サッカーって辛い趣味ですよね。移籍が進んで開幕を待っているこの時期が一番楽しくて幸せかもしれないなんて。順位予想している時まではこんなに平和なのに。
昨年の順位予想で正解だったのは、1位シティ、2位アーセナル、3位リヴァプールでした。これは当たったと言えないだろうな。予想通り言ったらつまらないもんねって言い訳をして今年の分を始めます。
今回は20位から11位まで
※選手の移籍情報は2024年8月14日時点のものです。
20位:イプスウィッチ・タウン
昨シーズン:チャンピオンシップ2位
愛称:トラクター・ボーイズ
ホームスタジアム:ポートマン・ロード
監督:キーラン・マッケナ
去年までは昇格チームを降格予想にしないというルールでやっていましたが、昨年の昇格チーム全滅を受けて少し方針を変えました。
2001-2002シーズン以来、22年振りに帰ってきたイプスウィッチ・タウン。当時はまだ見ていなかったので馴染みのないクラブです。エド・シーランの地元のクラブらしいね。3部に相当するリーグ1からチャンピオンシップに昇格し、初年度にプレミア昇格を決めたシンデレラクラブだ。
監督のキーラン・マッケナはスパーズアカデミー出身で、アカデミーのコーチをやっていた時期もあるらしい。3部時代からパスを繋ぐサッカーで勝ち上がってきたようで、そのチーム作りから今夏いろんなクラブの新監督候補に名前が上がっていた。という流れは去年バーンリーで見た。コンパニのチームはプレミアで苦しんで降格となったが、今年のポゼッションチームはどうだろうか。
19位:ノッティンガム・フォレスト
昨シーズン:17位
愛称:フォレスト
ホームスタジアム:シティ・グラウンド
監督:ヌーノ・エスピリト・サント
2022年に昇格すると、監督以外は全員替わったんじゃないかと思うくらいにとにかく補強を繰り返していたフォレストだが、ついに監督も交代し、今は元スパーズ監督のヌーノ・サントが務めている。試合内容まで詳しくは知らないが、結果だけ見るとクーパーでもサントでもさほど変わってはいなさそうだ。財務規定違反で勝点4を剥奪されながら残留できたのは、去年の昇格組の力不足だった。今年も補強はあるようだが、残留を目標にしたチーム作りでは生き残るのは難しい。
18位:ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
昨シーズン:14位
愛称:ウルブズ
ホームスタジアム:モリニュー・スタジアム
監督:ギャリー・オニール
昨シーズンは46ポイント獲得の14位なので安泰な数字ではあるものの、エヴァートンの勝点剥奪がなければ15位だった。残留組のボトム3である。さらにそのチームからキャプテンのキルマンと攻撃の要ネトが抜けた。数年前は厄介者だったのにその時から毎年主力と言える選手が流出している。また一層難しい戦いを強いられることになりそうだ。
17位:サウサンプトン
昨シーズン:チャンピオンシップ4位
愛称:セインツ
ホームスタジアム:セント・メリーズ・スタジアム
監督:ラッセル・マーティン
2年前に共に降格したリーズとの昇格プレーオフを制し、1年で帰ってきた。そして菅原由勢と松木玖生を獲得し、日本からの注目度も高まっている。パレスとかセインツとかに日本人がいると、放送の日本語実況取られるから困っちゃうね。松木はレンタルになったが、個人的には松木には期待しているので戻ってきた時にまた降格していないように頑張ってほしい。
16位:レスター・シティ
昨シーズン:1位
愛称:フォクシーズ
ホームスタジアム:キング・パワー・スタジアム
監督:スティーブ・クーパー
こちらも1年での再昇格、オルブライトンの退団によってついに優勝メンバーはジェイミー・ヴァーディだけになった。レスターの伝説は37歳になったが、いまだにチームのトップスコアラーだ。それから中盤の中心にいるのは元スパーズのハリー・ウィンクス。ウィンクスが頑張っているところを見られるのは嬉しいね。昇格に導いたマレスカ監督は数ヶ月で解任されるのにチェルシーに行ってしまったので、監督はフォレストにいたスティーブ・クーパー。もう一度レスターはプレミアで旋風を巻き起こせるのだろうか。
15位:ボーンマス
昨シーズン:12位
愛称:チェリーズ
ホームスタジアム:バイタリティ・スタジアム
監督:アンドニ・イラオラ
開幕時には監督問題でゴタゴタしていた気がするが、イラオラはかなりいいチームを作ってきた。そんなチームのエースを引き抜いてしまって申し訳ない。全54得点のうち19点を挙げたのがソランケだった。実に35%を占めるストライカーが抜けた穴を埋めるのは簡単じゃない。大崩れするとは思えないが、去年ほどの結果は残せないだろうと思う。重ねて申し訳ない。移籍金を上手に使ってくれ。
14位:ブレントフォード
昨シーズン:16位
愛称:ブーズ
ホームスタジアム:ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
監督:トーマス・フランク
相手によってスタイルを変えていくブレントフォードの独特なやり方も浸透してしまったのか、16位という危ない順位に落ち込んでしまった。トニー、ウィッサ、エンベウモという前線は強力だが、出場停止だったり負傷離脱だったりでまあ揃わない。特に攻撃の中心になるはずのトニーが契約残り1年になり、いつ出て行ってもおかしくない。残留しても来年には出ていく選手を中心に据えることには迷いがあるはずだ。
13位:フラム
昨シーズン:13位
愛称:コテッジャーズ
ホームスタジアム:クレイブン・コテージ
監督:マルコ・シウバ
今回の順位予想の中では、ここまではもしかすると残留争いをするかもなというラインになる。3月に3-0で負けた時には、なんでこんな強いチームがこの順位にいるんだと驚いた記憶がある。元々バランスの取れたチームだった中で、課題だった得点力をムニスの覚醒で補ってきた。新加入で注目したいのはスミスロウとセセニョンのノースロンドンコンビ。特にね、セセニョンは辛い時期を過ごしているから古巣に戻って好転するといいな。セセニョンの場合は活躍してくれというよりは試合に出てくれっていう願いだけど。
12位:クリスタル・パレス
昨シーズン:10位
愛称:イーグルス
ホームスタジアム:セルハースト・パーク
監督:オリバー・グラスナー
ホジソンが体調不良で退任した時はどうなることかと思ったが、後任についたグラスナーの下、異常な強さでシーズンのラストスパートを決めてみせた。この感じはレスター優勝の前年のようだ。フランクフルト繋がりで鎌田も加入したことで注目しやすいクラブになるが、オリーセは移籍を決め、エゼやグエイも出ていく可能性があるのでだいぶその辺には左右されそうだ。あと鎌田だけど、あの飄々としたプレースタイルはイングランドのサポーターの好みには合わなそうだと思うけどどうでしょう。もちろん圧倒的な結果がついてくれば別だけども。
11位:エヴァートン
昨シーズン:15位
愛称:トフィーズ
ホームスタジアム:グディソン・パーク
監督:ショーン・ダイシ
勝点の剥奪がなければ11位で終えられたチームであり、降格はあまりイメージできない。プレミアで最も得点の入らないチームであり、失点数はトップ3に次ぐ少なさなのに得点も最下位のシェフィールドに次ぐ少なさだった。得点と失点の合計が100点以下なのはエヴァートンだけだ。この手堅さを武器に今年も戦っていくだろう。ショーン・ダイシのチームが得点力爆発するとは思えないので、上位に食い込むことも下位に低迷することもないだろう。