早くも本職のいない右サイドバック

一番手だったキーラン・トリッピアをアトレティコに放出し、補強なしのまま新シーズンを迎えました。

フォイスとウォーカー=ピータースの負傷を受け、どう切り抜けるのでしょうか。

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右サイドバックの現状

2018-2019シーズン、最初は定まらなかった右サイドバックの序列も最終的には落ち着きました。ファーストチョイスはキーラン・トリッピア、セカンドチョイスにセルジュ・オーリエ、たまに出しつつ育成していく方針でカイル・ウォーカー=ピータース。しかし全体的に満足のいく出来ではなく、左も含めて両サイドバックの質がトッテナムの弱点として、たびたび話題になっていました。

左は徐々にパフォーマンスが上がってきたダニー・ローズが定位置を獲得し、控えには抜群の安定感を誇るベン・デイビスがいる。まあ昨シーズン最もよかったのはドルトムント戦のフェルトンゲンかもしれませんがね。もちろんいい選手が適正価格で取れれば動きたかったのだろうけど、他のポジションに比べるとやや優先順位は低めでした。おそらくウイング起用を見越しているであろう新加入のライアン・セセニョンもサイドバックがこなせるので、左は問題ないと言えるでしょう。量は。

トリッピアが7月中旬に移籍を決めた後、補強の噂は上がっていました。ナポリのエルセイド・ヒサイであったり、んまあ酒井であったり。どれも具体的な話にまでは進展せず、そのまま市場は閉幕となりました。順当にいけばファーストチョイスに昇格するのはオーリエになるはずですが、怪我で出遅れて開幕から3試合はKWPが出場しています。

どうやらポチェッティーノはKWPとファン・フォイスを使っていく方針のようです。フォイスは本来センターバックとして獲得した選手で、昨季出番があった時は主にCBでしたが、後半は途中出場でサイドバック起用される機会が増え、アルゼンチン代表として参戦したコパ・アメリカでも右サイドバックでの起用が主でした。そしてオーリエは・・・ほぼ戦力外か。9月2日までの国外移籍に向けて動いているらしく、まだ決まってはいないものの、ポチェッティーノからの信頼は勝ち取れていないようです。これまでの2年間の出来を見ればまあ納得です。さほど成長も見られないので、まだオーリエにこだわるのであれば、KWPやフォイスを育てたいよね。

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急場はシソコか

というRSB事情なわけですが、明日のダービーに向けて誰もいなくなりました。フォイスは開幕前に負傷し、KWPもニューカッスル戦で負傷。オーリエは就活中ということで、誰を起用するのか。前節途中からはムサ・シソコでした。他にもスパーズで右サイドバックとしての起用歴があるのはダイアーぐらい。サンチェスもあったかな?アルデルヴァイレルトは代表ではやっていましたが、スパーズではたしかなかったと思います。

本職は誰もいなくてディフェンシブな選手といえばダイアーになりますが、そのダイアーもどうやら臀部の痛みで故障者リストに名を連ねました。まだ今年1度も出ていないのに何をしているのか。となればもうシソコになるのでしょうが、エンドンベレも離脱していてダイアーもいない。さらにシソコをコンバートするとなれば、今度は中盤が手薄になります。ウィンクスとスキップでは流石に厳しい。

これまでもシソコが途中からサイドバックに入るのは見たことがあるけど、スターターとして90分戦う分にはどうなのでしょう。ニューカッスル戦の30分間を見ると、守備時のポジションどりに不安がありそうです。そりゃ練習していないのだから仕方ないですが、最終ラインの合わせ方がうまく言っていなくて、シソコだけ少し前目に出ていた場面がありました。その裏を走られるのが怖いです。攻撃面ではむしろ本職の選手たちよりも貢献が期待できそうです。いつもの推進力を出してもらいたいし、KWPがやらなかった相手のサイドバックの裏を狙う動きにもチャレンジしていました。

そのほかにもスリーバックにしてみたりという選択肢もあるので、もしかしたらウイングバックになるかもしれないけど、何れにせよ右サイドの守備を任せられる選手はほかに見当たりません。昨年に覚醒し、ボランチの定位置を獲得して、今年は右サイドハーフとしても起用されているシソコに新境地を開拓してもらいましょう。もしここでもシソコが期待に答えてくれた場合、離脱中の選手たちの戻ってくる場所はないかもしれませんよ。

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