[PL]第36節 アストン・ヴィラ vs トッテナム・ホットスパー

2022-2023 プレミアリーグ 第36節

Aston Villa 2 – 1 Tottenham Hotspur 

Stadium:ヴィラ・パーク

得点
 8分:ジェイコブ・ラムジー(Villans)
72分:ドウグラス・ルイス(Villans)
90分:ハリー・ケイン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ケイン、リシャルリソン(62’クルゼフスキ)
MF ソン、ホイビュア、スキップ(62’ビスマ)、ポロ(81’ダンジュマ)
DF デイビス(91’ペリシッチ)、ラングレ、ロメロ、エメルソン
GK フォースター
sub:オースティン、サンチェス、クレイグ、サール、モウラ

アストン・ヴィラ
FW ワトキンス(91’キャッシュ)、ブエンディア(68’カマラ)
MF ラムジー、ルイス、マッギン、ベイリー(68’デュラン)
DF モレノ、ミングス、コンサ、ヤング
GK マルティネス
sub:オルセン、カルロス、チェンバース、ディニュ、デンドンケル、トラオレ

主体性がないのよ

 もうとっくに目標は下降修正しているつもりだけど、イマイチどの辺が妥当なラインなのかわかっていなかった。CLは当然無理、5位か6位ならELで7位ならECLです。ヨーロッパの大会に出られれば何でも良いので7位以内に残ること、が現実的なところだと思い知りました。いや、知っていたけど認めました、かも。

 前節ある程度上手くいったと言えそうな新フォーメーション4-4-2が今日も採用された。が、相手は絶好調のアストン・ヴィラ、そりゃ同じようにはいかない。ボール回しにも試合運びにも今の自分たちのスタイルへの自信はとても感じられた。

 最低でもあと半年くらいは同じことを言い続けることになりそうで恐縮です。またしても何を考えてどんな準備をして来たのかわからない試合の立ち上がりから、当たり前のように失点した。まずは相手にボールを差し上げて、前半を犠牲にしてヴィラのサッカーを研究しているように見える。必ず序盤は受けに回るのが癖になってしまっている。自分たちが試合の主導権を握るつもりはまるで感じられない。

 追いかける後半に攻め続ける展開になるのは、別にスパーズのサッカーが良くなったからではない。リードしたことで相手に余裕ができたことと、一応格上と見ているスパーズ相手に無理をしなくなったというだけ。これを勘違いして「後半は我々の強さを見せることができた」みたいな見当違いなポジティブを1年間繰り返しているだけなのだ。

 今日は守備だけでなく攻撃も酷かった。極端と言えるほどに超ハイラインで守ってくるヴィラに対して、ロングパス一発で裏を狙う戦術の一辺倒になり、引くほどにオフサイドにかかっていた。サイドハーフ扱いだったこともあって、ソンは引いた位置にも顔を出しながら、ここぞで裏を狙おうとしていたが、リシャルリソンは最終ラインに張り付いて、真っ直ぐ走ってオフサイドを量産していたので話にならない。たしかに裏をとれてしまえば最速で決定機になるので狙う気持ちもわかるが、裏のスペースという明確な餌に釣られてそれだけになってしまったのがエメリの術中そのものだった。

 ただ、試合を見ているこっちとしても、いつかはこの形から得点できると思っていたことは否定できない。裏を取る形やロングカウンターでの得点はスパーズの十八番であり、当然ヴィラの守備陣はそれを知っていたはずだ。にもかかわらず集中を切らさず、紙一重で裏を取られそうになりながらオフサイドラインを乱さなかったヴィラの守備陣が素晴らしかったとも思う。なかなかあんなに我慢できるもんじゃないよ。

 余談だけど、この試合展開なんか見覚えがあるなあとずっと思っていて、やっと思い出しました。カタールワールドカップのアルゼンチンvsサウジアラビアです。超ハイラインのサウジに対してアルゼンチンが思考停止の裏狙いになって敗れたアレの再放送です今日は。

 さて翌日の試合でブライトンがアーセナルを破ったことで、アーセナルの優勝の可能性が限りなく低くなったという朗報とともに、ブライトンがスパーズを抜いて6位に浮上、しかも2試合少ない。もう残り2試合で出来るのは順位を上げることでなくこれ以上下がらないこと。どっちにしても勝たないとねって話なんだけど、できる気がしないのでヴィラの相手でも応援するとしましょうかね。

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