2019コパ・アメリカ:グループB 第2節
Argentina 1 – 1 Paraguay
Stadium:エスタディオ・ミネイロン
得点
37分:リシャル・サンチェス(Paraguay)
57分:リオネル・メッシ(Argentina)
アルゼンチン
アルマーニ、カスコ、ペッセッラ、オタメンディ、タグリアフィコ、ペレイラ(56’アグエロ)、パレデス、ロチェルソ、デパウル(87’スアレス)、メッシ、マルティネス(67’ディ・マリア)
パラグアイ
フェルナンデス、ピリス、ゴメス、アルサメンディア、アロンソ、R・ロハス、サンチェス、M・ロハス、ゴンサレス(90’エスコバル)、アルミロン(87’オルティス)、サンタンデール(72’ロメロ)
時代遅れのアルゼンチン
アルゼンチンとコロンビアが同組のため、さすがに平日2試合は見られず、今回はアルゼンチン戦をチョイスしました。1戦目で悪かった内容が、どれだけ改善されているのかを確認したかったから。この試合もフォイスも出番はなかったため、スパーズブログ感はありません。それでは。
中3日かつ、両チーム初戦で勝点3を取れなかったことから、アルゼンチンは4人、パラグアイは6人先発を入れ替えました。アグエロ、ディマリアをベンチスタートにし、コロンビア戦でも頑張っていたロチェルソはボランチの一角で使うなど、ポジションの変更もあります。
前半からボールを握るアルゼンチンとカウンターを狙うパラグアイの構図は始まった。しかしアルゼンチンはただボールを持っているだけ。シュートはフリーキックを直接狙ったメッシの一本だけでした。それも可能性のないシュートだった。
ビルドアップの中心にいるのは今日もロチェルソです。時にディフェンスラインに降りてボールを引き取ったかと思えば、相手のペナルティエリア付近にも顔を出して突破口を探しに行く。ロチェルソのボランチはトッテナムでいうエリクセンのようなもので、守備力の低下を受け入れつつの攻撃シフト。結構パスやドリブルを引っ掛けられる場面も多く、その時は淡白に見えてしまうけど、チームの中では頑張っていた数少ない選手でした。
誰かがボールを持てば、その人がなんとかするだろうという空気がアルゼンチンには蔓延している。ボールを受けようとする動きは少ない上に質が低く、常にボール保持者が孤立してしまう。3人以上が絡む連携プレーは前半は一つもなかったんじゃないだろうか。後半にアグエロが入り、その周辺だけやや活性化したものの、それも一時的なもので決定機らしい場面はほとんどありませんでした。
パラグアイは守ってカウンターという意思統一はできていて、良く見えてはいたけど、それはアルゼンチンと対比してしまうからだと思っている。点を取りに行きたい選手とリスクをかけたくない選手とでバラバラになる瞬間もあったし、アルゼンチンの拙いプレッシャーに慌てる場面も多かった。それでもアルゼンチンに比べるとはるかによかったですが。
攻撃も守備もどこか他人任せなところがある。それぞれは球際で戦っているし、それなりに走ってはいるけど、チームとして成り立っていない今のアルゼンチンは弱い。メッシのようなスーパースターが一人いれば勝てていた時代はもう終わったことを自覚し、国の意識から改善していかなければ、国際タイトルを獲得するのは遠い未来になるだろうと思わされる2試合だった。少なくとも、今大会でアルゼンチンがグループリーグを突破出来なかったとしても、それは決してサプライズではないだろう。