トッテナム・ホットスパー、超個人的ベストイレブン 前編

はじめに

先日ツイッターで「書く事がないのでアイデアください」と募集をかけたところ、『ベストゴールランキングを!』というご意見をいただきました。その節はありがとうございます。

しかしながらベストゴールと思えるものが2つくらいしか浮かんでこないので挫折。もし思いついたらやりますね。

ただしそれを考える中で、過去を振り返る系をやったら面白いかな、と思い至りました。

そして今回は第一弾!

「トッテナム・ホットスパー、超個人的ベストイレブン」

をお送りいたします。この11人を選出するやつは他にも考えているのでシリーズ化して行けたらいいな。今回はベストイレブンです。

個人的、と題しておりますのは、僕がスパーズを応援し始めてからの選手から選びますという事。あやふやな記憶ではありますが、おそらく2007-2008シーズンの途中から見始めたはず。

というわけで今回のルールはこちら。

  • 2007-2008シーズンから2020年現在までに所属していた選手・監督
  • フォーメーションは4-2-3-1
  • スタメン、11人とサブ7人を選出(サブの内訳はGK:1、DF:2、MF:2、FW:2)
  • 基本的にはその選手の「良かった時期」で考える。
  • ポジションバランスも考慮します。
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監督:マウリシオ・ポチェッティーノ

在籍:2014-2019
現所属:フリー

最初の監督はファンデ・ラモス、そこからレドナップ、ヴィラス=ボアス、シャーウッドと来てのポチェッティーノです。今のモウリーニョまで含めても、残した成績は圧倒的にポチェッティーノ。

対抗馬になりうるのもレドナップぐらいかと思いますが、さすがにここは譲れない。CL出場を狙うクラブから、CL優勝を争うクラブに変えた功績は一生忘れられないものです。

若くて優秀な選手たちを積極的に抜擢し、ハイプレス・ハイラインのフットボールでプレミアリーグを駆け上がりました。毎試合リアルタイムに見られる視聴環境が整っていたのはポチェッティーノ時代からなので、他の監督にはやや不公平かもしれないけれど、本当に魅力的なチームだったよ。

GK:ウーゴ・ロリス

在籍:2012-

加入してから最初の2ヶ月だけはベンチでしたが、そこからは長きにわたってスパーズの守護神の座を守り続けています。2015年からはキャプテンも務めている。2013年まではマイケル・ドーソンがキャプテンを務めていましたが、2014年って誰だったんだっけ?カブールかな?

そりゃたまにはミスもするし、足元はいつまでたっても不安定ですが、この人を超えるゴールキーパーは世界にもそう多くはありません。最近は怪我でいない時期にガッサニーガが出ているけど、シュートストップの技術はやはりレベルが違うなと思わされる。

スパーズでもフランス代表でも主将です。グリーズマンが「ウーゴは普段そんなに話さないが、彼が喋るとロッカールームが静かになる」と言うほど、信頼感と影響力は絶大です。

GK(サブ):ブラッド・フリーデル

在籍:2011-2015
現所属:引退

プレミアリーグの誇る名キーパーがここにいる。ロリスが加入しスタメンを奪われるまで、2004年に所属していたブラックバーン時代以降およそ10年間に渡るプレミアリーグの連続試合出場記録を続けていました。その数字なんと310試合。

Wikiによると記録を更新したのは2008年だそうでその際の記録保持者はデイヴィッド・ジェームズの166試合です。現時点ではどうなのかわかりませんが、もう当分抜かれることはないでしょう。

スパーズに来た時にすでに40近かったのにも関わらず、存在感や安定感は抜群です。ロリスの加入も年齢的に後釜を、と言う思惑がもちろんあったためで、ポジションを奪われた時も、決してフリーデルのパフォーマンスが悪かったとは思っていません。

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LSB:ダニー・ローズ

在籍:2007-
現所属(レンタル):ニューカッスル・ユナイテッド

トッテナムの左サイドバックと言えば、この10数年で2人しかいません。ローズとその前任のアス=エコト。

あとは誰もこの牙城を崩せなかった。今はローズがレンタルで出ていますが、誰もポジションを勝ち取ったとは言い難い。怪我がなかったとしても。

エコトは比較的後方メインのポジショニングで、精度の高いロングボールでゲームメイクに関わる選手で、ローズは運動量と攻撃センスを生かして、広範囲にプレーするタイプです。

この2年ほどは怪我と揉め事のイメージしかありませんが、その前は本当に凄かった。2017年くらいの長期離脱から力を取り戻すことができていません。よく走るし、小さい割にボールサイドの戦いはまず負けない強さがあった。「あの頃のローズ」の印象が忘れられない。プレミア最高の左サイドバックだと思っていました。

CB:トビー・アルデルヴァイレルト

在籍:2015-

完璧なセンターバック
非の打ち所がない

他のチームでは右サイドバックをやっていたこともありますが、スパーズでは一貫してセンターバック。対面の強さ、空中戦、そしてロングフィード。現代のディフェンスに求められる要素を全て兼ね備えている。

サンチェスやフォイスなどの若手と組むことも増えてきました。でもやっぱりアルデルヴァイレルトがいると安心しますよね。

そろそろ31歳と言うこともあり後継者を見つけないと行けなくなってきたけど、まだまだこの人を超える選手は現れそうにない。スパーズに来る前はアトレティコからサウサンプトンへのレンタルでしたが、アルデルヴァイレルトほどの選手がなぜ評価されていなかったのか本当に謎です。

CB:ヤン・フェルトンゲン

在籍:2012-

アヤックスでレギュラーポジションを獲得した頃に、アヤックスを率いていたのはマルティン・ヨルだったらしい、トッテナムに来たのもそんな影響があったのかもしれません。

加入後すぐにポジションを獲得すると、ずっと一線で活躍しています。来た頃の曖昧な記憶を辿ってみると、あの時はディフェンスが安定しなかったと言う気がする。ドーソンとかギャラスがいました。

貴重な左利きの左センターバックです。左サイドバックをさせてもその能力は一級品。少なくとも現在のデイビスやセセニョンよりはフェルトンゲンの方が安心する。

執筆時点ではフェルトンゲンの契約は今期いっぱいで終了です。残留の可能性も残しているそうですが、どうなるのでしょうか。ややパフォーマンスを落としているとはいえ、プレーの精度でサンチェスが上回っているとは思えません。後輩の育成期間という意味でも、まだ必要な存在です。

RSB:カイル・ウォーカー

在籍:2009-2017
現所属:マンチェスター・シティ

凄みのあるサイドバックでした。体力とスピードと体の強さが図抜けている。多少足元は弱いけれど、それを機動力でカバーするタイプです。

たしか2016-2017シーズンだったと思いますが、コンテが持ち込んでプレミアで流行り、スパーズにも導入された3-4-2-1のウイングバックを務めた時のウォーカーとローズは歴代最高でした。

そのシーズン終わりにシティに移籍、その後のローズの顛末を見れば最高のタイミングでの移籍でした。まあローズは両サイドバック同時に出したくないというクラブの思いが移籍を阻害してしまったのですが。

最後のシーズンなんかはチームの右サイドをほぼ一人で担っていました。それでいて目立った故障もなく、いつだって高次元のプレーを続けていました。抜けてからもトリッピアやオーリエがそれに近い役割を任されていますが、全くウォーカーには及ばない。

しばらくウォーカーの影を追い続けてしまっているスパーズサポーターの気持ちを満たすサイドバックはこの先現れるのだろうか。

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DF(サブ):エリック・ダイアー

在籍:2014-

まあ迷いましたここは。センターバックという枠で言えば、レドリー・キングがいますから。スパーズ一筋のキャプテンで、練習もろくにできないほどの負傷を抱えつつ、たまに試合に出れば世界最高のディフェンダーだった。

じゃあなぜキングじゃないかというと、さすがにプレーを見た機会が少なすぎるのです。ただでさえ出ないのに、たまに出ても当時は見る環境整っていないので毎試合は見られなかった。それだけです。本当にキングはレジェンドだよ。

さて、戻ってダイアーです。控えに置くことを考えると、ボランチもセンターバックもこなせるという点は評価したい。今年や去年のイメージが今は強いけど、3年くらい前はスリーバックの一角やボランチとして欠かせない存在でした。

先ほども少し言ったけど、フェルトンゲンの加入あたりまで、センターバックには安定感がなかった。あの時期中心だったのはキャプテンマークも巻いていたマイケル・ドーソンだけど、ドーソンも割とポカする選手でしたからね。ダイアーの方が劣っているとは思えないんだよね。

とは言えまだダイアーも26歳です。まだまだやれるし最近は少しずつ良くなって来たように思います。先日は兄弟を侮辱されたとかで客席に殴り込みに行って非難を集めていました。怒られる理由もわかるけど、人間的には素晴らしいことですよ。

DF(サブ):キーラン・トリッピアー

在籍:2015-2019
現所属:アトレティコ・マドリー

センターバックはここまで3人、左サイドバックはフェルトンゲンに任せることを考えて、必要なのは右サイドバック。やろうと思えばアルデルヴァイレルトもダイアーも経験者ですが、スパーズではあまりやっていないので。

純粋に好きな右サイドバックで言えば、僕はヴェドラン・チョルルカなんだけど、結果を残していたのはトリッピアーかな。ウォーカー時代はサブにいて、そこから昇格したせいもあり、前任者と露骨に比較されたのはかわいそうだった。いなくなってから評価を高める珍しいタイプです。後任のオーリエのおかげでもありますが。

トリッピアーには明確な武器がある。一芸は身を助ける。身体能力は高くないけれど、クロスの精度は一級品です。難しいサイドチェンジのボールをダイレクトで折り返すプレーは感動ものです。

後編に続く

なんと半分を書き終えたところで早くも4000字

読んでくれたみなさんもお疲れ様でした。

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