2022-2023 プレミアリーグ 第32節
Newcastle United 6 – 1 Tottenham Hotspur
Stadium:セント・ジェームズ・パーク
得点
2分:ジェイコブ・マーフィ(Magpies)
6分:ジョエリントン(Magpies)
9分:ジェイコブ・マーフィ(Magpies)
19分:アレクサンドル・イサク(Magpies)
21分:アレクサンドル・イサク(Magpies)
49分:ハリー・ケイン(Spurs)
67分:カラム・ウィルソン(Magpies)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(83’リシャルリソン)、ケイン、クルゼフスキ(72’ダンジュマ)
MF ホイビュア、スキップ、サール(23’サンチェス)
DF ペリシッチ、ダイアー、ロメロ、ポロ
GK ロリス(46’フォースター)
sub:タンガンガ、ラングレ、デイビス、ディヴァイン、マンドル
ニューカッスル・ユナイテッド
FW ジョエリントン、イサク(66’アルミロン)、マーフィ(66’アルミロン)
MF ウィロック、ギマランイス(70’ゴードン)、ロングスタッフ
DF バーン、ボトマン、シェア(74’ラッセルズ)、トリッピア(70’マンキージョ)
GK ポープ
sub:ドゥブラフカ、ターゲット、リッチー、アンダーソン
諦めよりは怒りの方がマシ
と、解説のベンさんはおっしゃっておりましたが、皆さんはどう感じたでしょうか。僕はですね、そうだな、特に何も感じませんでした。
開始20分は何もかもが崩壊していた。あまりにも簡単にボールを失い、あまりにも簡単に失点を重ねているチームを見ても、悲しみも怒りも見出せなかった。電車の窓から外を眺めている時のように映像は目に映っているのだけど、ただ景色が流れていくだけのようにプライドのない試合を消化していた。
ボーンマス戦の終盤に4-1-4-1のような形に変えて攻撃がスムーズになったことに味をしめ、ステッリーニは4バックを採用した。試合後のインタビューでは4バックの練習をしてきたと話してはいたが、それを疑わしく思ってしまうくらい秩序も何もない出来だった。
前線の3枚+なぜかトップ下に起用されたスキップは守備の意識が極端に低く、サイドバックの2人もいつもの感覚のままにプレーをしている。スリーバックの時はウイングバックがボールに食らい付いても後ろのカバーができるものだが、今日は後ろの準備が整っていないのにいつも通り出ていってしまうので、簡単に後ろのスペースを開けてしまう。そこを好きなように弄ばれた形だ。
そもそも4バックを形成したメンバーはいずれも4バックの経験が少ない。サイドの2人は言わずもがな、ダイアーもスパーズではボランチでプレーするか、アルデルヴァイレルトとフェルトンゲンと並んでスリーバックをやっていたくらいだし、ロメロも移籍前はスリーバックのチームにいたはず。即席の4バックはそりゃ上手くいかないよな。
たまらずにサールを下げてスリーバックに戻したが、5失点した後では遅すぎる。画面から見ている感じでも2失点目の時点で守備の仕方がわかっていないという問題点ははっきりと見てとれた。選手を替えないまでも修正はできただろうし、それもなくただ蹂躙されたというのはベンチワークの力量不足とも言えるし、ピッチ上にリーダーシップを発揮できる選手がいないという問題でもある。
サンチェスを入れて並びを替えてからは試合が安定したという見方はあるかもしれないけど、5点リードのニューカッスルはリスクを冒す理由がなくなり、スパーズの選手たちの顔には諦念の表情が浮かんでいた意味のない70分間を評価しても仕方がない。ちなみにこんな試合を受けて恥ずかしいなという気持ちすら湧いてこないよ。
これもベンさんの言だけど、「ユナイテッド、リヴァプールと続く3連戦に全て0-1で負けるよりも、今日大敗してあと2つ勝てば十分な結果」という考えはわかる。一般論としてはね。ただ今のスパーズが残りの2戦を連勝できるとは思えないし、仮に連勝したとしてもその後に降格争いのチームに残念な負け方をして4位以内の争いから簡単にいなくなります。
前向きなコメントは浮かんでこなくて申し訳ないが、これもフットボールの一部なので乗り越えていくしかない。順番が回ってきたということなのでしょう。それでも離れはしないよ。