2025-2026 チャンピオンズリーグ ラウンド16 ファーストレグ
Atlético de Madrid 5 – 2 Tottenham Hotspur
Stadium:エスタディオ・メトロポリターノ
得点
6分:マルコス・ジョレンテ(Atlético)
14分:アントワーヌ・グリーズマン(Atlético)
15分:フリアン・アルバレス(Atlético)
22分:ロビン・ル・ノルマン(Atlético)
26分:ペドロ・ポロ(Spurs)
55分:フリアン・アルバレス(Atlético)
66分:ドミニク・ソランケ(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW テル(46’ソランケ)、リシャルリソン(68’パリーニャ)、コロムアニ(46’ギャラガー)
MF スペンス(83’シモンズ)、グレイ、サール、ポロ
DF ファンデフェン、ロメロ、ダンソ
GK キンスキー(17’ヴィカーリオ)
sub:オースティン、ドラグシン、ロウズウェル、オルセシ
アトレティコ・マドリー
FW アルバレス(73’ゴンサレス)、グリーズマン(81’コケ)
MF ルックマン(68’セルロート)、カルドーゾ、ジョレンテ(68’バリオス)、シメオネ
DF ルジェーリ、ルノルマン、ハンツコ、ブビル
GK オブラク
sub:ムッソ、ヒメネス、ラングレ、モリーナ、ディアス、バエナ、アルマダ、バルガス
これ以上悪くなれるのかよ
もう何度この試合は今まで最悪な試合だと思ってきたことか。あまりにも勝てず、降格圏がチラつきそれでもなお、もっと悪い状態があるだなんて。サッカー人生をも終わらせかねないキンスキーのミス2つ。終盤に味方同士の接触でロメロとパリーニャがピッチに戻れないまま試合終了のホイッスルが鳴る。おそらく2人とも脳震盪かと思われます。そうなら週末のリヴァプール戦にはレッドカードのファンデフェンを含み3人が一気に抜けることになる。救いがなさすぎる。
およそトップクラブが管理しているとは思えない最悪な芝生の罠に、スパーズはこの上なく見事にハマった。ようやくチャンスを貰い、人生を変える試合になるのだと息巻いてこの試合に入ったキンスキーを襲った悲劇。2つのミスと17分での交代は極めて残酷なものだった。このトゥドールの決断には賛否あるが、個人的には理解できるものかな。キンスキーの動揺と彼のプレースタイルを鑑みると、さらに重ねて取り返しのつかないダメージにもなりそうだったから。願わくばホームのアトレティコ戦で再び起用する勇気がトゥドールとキンスキーにありますように。セカンドレグの勝敗なんてもうどうでもよいだろ。
スリップに関しては誰が悪いと責め立てるのはやめにしたい。当日状態を見抜けなかった選手とも言えるし、スカウティングが甘かったコーチ陣と言うことも出来てはしまうが、芝生のことは振り返って反省するよりもみんな揃って忘れてしまった方がいい。心を痛めている時間はないのだ。
この試合から収穫を持ち帰るとすれば、ポロが高い位置でプレーしてくれると良いなと思えたことかな。いつもはチームが上手くビルドアップできないせいもあって、低い位置でボールを引き取ってはロングボールを蹴ることが多いが、今日は4点のビハインドかつスリーバックだったということもあって、思い切って前線に顔を出す場面がいつもよりは多かった。前に出て行くのは好きじゃないとか得意じゃないとかそういう自己認識なのかと思っていたが、十分良いプレーをしていたよ。
良かった面はそのくらい。いつも通り選手に思うところはあるが今日は采配の方がよくわからないことが多かった。最初の方はテルが良い仕掛けをしていたように見えたのに、前半の途中でコロムアニと左右を入れ替えて関わりが薄くなりそのままハーフタイムに2人とも替えられてしまったのはなぜだろうか。正直コロムアニは右でも左でもそれなりのプレーしかしていなくて、好みは左なのかもしれないが明らかに左のときにイキイキとするテルを犠牲にしてまで動かす理由はないと思う。というか、現状のスカッドの中でドリブルで状況を変えられる唯一の選手であるテルは最優先に得意ポジションに置かれて然るべきだとすら思う。僕に見る目がないと言われればそれまでだけど、フランクだけでなくトゥドールからも信頼されきっていない理由が全然わからないです。そりゃプレーは荒いし良くない試合もあるものの、じゃあ他の選手が波もなく良いプレーだけをしているかといえば全くそんなことはないはずだ。ポロ、グレイ、ソランケを除けばあとはみんな同じようなものだろうに。
時間が経つごとに前線の選手を減らして行く采配は、どんどんこの試合の目的を見えなくしていった。1点でも返したいのかこれ以上失点をしたくないのか、はたまた勝敗なんてどうでもよくてコンディションや戦術の浸透だけを目指しているのか。点差の開いていてまだ時間もあるのに、3-4-2-1のツーシャドーがグレイとギャラガーだったのが最も意味不明な時間でした。
そしてこの時間を例に、最近個人的に最もプレーに文句をつけているサールを今回もピックアップいたします。サールのファンはここまでにしてください。ありがとうございました。
シャドーに入ったギャラガーはサイドに開いて仕掛けるアタッカーではないので、下がってボールを受けにくる。このとき、ギャラガーに釣られてついてきた相手のサイドバックの裏を狙う選手がいない。ウイングバックのポロか、ボランチであるサールが入れ替わりで前に走って欲しいと思いながら見ていたが、サールは降りてきたギャラガーの近くて邪魔しないように右往左往しているばかりで、相変わらず低い位置からは動きたくなさそうにしていた。この動きができないのなら、ギャラガーやグレイをシャドーに置くのは失敗だと言える。ボールを受けたがってくれる2人がボールサイドに寄ってくるほど、前線には人がいなくなり後方に何をするつもりなのかわからない選手が固まっているだけになる。トゥドールの仕込みが甘いという可能性より、選手個人が走るのを躊躇っているのだろう。サールはこの場面だけでなく、試合を通じてポジションが後ろすぎる。チームとして相手陣内くらいに押し込めていて、スリーバックがみんな余裕を持てているのにその近くにボランチの選手がいる必要はない。むしろ後方はディフェンダーに任せて、崩しの役割を請け負うのがボランチの仕事のはずだ。申し訳ないが、責任感を持ってプレーに立っているグレイ、テル、ベリヴァルのような若手たちよりちょっと上のサールを見ていて、ここから大きく飛躍する未来が見えなくなってきている。きっとピッチ外では優しくて気遣いのできるめちゃくちゃ良いやつなんだろうけど、それがピッチの上でも出てしまうと、ボールから逃げてオドオドしているただの弱気な青年だ。ダブついている中盤の人員整理が夏に行われるのなら、サールはその筆頭かな。まあ今のスパーズがそんなの選べる立場にないかもしれないけど。
さてどうやらこの敗戦により、トッテナム・ホットスパー創設以来の公式戦6連敗という不名誉な記録が樹立されてしまったようだ。次は2人を失ってアンフィールドでのリヴァプール戦だ。さあどこで歯止めがきくだろうか。