2017-2018 プレミアリーグ 第36節
Tottenham Hotspur 2 – 0 Watford
Stadium:ウェンブリー・スタジアム
得点
16分:デル・アリ(Spurs)
48分:ハリー・ケイン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、サンチェス、フェルトンゲン、デイビス、ダイアー、デンベレ(63’ワニャマ)、エリクセン、アリ(82’ラメラ)、ソン(74’シソコ)、ケイン
sub:フォルム、アルデルヴァイレルト、オーリエ、モウラ
ワトフォード
カルレジス、マリアッパ、カバセレ、キャスカート、ホレバス、キコ(64’デウロフェウ)、ドゥクレ、ヒューズ(83’カリージョ)、キャプエ、リシャルソン、グレイ(64’ディーニー)
sub:ゴメス、ヤンマート、ブリトス、シンクレア
テンションが高かったのは最初だけ
消化試合っぽいゲームになりました。
互いに危機感はない
相変わらずどのゲームでも立ち上がりは押し込まれる展開になります。ワトフォードは開始10分が試合の全てであるかのように攻めてきていましたが、今日はボールタッチの多かったケインがタメを作るようになってからスパーズのポセッションモードに切り替わり、前半は一方的な支配率になりました。
シーズンの前半戦は好調でそこそこ上の順位にも食い込めていたワトフォードはそれなりに好チームでした。ボールをつないでサイドバックの上がりを生かして攻めを作ります。15節の対戦時にも思いましたが、中盤センターにポジションを取るドゥクレはいい選手ですね。上背があり手足が長く独特の動きをしているのでいい意味で目に付きます。ボールサイドに頻繁に顔を出しては時間を作れるし展開力もある。キャプエと組むセンターは力強かった。おそらくワトフォードの悩みはセンターフォワードに決定力のある選手がいないこと。サイドアタッカーもいるのに最後に決めきれないチームです。
トッテナムは前の4人の距離感が良かった時間帯はそれなりに期待出来るものがありました。徐々に横に広がってビルドアップを待つようになり、そうなってくるとチャンスも減っていきました。全体的な戦術としては後ろから縦パスを入れるタイミングを図っていき、前に入っても厳しいそうならやり直す。その中心にいるのは時にセンターバックの位置まで戻るエリクセンで、そのエリクセンが明けた右サイドのトリッピアーをフリーにして、最後はそこから決定的なボールが入るようになっています。
特にワトフォードから残留に向けた必死さは感じられません。がむしゃらさはなく、淡々といつも通りの攻めを繰り出すだけでした。スパーズも2点を先行してからは無理はしない。ギラギラしていたのはピッチ上でケインだけ。決められるシーンは後2つはあったと思うけどなあ。
CL権に大きく前進
これで再びチェルシーとは5差。残り3試合で5ポイントとれば確定です。4ポイントでも得失点差があるので行けそうです。尻に日が付いているウェストブロムは厄介ですが、ニューカッスルとレスターは残留を決めています。今日もとても良かったわけではないけれど、大失速の雰囲気はなさそうなのでそこは安心しました。
得点に執着しているケインも、しばらく得点のないソンもイマイチ調子が上がってきません。それから今日はデンベレもダメ。相変わらずのキープ力ですが、パスミスが多すぎた。長めのパスはほとんど距離が足りていなかったし、間を通すグラウンダーのパスも引っ掛けすぎで、怪我がなくてもあの辺で変えるべきでした。
短い時間でしたが、ラメラの動きは良かったんじゃないかな。ワトフォードもプレッシャーの強度が上がってこない時間でもありましたが、ちょっと印象に残りました。ただ、ボールさばきはうまいのだけど、球離れが悪いのは課題です。カウンターの流れで持ち上がってもパスを出す判断が遅いのでチャンスを潰してします。ローマ時代のラメラを知りませんが、確かウイング的なタイプでやっていませんでしたっけ?テクニックは確かにあるけど、パサーと言うよりアタッカータイプの選手だった気がします。試合に出て行けばもう少しその辺は成長できるかもしれません。もう少し見てみたくなりました。