したのでどういう心持ちでいたら良いかわからなくなっているが、上り調子のユナイテッドとニューカッスルが相手だったから仕方ないと割り切ってCLに切り替えよう。ここで勝てば最終戦をローテーションに当てられる。逆にそうならないと、相当に苦しくなるだろう。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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