マンチェスター・ダービーでは逆転負けを喫し、ライバルの目の前で優勝を決めるというシナリオは結実しませんでした。
依然として王手をかけている状況は変わりません。この試合に勝ち、翌日にユナイテッドが敗れれば今節にも優勝が決まります。
今は勝てる。大きなチャンス
欧州でも屈指の強さを見せてきた今シーズンのシティでも無敵ではありません。取り得る全てのタイトルをさらっていくのではないかと思えるシティは幸先良くカラバオカップを制するも、FAカップでは伏兵ウィガンに敗れました。4月に入った段階でプレミア優勝はほぼ確定、チャンピオンズリーグも突き進むかと思われた矢先にリヴァプールとユナイテッドに3連敗となり、欧州制覇の夢は潰えることになりました。
「盛者必衰」数年前の黄金期ほどの美しさと取り戻せていないバルセロナや昨季圧倒的な安定感と強さを見せていたチェルシーが今年振るわないように、いつしかシティも攻略される時が来るはずだった。それが唐突に訪れました。12月に対戦した時のように、美しいパスワークとハイラインハイプレスを武器に戦ってきたシティも蓄積する疲労には敵わないのかプレーの質は大幅に低下しています。
結果も出ていない状況で中3日で向かってくるシティに対し、スパーズは一週間空いています。コンディションには差があるはず。さらに前回対戦時ほどに相手を畏れる気持ちはないでしょう。激しくプレスをかけていき思考の時間を奪っていけば連戦を重ねるシティの選手たちをさらに追い詰めていける。目の前で優勝を決められるわけにはいきません。見せてください。プライドを。
前線の連携は負けない
グアルディオラのチームらしく、細かくパスを刻み複雑で巧みな動きで相手ディフェンスを崩す攻撃は見事です。ポゼッションの意識やそのメソッドは世界一といえるかもしれません。しかし前線のコンビネーションだけならスパーズも力がある。目下絶好調のエリクセンに得点王争いに向けて火が付いてきたケインと調子を上げてきたアリといれば攻撃力は申し分ありません。ポゼッションを高めようとしてくるシティにの中盤の構成力に対応するため、ここ数試合のように中央に選手を寄せて戦うことが予想されます。流動的に立ち位置を変え、いい距離感を保てればお株を奪う美しいチームワークを見せられるでしょう。
今シーズンもたくさんの試合を見てきて、唯一どうしようもなく敗れたと思えるのが1-4で敗戦した12月のシティ戦でした。我々も優勝争いに食い込むべきチームであるならば、シーズンダブルを食らうわけにはいきません。順位争いに大きく影響するゲームではなくなりましたが、リーグ戦最後のビッグ6とのゲームを勝って締めくくりたいものです。
キックオフは日本時間3:45です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
GK ロリス
DF トリッピアー、D・サンチェス、フェルトンゲン、デイビス
MF エリクセン、ワニャマ、アリ、デンベレ、ラメラ
FW ケイン
マンチェスター・シティ:予想フォーメーション
GK エデルソン
DF ウォーカー、コンパニ、オタメンディ、デルフ
MF シルバ、フェルナンジーニョ、デ=ブライネ
FW スターリング、ジェズス、サネ