厳しい立場にいる人たち

 ケイン、ソン、ホイビュア。ここまで文句ない活躍を見せてくれている面々には放っておいても光が当たる。今シーズンも開幕から2ヶ月ほどになり、難しい時間を過ごしている選手を思い出しておこうと思う。

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パウロ・ガッサニーガ

 GKというポジションは一番過酷だ。苦労して第2GKの座を射止めたにも関わらず、ジョー・ハートの加入によってまた序列を下げてしまった。代表が人材難とは言えアルゼンチン代表にも召集される実力者だが、今シーズンは存在感がなくなってしまった。あまりに名前を聞かなすぎて正直まだ在籍しているかどうかもわからないレベル。レンタルとかで出してないよね?

 ロリスの存在は言わずもがな、カップ戦などではハートが安定して信頼を掴んでいる以上、例年通りGKの負傷ラッシュが来ない限りこのまま立場を逆転させるきっかけもなさそうだ。今のままではあまりにももったいない。冬にでも移籍するのが本人のためかもしれない。

ダビンソン・サンチェス

 この人も例年通り、開幕時にはスタメン筆頭なのにまたアルデルヴァイレルトにポジションを奪い返されてしまった。もう3年くらいはこのループにはまってる。今シーズンはさらに追い詰められていて、ジョー・ロドンが加入早々からリーグ戦でのベンチの座を掴んでしまったために、召集外の日々が続いている。

 ロドンがヨーロッパリーグのメンバー登録外なので、リーグ戦のベンチはロドン。サンチェスはEL担当かと思いきやELでもベンチを温めるだけになってしまった。こと守備の選手には安定感を求めるモウリーニョの好みには合わないのかもしれないが、それだけで切ってしまうにはもったいないくらいのポテンシャルはある。

 アルデルヴァイレルトは年齢的にもあと何年やれるかというところだが、ロドンやタンガンガと言った年下の選手が虎視眈々とチャンスを伺っている。落ち着きのあるプレーを身につけなければ今がキャリアのピークになってしまうぞ。

ハリー・ウィンクス

 小柄ながらハードなタックルでボールを刈り取る。適切にボールを捌きつつ鋭い縦パスでチャンスを作る。全体のバランスを考えたポジショニングでチームを支える。ウィンクスの理想形のようなプレーを見せるホイビュアのおかげで完全に立場がなくなってしまった。

 総合力ではシソコといい勝負だが、タイプ的にホイビュアと並べるのであればホイビュアの下位互換のようなウィンクスは選ばれにくい。ボールコントロールと攻撃力を重視するときはロチェルソがボランチをこなせてしまうし、シソコが離脱すればパワー面を考えてダイアーが起用されるかもしれない。

 エンドンベレが一列前で輝いているため、実質ボランチの枚数はホイビュア、シソコ、ウィンクスの3枚だけなのに、途中起用すら最近はなくなってしまった。

 ホイビュアが離脱した時は出番が来るだろうが今のままではよほどELなんかで目立たない限り難しいかもしれない。攻撃面での貢献度を高めていかないとポジションを維持できないことはここ数年感じていた。一皮剝けるなら今しかない。ウィンクスならきっとやれる。

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スティーブン・ベルフワイン

 チームの最激戦区であるウイング争いの現状の敗者がベルフワイン。左ウイングにポジション争いはなく、右に4人が集結している。モウラとラメラは一定のプレーを見せている中にベイルが存在感を増してきた。ソンを休ませたい試合なら出ることはあれど、フル出場させたいような結果も見せられてはいないようだ。

 今年はほんのわずかしか見る機会はなかったけれど、ウイングにアタッカー気質を置きたがるモウリーニョの期待には応えられていない。ベルフワインは一人で突破を試みるよりも一度周りを使って連動した崩しを行いたいタイプだ。それはそれでいいと思うし、全員がエゴむき出しのドリブラーになっては欲しくない。

 ただそこら辺の意思疎通が他の選手と出来ていない気がする。ベルフワインの活かし方を周りが理解してきたら、新しい攻撃のオプションにはなると思う。サイドバックも去年よりは攻撃的で、連携が取れてくれば結果は残せるんじゃなかろうか。

デレ・アリ

 これまでの実績が前述の4人とは段違いのために、アリの悲しい現状はよく耳にしてきた。出番があっても前半で代えられる試合も多く、ここまで残せているものは何もない。

 攻撃的な中盤のポジションはエンドンベレとロチェルソが争っているが、アリは足元の技術も確かだから、インサイドハーフでも活躍は出来ると思う。かつての様に周囲をうまく生かす痛快なプレーから自身が得点に絡んでいくというやり方は残念ながら今のチームには求められていない。生き残るには引き出しを増やさないといけない。

 中盤センターで運ぶドリブルが出来ないことがアリの大きなマイナスポイントになっている。ただこれに関しては劇的に変わるとは思えない。インサイドハーフに入るなら、ケインを経由しないと攻撃が始まらない現状を変えるべく、繋ぎ役としてまずは徹するのがいいと思う。ボールコントロールやポジションニングの妙はあるので。

 あとはもう少し時間が経って、ケインとソン以外に主だったスコアラーが現れなかった場合にもチャンスが来ると思ってる。なぜならこの2人との連携になら一日の長があるから、ケイン、ソン、アリの関係を中心に攻撃を考えてくれればまた輝くアリが見られるかもしれない。

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