ノースロンドンダービーから中2日でチャンピオンズリーグ第5戦、ボルシア・ドルトムントととの戦いです。
両チームのモチベーションはいかに
トッテナムはすでにグループステージ突破を決めています。そして前節から中二日、怪我明けの選手も多くあまり無理はさせたくないところ。決勝トーナメントのことも考えるとグループ首位突破を目指したいですが、ここで勝っても次節のアポエル戦で勝っても変わらないので休ませたい選手は多いです。
一方ドルトムントは残り2連勝したところで今節レアルがアポエルに勝てば敗退が決まります。もちろん諦めて控えメンバー中心に臨んでくるなんてことはしないでしょうが、当の選手たちにどれほど気合が入るものかは疑問である。練習への遅刻が原因でメンバーを外されていたオーバメヤンも戻っていて、香川もスタメン予想が出ていました。およそ1ヶ月ほど勝ち星に見放されているようで、リーグ戦とチャンピオンズリーグに限れば最後に勝ったのは9月30日でした。序盤戦の貯金でブンデスリーガでは5位につけていますが、正直言って敗退濃厚なCLどころではないというのが現状でしょう。もちろんここで勝って弾みをつけたいという思惑もあると思いますが。
9月に戦ったときは3-1でスパーズが勝ちましたが、今は同じようなスコアになりそうな気はしません。ケインはまだ本調子ではないようで、アリもここのところパフォーマンスを落としています。アーセナル戦では珍しく途中で交代させられていましたし。アルデルヴァイレルトも不在なので攻守両面で新たにヒーロを誕生させないとこの先しばらく厳しい戦いが続きそうな気はしています。
ベストメンバーの解釈
アーセナル戦後の記者会見で「ドルトムント戦はベストメンバーで行くのか」という問いに、ポチェッティーノは「もちろんさ」と答えました。監督としてはそう答えるほかなかったのかもしれませんが、少し不安に思います。
例えばハリー・ケインについて。ノースロンドンダービーには出場していましたが、動きは重くいつものような前線からの守備も出来ていない状態でした。怪我で代表戦を離脱していて、この日の出場も危ぶまれていたものの右膝にしっかりとテーピングを巻いていたのはどうしても目立っていた。リヴァプール戦で怪我をした時も試合の大勢は決まっていて、早めに下げたほうがいいんじゃないかなんてことを解説者も言っていた矢先の負傷でした。無理はさせたくないしさせるべきでもない。結果的に何もなければ良いですが、出した結果負傷が長引きましたとなればポチェッティーノのマネジメント能力が疑われます。
個人的にはこの試合では少し実験をしてみても良いと思っています。
ここのところ5-3-2で始める試合が多いですが、はまる試合とはまらない試合の違いが顕著なので、オプションとしてはいいけどメインで使うにはまだ仕上がっていない。今日もこのフォーメーションで行くのなら、引いてカウンターの形だけでなくツートップを生かしての攻撃の形を模索しなければなりません。今のままでは前線で選手の渋滞が起こっているので、インサイドハーフが少し落ちてボールを回すか、ツートップがサイドに流れる等流動的な動きを見せないと崩せないと思います。まだカウンター戦術に頼っている感のあるフォーメーションなのでそれなりにポゼッションもできるようになってほしい。
そしてもう一つはフォーバックにすること。
ダイアーのセンターバック起用でスリーバックを維持していますが、どうしてもスピード不足やラインコントロールミスで失点しているシーンが少なくなく、安定感が失われています。もともとはフォーバックメインのチームだったのがスリーバックを採用するようになり、いつも間にか戻すことがなくなってしまいました。今はまだ3枚揃うから良いですが、もう一人欠けたらスリーは厳しいのでフォーバックも謙遜なく使えるようになっておきたいので、良い機会ではないかと。
予想フォーメーションは読みにくすぎるので希望を込めて4-3-1-2で書いておきますね。
トッテナム:予想フォーメーション
GK ロリス
DF オーリエ、サンチェス、フェルトンゲン、デイビス
MF ダイアー、ウィンクス、アリ、エリクセン
FW ソン、ジョレンテ