強いから好きになったわけじゃないはずなのに

今日はニュースや試合のレビューではありません。

ちょっと前から、ひょっとすると昨シーズンずっと抱いていた思いを吐露したいという話です。

興味があればお付き合いください。

贅沢になってしまった

 このサイトを開いて4年くらいが経ちました。1年以上前から読んでくれている人の中には気がついている人もいるかもしれません。自分の中では自覚してしまった、認めてしまったのは最近なんだけど、今すごく、モチベーションが下がっています。サイトの運営とか記事を書くことに対してではなく、スパーズを応援すること自体に、以前ほど熱がこもらなくなってしまっているのです。

 僕の書く文章はデータの分析や戦術の深い解説のように、事実を積み重ねて論理的に組み立てていくというよりは、1ファンとして感じている気持ちが中心になっています。100%感情的というわけではなく浅いながら戦術的な話もしてはいるものの、やっぱり根底にあるのはトッテナムを愛する熱であり、それがファンブログというものだと思っています。

 その熱が、今減ってしまっている。

 昨シーズンの途中くらいから、記事を書きながら言葉が出てこないなと思うことが多くなってきました。文章も昔より短くなっているし、感情もきっとこもらなくなってしまっている。それを感じてくれた人も少なからずいたと思います。気持ち込めて書けたなと思う記事はやっぱり読まれるし、そうでない時はアクセス数が減っているからわかる。申し訳ないと思うけれど、改善する方法がわからなかった。

 思い返せば1試合1試合にワクワクしていたり、感動したり怒ったりしていたピークはCLの決勝だった。期待された次のシーズンは最初から歯車は狂いっぱなしで、ポチェッティーノはクビになるし、モウリーニョになってからも状況はあんまり変わらないままで、苦しい時期をスパーズは過ごしてる。

 「チームが上手くいっていなくても応援し続けるのがサポーターだ!」

 そんなことをここでは何度も言ってきたけど、毎試合同じようなミスで勝ち点を落として、改善の兆しは全然見られなくて、それでも前向きでい続けるのは難しかった。本当に贅沢になってしまったんだと思う。応援しようと決めた10年ほど前は勝てないことが珍しいと思うようなチームじゃなかったはずなのに。

 いつの間にか思っていた。今日より明日はチームが強くなっていくものだし、今年はダメでも来年にはタイトルをきっと取れるものだと。

 そうした高揚感が、向上感がスパーズを応援していく醍醐味になっていて、そうした快楽を失った途端、脳がついてこられなくなってしまった。習慣で試合を見ているだけで、身を乗り出して見ている試合は今ではほとんどない。

 実はこれはスパーズの試合に限ったことでもなくて、Jリーグを見ていても、ユーロを見ていてもかつてほど試合に集中できないでいます。だからほんとはスパーズなんて関係なくて、私生活のストレスに心がやられているだけなのかもしれません。でも原因ははっきりしないし、わかっているのは興味が薄くなっていっているということだけです。

 だからプレシーズンに入っても、補強や人事の噂レベルの話は書く気になれなかった。もちろん鎌田の話や冨安の話にはテンションが上がったけどね。決まったことはその時に書ける範囲で書いていきます。シーズンが始まれば試合のレビュープレビューはやります。熱量は上がらないかもしれないけれど、1度サボってしまえばきっと戻れなくなってしまうので。

 というわけで、更新頻度が下がります。既に下がっていますが改めて。これまでは1週間は空けないように何もなくてもコラムを書いてみたりしていたけど、無理せず続けることを優先にさせてください。たぶん気持ちが乗ってきたらまた更新頻度も増えるだろうし、文章にもそれは現れていくと思います。

 自分としてはスパーズがサント監督の元で強くなっていくのを待ちたくはないと思っています。勝つことだけが正義だと思いたくない。そうなってしまうのなら、今からでも乗り換えてバイエルンやシティを応援していた方がいい。頭を切り替えてこのクラブで夢を見ることをまた楽しめるようになったら、その時は迎え入れてください。

 いつもありがとうございます。

 また

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