2025-2026 チャンピオンズリーグ リーグフェーズ第4節
Tottenham Hotspur 4 – 0 København
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:104勝46敗15分(勝率:64%)
得点
19分:ブレナン。ジョンソン(Spurs)
51分:ウィルソン・オドベール(Spurs)
64分:ミッキー・ファン・デ・フェン(Spurs)
67分:ジョアン・パリーニャ(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW オドベール(80’スカーレット)、コロムアニ(73’リシャルリソン)、ジョンソン
MF ベンタンクール、シモンズ(61’パリーニャ)、サール
DF ウドギ(73’スペンス)、ファンデフェン、ロメロ(73’ダンソ)、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:キンスキー、オースティン、ロウズウェル、キーレマテン、アカムリッチ
コペンハーゲン
FW エルユヌシ(72’クラエソン)、ムココ(72’コーネリウス)
MF アシュリ(76’ロベルト)、クレム、レラガー、ラーション(46’ダダソン)
DF ロペス、ハツィティアコス、ペレイラ(72’ガーラナンガ)、鈴木
GK コルタスキ
sub:ルナルソン、ブール、ザグ、マドセン
これで雰囲気が上向いてくれれば
なんかふと自分が贅沢病にかかっているんじゃないかと思ってきました。いまこれを書き始めて突然です。ヨーロッパリーグの優勝以外は順位も内容も史上最低クラスのシーズンを過ごし、さあじっくりと立て直そうぜと口では言いながら、リーグは6位でチャンピオンズリーグは無敗の現状を見て少なからずムードが悪いように思っていたりするからです。今日の大勝劇でそんな空気感を打破するきっかけなればいいな。
机上ではもっとも戦いやすいリーグフェーズの相手はポット4かつホームのこの試合になる。4-0で勝ちながら試合内容がそれに伴っていたとは思わなかった。相手のキーパーが遠近感を失っていなければもっと違う展開になっていたはずだ。ボールは握っていたし、シモンズを中心にした良い連携の崩しがいくつか見られたことは好材料な反面、ボールを持ちつつも前線に攻撃のスイッチを入れるような縦パスが入らず、消極的に後ろに下げた時にブーイングとは行かないまでもスタジアムに不穏な空気が流れていた瞬間が少なからずあった。結局ゴールはカウンター3つとハイプレスでミスを誘ったやつ1つだ。押し込んで主体的に崩す攻撃が出来ていない。チャレンジしてタイミングがずれていたとか、最後のシュートをミスしたとかは全然良い。シモンズとオドベールで崩してコロムアニが外してしまった場面なんかは最高のミスだと思う。決めろよという気持ちはもちろんあるけれど、今は何度でも挑戦して、攻めた失敗は許容する雰囲気であってほしい。
いつものように記事を書いてきましたが、現時点で次の試合の4時間前です。遅くなってすみません。あとは今日の試合の気付きを1つ発表して終わります。ここ数年の、そして最近また顔を出しているスパーズの最大の病である人任せ病についてです。ボールをもらうために動く選手がおらず、誰かが点を取ったりチャンスメイクしてくれるのを待っているだけになるあの深刻なやつ。原因はどこにあるんだろうとずっと考えてきました。ボールを怖がってしまうメンタリティにあるのか、ボールがこうやって動いたら選手はこう動くんだというシステム的な決まり事が定まっていないことが問題なのか。答えは1つだけではないと先に予防線は張っておきますが、少なくとメンタリティ側は影響があるということがわかりました。
ジョンソンが守備をしているふりをするために放った危険なタックルで愚かにピッチを去ったことで、スパーズサポーターは頭を抱えることになる。ただでさえリードして迎える終盤はどんな相手にも一方的に攻められる展開になりがちなのに、10人になったらそれが加速してしまう。あと30分もあるのに2点差のリードくらいでは全く安心できないぞ、と。
それを救ったのがファンデフェンの異常な1人ロングカウンターだった。ちょっと話は変わるんだけど、コペンハーゲンの熱量のなさには最初からびっくりしていました。こんな良くないときのスパーズみたいな空気感を纏っているチームが他にもあるんだって感じです。相手に退場者が出て追いつけ追い越せの勢いが出るべき展開になってもそれをあんまり感じなかったし、ファンデフェンの独走に意外性はあったといえどなんとしてでも止めてやるんだという選手はいなかった。みんな寄せれば誰かが奪うでしょっていう守備をしていた。すみません脱線しました話したかったのはそこじゃない。
ファンデフェンがボールをカットした瞬間に切り替えて前に走った選手は誰もいなかった。あれじゃあ基本的には適当にクリアしてまた相手の攻撃ターンになる以外ない。たまたま前にスペースがあったからファンデフェンが持ち運ぶ選択をしたが、あそこからゴールまでがイメージできていた訳もないので誰かがサポートしなければいけないのに、持ち運びに対して遅れてでも動き出したのは最後に並走していたコロムアニだけである。なぜここをピックアップしているかというと、これをきっかけにカウンターで前に出るようになったからだ。
10人になった上にセンターバックの単独カウンターが決まったことで、スパーズの選手たちが強気になった。ボールを奪った瞬間で駆け上がる選手が露骨に増えた。ここで私は思ったのです。動き出しのなさはメンタリティの影響が強いんだと。いつもの繰り返しで申し訳ないが、ボールを受けに顔を出さないのは自分がボールをもらっても次に顔を出してくれる選手がいないと思っているので、自分がボールを奪われた選手になりたくなくて逃げているんだという仮説は正しいんだなと思う。今日の3点目以降の時間帯のように、この相手なら上手くやれるぞと思った時にはみんなちゃんと走り出しているんだから。
思ったより長く書きました。お話は以上です。今日もありがとうございました。あと数時間後にはあの決勝戦以来のユナイテッド戦です。リベンジに燃える相手を返り討ちにしてやりましょう。