タイトルの可能性を残す最後の大会
FAカップ準々決勝はスウォンジー・シティとの対戦です。
勢いのあるスワンズ
開幕前にチームの中で絶対的な存在だったフェルナンド・ジョレンテとギルフィ・シグルズソンを失い、その穴を全く埋めることができずに下位に沈んでいたスワンズは2017年内には降格候補の再筆頭チームでした。しかし12月28日に監督として目立った実績のないカルロス・カルヴァリャルをチャンピオンシップ(2部相当)のシェフィールド・ウェンズデイから引き抜くと、周囲の悲観を大きく裏切り怒涛の快進撃を見せます。就任以降、公式戦16試合でわずかに2敗という圧倒的な成績でチームを立て直しました。その中にはリヴァプールやアーセナルへの勝利も含まれます。
その2敗はブライトンとトッテナム。新年の最初のゲームでは勝ちましたが、その後積み上げてきた数字を見ると、当時とは違ったチームになっているであろうことは容易に予想できます。リーグ戦では現在14位と降格の可能性は残しているものの、他のクラブと比べるとやや余裕がある状況なので、ひょっとするとスパーズ戦はベストメンバーで臨んでくるかもしれません。スパーズはサブメンバーメインの構成になると思うので、苦しい戦いになるのではないでしょうか。
かつてのエースはここにいる
今週のスパーズのトピックスといえば、ハリー・ケインの負傷離脱に他なりません。しかし、FAカップに限って言えば、たとえコンディションが整っていてもスタメン起用はなかったはずなので、大きな影響はない。ベンチから睨みを利かせているだけでも存在感はあったかもしれないけど。
ワントップにはジョレンテが入るでしょう。5回戦のロッチデール戦ではハットトリックを決め、イメージは悪くない。古巣対戦となればモチベーションは高いはず。リーグ戦でも起用されるためにはここで結果を残していくしかありません。その真価を示す時だ。
ここまで続けて下部リーグのクラブと対戦し、いずれも引き分け再試合となってしまったスパーズ。確かにどちらも第一線はひどい出来栄えでした。スワンズ相手にあのパフォーマンスを再現してしまえば、今度はここで食われることになるでしょう。ジョレンテがハットトリックを決めてもリーグでの出場機会が増えないのは相手がロッチデールだったからという考えもあるはず。準々決勝からは相手のレベルもこれまでとは違います。残した結果はメンバー争いにも大きく影響を与えてくるでしょう。タイトルまであと3つ。必勝です。
キックオフは日本時間21:15です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
GK フォルム
DF トリッピアー、フォイス、アルデルヴァイレルト、デイビス
MF ラメラ、ダイアー、アリ、シソコ、モウラ
FW ジョレンテ