2017-2018 プレミアリーグ 第4節
Everton 0 – 3 Tottenham Hotspur
Stadium:グディソン・パーク
得点
28分 :ハリー・ケイン(spurs)
42分 :クリスティアン・エリクセン(spurs)
46分 :ハリー・ケイン(spurs)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、アルデルヴァイレルト、サンチェス、フェルトンゲン、トリッピアー、シソコ(78’ウィンクス)、ダイアー 、ベン・デイビス、エリクセン(71’デンベレ)、アリ、ケイン(85’ソン)
sub:フォルム、オーリエ、ウォーカー=ピータース、ジョレンテ
エヴァートン
ピックフォード、マルティナ、キーン、ウィリアムズ、ベインズ、ゲイエ(80’ブリシッチ)、シュナイデルラン、シグルズソン、ルーニー、クラーセン(46’トム・デイビス)、ラミレス(46’キャルバート=ルーウィン)
sub:、ステケレンブルグ、ジャギエルカ、ホルゲイト、ミララス
予想に反して危なげなく完勝でした。
スパーズの良さより、エヴァートンの悪さの方が目につく試合でした。
ともあれ安心のシーズン2勝目です。
どうしたエヴァートン
立ち上がりこそややオープンな展開で、お互いのゴール前に迫るシーンこそありましたが、いったんスパーズがボールを落ち着いて保持するとそこからはほぼ危ないシーンもなく試合が推移することになりました。
直前のプレビュー記事でも書きましたが、エヴァートンはビルドアップに問題を抱えています。
今節は4バックにして前節とは形を変えてきましたが、課題はそのまま残っている。
前線に放り込んでも競り勝てる選手がいないので収まらず、かといって中盤に引いて組み立てる選手がいないので最終ラインで回して、前に蹴り込んでは拾われるというパターンを繰り返していました。
あとやはり新加入選手が多すぎる弊害で、個々の選手はおっと思わせるプレーがあってもコンビネーションが確立されていないので形ができていません。そして2試合連続で見ましたが、ワントップのサンドロ・ラミレスはほとんど存在感がありません。ミララスでも使えばいいのに。
守備も甘いです。
寄せが甘いのでクロスは上げ放題ですし、最終ラインも揃っていない場面が目立ちます。
3点目のケインのゴールはその象徴的な場面でした。
次節はヨーロッパリーグアタランタ戦の後に、アウェイでのマンチェスター・ユナイテッド戦です。
同情したくなるような日程ですが、エヴァートンの良くなってくるのはこのここを乗り切ってからかなという気がします。
シソコのボランチ起用と右サイドの変化
本日のボランチはダイアーとシソコ
デンベレもベンチにはいますが、代表に招集されていないシソコの方がコンディションが良いという判断なのでしょう。
ワニャマやデンベレの純粋な代わりというわけではないようです。
ダイアーを守備に専念させシソコが積極的に前線に飛び出していきます。
上位勢との戦いでこの形が通用するのかはわかりませんが、この試合に関してはかなり効いていました。
右の高い位置で受けてもそこで攻撃を止めてしまうトリッピアーをこれまで酷評させていただいておりましたが、これは一つの解決策に思えます。
上がるシソコの後ろをカバーする形でトリッピアーを配置しているので、戻りが遅くなることがありません。
もともとキックの精度は高いのでアーリークロスでいくつか良いボールを供給していました。
縦に走るシソコにもうまくフィードできていたのでトリッピアーを起用する際はこの戦い方で行くべきかもしれません。
右サイドバックが低めにポジションを取る代わりに、逆サイドのベン・デイビスが高い位置で攻撃参加しています。
2点目はペナルティエリアに侵入したデイビスのシュートからですし、3点目も高い位置を取るデイビスのクロスからケインのゴールでした。
その他にも前半から再三クロスを供給していました。試合を追うたびにデイビスは成長しているのがわかります。
そろそろローズもトレーニングに復帰するようですが、高いレベルのポジション争いになりそうです。
完璧なサンチェスのデビュー戦
正確には前節にデビューを飾っていますが、後半ロスタイムのボランチ起用で、めちゃくちゃだった時間帯なので今節が初めてと言っても差し支えないでしょう。
3バックのセンターとして起用されました。
右にアルデルヴァイレルトで左にフェルトンゲン
ベルギーコンビ改め、アヤックストリオの結成です。
拙いエヴァートンの攻撃陣のおかげで、ピンチのシーンは少なめでしたが、最後までミスらしいミスもなくパスのつなぎも安定していました。
最終ラインもしっかりそろえることができていたし、球際では非常に落ち着いています。
これは即戦力ですね。1試合で断言するのは難しいですが。
新戦力といえば、オーリエ、ジョレンテもベンチに入っていましたが出場はありませんでしたね。
余裕のある展開だったので、出てくると思いましたが、デンベレやソンの調整に使う形になりました。
オーリエは早くみたいですね。
経験値も鑑みて、チャンピオンズリーグでのデビューはあると思っています。
次は日本時間木曜日の早朝にチャンピオンズリーグのドルトムント戦です。
6試合あるとはいえ、この試合に敗れると相当厳しくなるビックマッチです。
エヴァートン戦に苦しまずに済んだことは追い風です。
今年こそ決勝ラウンドへ!