2019コパ・アメリカ:グループB 第3節
Qaṭar 0 – 2 Argentina
Stadium:アレーナ・ド・グレミオ
得点
4分:ラウタロ・マルティネス(Argentina)
82分:セルヒオ・アグエロ(Argentina)
アルゼンチン
アルマーニ、サラビア、フォイス(85’ペッセッラ)、オタメンディ、タグリアフィコ、デパウル、パレデス、ロチェルソ(55’アクーニャ)、アグエロ、メッシ、マルティネス(76’ディバラ)
カタール
アルシーブ、ハティム、アルラウィ、サルマン、コレイア(85’イスマイル)、フーヒ、アルハイドス、ブディアフ、アルハジリ(77’アルアフラク)、アフィフ、アリ
少しずつ良くなってはきている
決勝トーナメントに進むには勝たなければならない両チームの対戦です。3戦目にしてようやくフォイスが先発の機会をもらえました。大会を進めながらチーム作りに取り組んでいるアルゼンチンは試行錯誤の末、この試合は4-3-1-2のフォーメーション。カタールとの力の差もあったせいかもしれませんが、これまででは一番良くできていました。
カタールは真っ向勝負を狙わず、5バックで引くことを選んだものの、開始早々にビルドアップのミスを突かれあっさり失点してしまいました。これは苦しい。本来ならもっと主体性を持って繋げるチームのはずですが、ちょっと気持ちが前に行けない時間が長かった。前半はスリーセンターの両脇のスペースを起点にそれなりにボールも持てていて、さらにサイドかと思わせて真ん中を狙う場面も可能性を感じさせたが、後半にはほとんどチャンスを作れませんでした。
アルゼンチンの中盤はパレデスをアンカーに置く、逆三角の形。インサイドハーフが前に出られるので前線のサポートやサイドバックとの連携はできるようになってきた。今日は攻撃がうまくいかない時も中盤でフィルタをかけられたことで、素早く2次攻撃に繋げるいい流れはできていました。
1点のまま終わればやはり雰囲気は上向かなそうな感じはありましたが、結局アグエロが決めてくれました。今大会でアルゼンチンがちゃんと崩して点を取ったのは初めてのこと。きっと決勝トーナメントでも早めに敗れると思うけど、最悪の時は脱したんじゃないかな。個人的に一番良かったのは右のインサイドでプレーしていたロドリゴ・デパウルです。ボールに触れる機会も多かったし、近くの選手との距離感もよく、相手を剥がしたり逆サイドに展開したりとリズムを作れていた。中盤が他の選手も安定してくればもう少し強いチームになりそうです。
最後に一応ファン・フォイス
んー、あまり良くはなかったかな。いつも通りといえばいつも通りなんだけど、カタールは高めからプレスをかけてくる中で、アルゼンチンは中盤やサイドバックのサポートは薄めなので、フォイスやオタメンディのところは狙われていた。結構致命的な判断ミスでピンチも招いてしまっていたし、早めにカードをもらってからも強めにチャージを仕掛けるのでヒヤヒヤした。まあオタメンディもそれなりにミスはしていたけどね。
それでも活きのいい縦パスを入れていた場面もあり、それはいい部分です。クラブで見せている強心臓なドリブルはあまり見られなかったけど、逃げないプレースタイルからの強気の縦パスで色は出せました。きっと、次は出られないと思うけど。
裏では突破の決まっていたコロンビアは先発を大幅に入れ替えてパラグアイに勝利しました。スタメン組のダビンソン・サンチェスは温存です。これでフォイス、サンチェス共に決勝トーナメント進出となる。両者とも両国とも目指しているのはまだ先だと思うので、まだまだ満足はしていないでしょうけど。