2017-2018 プレミアリーグ 第17節
Tottenham Hotspur 2 – 0 Brighton & Hove Albion
Stadium:ウェンブリー・スタジアム
得点
40分:セルジュ・オーリエ(Spurs)
87分:ソン・フンミン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、オーリエ、ダイアー、フェルトンゲン、ローズ、ウィンクス(67’デンベレ)、シソコ、ラメラ(74’アリ)、エリクセン、ソン(89’デイビス)、ケイン
sub:フォルム、トリッピアー、フォイス、ジョレンテ
ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
ライアン、ボン、ダンク、スケロット、ダフィ、クノッカール、スティーブンス、プレパー、イスキエルド(62’マーチ)、カヤル(78’グロス)、ヘメド(72’マーレー)
sub:クルル、ブルーノ、ゴールドソン、ブラウン
忘年会シーズンのため、更新遅れました。
プレミアリーグでは実に7試合ぶりのクリーンシートでした。
力の差は歴然だった
低調な試合でした。ボールを保持するのは常にトッテナム、シーガルズは引いて守る守備を採用し、スパーズボールになると一気に自陣4分の1のラインまで引いてブロックを作ってきます。ウィンクスやエリクセンを中心にパスを回すも、なかなか縦パスを効果的に入れることができずただ回しているだけの時間が多い。こんなにバックパスが多い試合は久々では?それも消極的に見えるようなもばかり。平日の夜とはいえ、バックスタンドのお客さんの少なさに驚きました。
前半終了間際に右サイドでパスを受けたオーリエがディフェンスをかわし、クロスを上げようとするも再び追いすがってきてのタックルにバランスを崩し、完全なキックミスが完璧な軌道を描きゴールイン。もちろん狙っていないでしょうし、狙ってできるようなゴールではない。これで少し楽なゲーム展開に。
追加点は後半終了間際に生まれた。右サイドからのエリクセンんフリーキックにニアで合わせたソンのヘッドが相手に当たってそのままゴール。公式にはソンのゴールとなりました。これで4試合連続ゴール。今攻撃を牽引しているのはこの男だ。
テキストで試合を追うと、終盤までヒヤヒヤしたゲーム展開ですが、実際は失点の可能性は非常に薄いと思えるようなゲームでした。シーガルズはまず引いて守る。奪ったら前にアバウトなボールを送るか、数人の推進力を糧にがむしゃらに突っ込んでいくかのほぼ2択だったので怖い場面は74分にセメドがペナルティスポットあたりからロリスの正面にシュートを打ち込んだシーンくらい。
ウィンクスが悪いのか
この日最も酷いパフォーマンスをしている選手は誰かと聞けば、満場一致でハリー・ウィンクスが選ばれる。攻撃時にはワンボランチになる今日のフォーメーションで右に左に顔を出してボールを受けてはさばいていくのが本日の彼のミッションでした。狭いスペースでもボールを失わない技術と正確なパスが彼のストロングポイントなのに異常にボールロストの回数が多かった。それもなんでもないトラップミスや簡単な横パスのズレ、さらに無理に狙った縦パスをあっさりカットされたりと、本当に散々な出来でした。交代直前には相手に競り勝ちラメラがマイボールにしたボールを拾った際、前ではなく後ろを選択したプレーにはたまらずウェンブリーのお客さんがブーイングする始末。
しかしウィンクスのせいにして終わりなのかというと、僕はそう思いません。以前も何度か言いましたが、ワンボランチシステムはよくない。こと、今のスパーズのやり方では。
シソコやエリクセンもサポートに来ていることもあったけど、ウィンクスが一人で運んでいる場面が多く、その瞬間はパスの選択肢が、バックパスか縦パスかしかない。しかも縦パスは引いて守る相手のブロックの中なので必然的にチャレンジパスになってしまう。要は前でただ待っている選手が多すぎるのが問題だ。
デンベレならいいかというとそうでもない。デンベレにはウィンクス以上にドリブルのスキルがあり、キープ力も高いけど、今のボランチ一人の状態でドリブルを奪われればそれこそピンチを生み出してしまう。アンカーのポジションはポジショニングが大切でむやみに持ち場を離れられないのでこなすのが難しい。
ダイアーを後ろで使わざるを得ない現状ではボランチの枚数が足りないという事情があるので仕方ないけれど、戻ってきたらダブルボランチでいきましょうよ。