2022-2023 FAカップ 3回戦
Tottenham Hotspur 1 – 0 Portsmouth
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:66勝25敗8分(勝率:66%)
得点
50分:ハリー・ケイン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、ヒル(92’ディヴァイン)
MF セセニョン(77’スペンス)、スキップ、サール、エメルソン
DF デイビス、サンチェス、タンガンガ
GK フォースター
sub:ロリス、ラングレ、ロメロ、ドハーティ、ホイビュア、マンドル、ホワイト
いつもと一緒だ・・・
カラバオカップは早々に敗退したため、スパーズに残された大会は今期あと3つ。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、そしてFAカップだ。優勝の可能性が一番高そうなのはこれ。最初の試合はポーツマス、知らないうちに3部リーグを戦っていた。
スパーズを応援し始めた頃はプレミアにいたのに、度重なる財政危機に苦しみ、4部に落ちた時期もあったらしい。今は3部でプレーしているらしいのでちょっと調べてみると、3部にはボルトンやダービーという10年前はプレミアにいたよなクラブもちらほらいる。イングランドのリーグは厳しいね。
そんな下部リーグのクラブを相手にしている間は、主力を休ませながら勝ち上がるのがプレミアクラブの定石だ。今は前線がいないのでケインやソンは出ざるを得ないが、後ろは大きく変えてきた。直前でのビスマの負傷はあったけど、スキップとサールのダブルボランチがスタメンで見られるのは楽しい。
試合展開はもちろん攻めるスパーズに守るポーツマスだ。そんな分かりきった状況だが、当たり前に苦戦をした。プレミアリーグでの戦いとほとんど変わらない。サイドを広く使ってパスを回すだけで決定機は作れず、なんならボールを持たれてゆっくり攻められる場面も少なくはなかった。この試合を前情報なく見せられて、1部の5位と3部の13位の試合だとは思うまい。
右はヒルの仕掛けは変化を生むけど、ドハーティほどにエメルソンは連携プレーができないので攻撃が停滞する。左は単独でクロスまでいけてしまうペリシッチに慣れたせいで、仕掛けられないセセニョンが物足りない。ただ、セセニョンが左だとソンがワイドに開いてセセニョンがインナーラップをする場面はあって、ソンはこの方がやりやすそうだった。
唯一良かったのはオリバースキップのランニングだ。ソンとセセニョンがいる左のやや内側のスペースに走り込んで攻撃に色をつけていた。が、ボールを受けてからのアイデアは何もなかった。これは繰り返すうちに伸びてくると良い部分かな。伸びしろってことで納得しよう。挑戦自体はとてもいいから。
崩せないまま時間が過ぎていくと嫌だなと思い始めるくらいの時間に、ケインが力技でゴールを奪って試合を決めてしまった。あれはなんかズルをしたような気持ちになるシュートだったね。1人だけ能力ゲージの高すぎるキャラクターで対戦ゲームをしたような感じ。プレミアで戦っている貫禄で勝ったようなものだった。
この辺は内容云々より、出番の少ない選手を使いながら勝ち上がれれば良いと思うので、良い結果でしたと思っておく。ケインたちも休ませられればいいのだけど、今回に限っては次の試合まで1週間空くのでそれも大した問題じゃないです。次は2部リーグのプレストン・ノースエンドとの対戦が決まっている。どうかここも勝ち上がれますように。本当はもっと余裕を持って見ていたいぜ。