2025-2026 プレミアリーグ 第22節
Tottenham Hotspur 1 – 2 West Ham United
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:106勝50敗16分(勝率:64%)
得点
15分:クライセンチオ・サマービル(Hammers)
64分:クリスティアン・ロメロ(Spurs)
93分:カラム・ウィルソン(Hammers)
トッテナム・ホットスパー
FW テル(62’ソランケ)、コロムアニ、オドベール(90’ベリヴァル)
MF グレイ(46’ビスマ)、シモンズ、ギャラガー
DF デイビス(20’スペンス)、ファンデフェン、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:キンスキー、ダンソ、ドラグシン、ウドギ、スカーレット
ウェストハム・ユナイテッド
FW サマービル、カステジャノス(91’ウィルソン)、ボーウェン
MF ソウチュク、パブロ(77’ロドリゲス)、フェルナンデス(96’キルマン)
DF スカールズ、マブロパノス、トディボ、ワンビサカ
GK アレオラ
sub:ハーマンセン、ウォーカーピータース、イゴール、マイヤーズ、ポッツ、カンテ
2026年の初勝利はいつ
またしても多忙を言い訳に時間が取れていません。喋りたいことはいっぱいあるんですよ。本当なら飛ばしてしまった試合それぞれのことも少しずつ触れたいんですけど、なんかここ数試合同じような展開ばかりでどれがどの試合の記憶なのか曖昧になっているので今日はウェストハム戦の感想というよりもここ数試合思ったこともまとめて書こうと思います。
まず一番大きな外枠で思っていることから入ります。自分で書いてて意味不明なんですけど、うちのチーム試合に勝つ気なさそうじゃないですか?新年明けまして5試合を見てその全ての試合に通底している感想です。もう一回言うけど、試合に勝つ気なさそうじゃない?
先制した試合はいくつかあるものの、言ってしまえば再現性の薄いラッキーゴールだった。基本的にどの試合も前半は微妙な試合内容で、リードされてから初めて前に出ていくようになり、押し込んで同点になったりならなかったりするという展開が再放送のように続いている。以前も言った気がするんだけど、こうした展開を自ら作り出しておいてたまに追いついて試合を終えることをリバウンドメンタリティなどという無意味な用語で賞賛するのはやめなきゃいけない。リードされてから押し込んだ展開になって試合を進めていき、インタビューになると我々は試合を支配していたなどとおっしゃっているインタビューが毎試合のように出ているが、それはどう見ても誤った現状認識ですよ。
リードされてるんだから点を取らなきゃマズイと選手がやっと危機感を覚え、相手は無理をする必要がなくなりリスクを減らす選択をしたという双方の利害が一致する時間帯が生まれているだけで、スパーズの選手たちが素晴らしいプレーをして相手に何もさせていない的な分析は的を射ていないない思います。そうしてたまには追いつくことが出来るんだが、同点にするや否やそれまでの勢いは急速に萎み、そのまま終わるか決勝点を奪われるかどちらかだ。サッカーというスポーツは相手より1点以上多くの得点を奪わないと勝てないルールになっているのだが、スパーズの選手たちはそれも忘れてしまっているらしい。同点であれば満足。知らぬ間に勝利報酬見たいなインセンティブが同点報酬って契約に変えられていたりするんですかね。知らんけど。
ヴィラ戦で残しておいた自分のメモから2つ話したいことがあります。
まずは中盤の間延びという話。ハイプレスというほどではないけど、じゃあ完全に引いて守っているかというとそうでもないミドルプレスを選択するスパーズ。前線が追いかけ始めた時にスパーズの最終ラインが低すぎるのが前から行っても外されてしまう原因になっている。前と後ろで意思の連動が出来ていない。よってボランチの周りにスペースが出来すぎてしまい、前からのプレスが何のプレッシャーにもならずにボールを運ばれてしまうのだ。引かずに前から行くのなら最終ラインも高い位置をキープして、相手のトップ下やセンターフォーワードが中央でボールを引き出すのなら、こちらのセンターバックが迎撃するくらい前のめりで行く必要がある。それが前線とボランチは出ていくのに最終ラインの腰が引けているから簡単に中央でボールを持って前を向かれてしまう。
次に失点シーンの理由を整理したい。1点目はさっきの間延びの件です。2点目はテルのパスミスが目立ってしまい槍玉にあがりがちだが、根本はそこじゃないと思う。このシーンの失点の原因はヴィカーリオにあります。ハイライトではそこまで映っていなかったから、気になったらフルマッチで見返して欲しいんですが、この場面を作り出したのは少し前のヴィカーリオの配球でした。マッギンの力ないシュートをキャッチしたヴィカーリオがいつものように準備の出来ていないポロに無責任なリスタートを急ぎ、どうしようもなくてダンソが捨てのロングボールでヴィラにボールを返したところから始まった一連の流れでした。もちろんキーパーキャッチからスピーディーなロングカウンターを繰り出せるのならそれに越したことはない。でもそれが最後に成功したのはいつだというんだろうか。ゴールどころかチャンスになった場面すら思い出せいくらいなのに頑なにヴィカーリオはリスタートを急ぎ、ほぼ確実に10秒後には相手ボールになっているのになぜ続けるのだろう。これはもっと糾弾されていい悪癖だと思うし、サポーターのみならず変なタイミングでボールを預けられるピッチ上の選手たちも怒るべきだ。
ありがとうございました。特にヴィラ戦は気になることが多かったらしい。ウェストハム戦に戻ります。とはいえ大きな変化は特にない。誰かが負傷から戻る度に誰かが離脱していくことくらいしかもはやトピックスはない。デイビスの運ばれていく姿は無性に切ない気持ちになりました。もしこれがシーズンアウトの長期離脱になれば、スパーズでの最後の試合になってしまうかもしれないんだなって。
そうですね、ギャラガーの加入や久しぶりのビスマが良かったことなど個々で見ると好材料はあったものの、降格圏に沈むウェストハムにこんな負け方をしたら前向きでいられる感想なんで残りません。最も印象的だったのは、キーパーとセンターバックで責任を押し付け合うようなパス回しが始まるとホームのサポーターが怒りの声をあげ始め、それに従うように前向きにプレーをさせられていたのが一度や二度じゃなかったことかな。これは皮肉なんですが、これぞホームアドバンテージですよね。アウェーでは誰にも怒られないからやりたいことだけやっている選手たちが、ホームではサポーターに怒られてリスクあるプレーをしなければいけない。個人的にはめちゃくちゃいい傾向だと思いますよ。サポーターにはその権利がある。俺たちのチームでプレーするならそんな消極的な姿勢は許さないんだと毅然とした態度で選手を導いていけばいい。勝てもしないのに傲慢に歩いている連中はチームから追い出してしまえ。選手たちが自分で出来ないのなら基準をサポーターが提示していけばいいんだ。
最後になりますが、テルの交代については触れておきたい。自画自賛するんですけど、半年前くらいにどこかの記事でこう書きました。「今シーズンのチームを救うヒーロー枠を勝ち取るのはテルとグレイ」だと。あの時5番手だったグレイは先発争いの筆頭になり、テルは数少ない攻撃の希望としてこの年末年始の期間に一気に台頭してきた。今日も誰よりも情熱を持って相手の守備を崩す仕掛けを続けていたのにあの時間帯で交代させられたのには納得がいかない。ボールタッチの落ち着かないシモンズ、単発で関わるだけのオドベール、もはやボールに触れていないコロムアニと誰でも良かった中でのテルの交代は本当にわからなかった。あれかな仕掛ける回数が多いとボールを失い回数が多くて、そこだけをデータ分析とやらで判断したのかな。だとするとリスクを冒さないスパーズの体たらくにも納得だよね、何もしない方が評価されるんだもの。そういう理由じゃない限り、なぜ奮闘していたテルを下げられたのか理解してみることすら追いつかないよ。僕はここ最近のマティス・テルにはかつてのソンを重ねて見ています。加入してきたばかりのソン・フンミンもこういう選手だった。ボールを持ったらまず目の前の相手に仕掛けていく、頭にある選択肢の1番目には必ずシュートがあった。結果を残すこと数字を積み重ねることに誰よりも執着していた選手でした。あの時のギラついたソンのプレーと今のテルのプレーはとてもよく似てる。どうか大事に育ててほしい。テルに失望されるようだと本当に終わりだよ。上手い選手より気持ちある選手を使ってくれよ。
コラム的に書きたいことも2テーマくらいあるんですが、しばらく更新ペースが上げられそうにないのでいつになることやら。楽しみにされている方いれば申し訳ないので伝えておくて次のドルトムント戦のレビューは書けません。また何試合かまとめて書くことになりそうです。平日が忙しすぎる。過密日程を戦う選手たちホント凄い。