開幕戦はギリギリの勝利、今シーズンのホーム初戦は昇格組のフルハムです。
無失点では終われない予感
久しぶりにプレミアリーグに戻ってきて、残留に向けて補強に力を入れています。開幕戦では新加入選手を5人スタメンで起用するなど、まだ改革中です。クリスタル・パレスに敗れはしましたが、言うほど悪くはなかった。パレスの相変わらずの強烈な個に敗れたもののチームとしてやりたいことは見えてました。
スリートップには色があります。右からシュールレ、ミトロビッチ、セセニョン。ドルトムントからレンタル中のシュールレはやはりボールの扱いや判断力は一流のセンスを感じましたが、まだまだ溶け込めていない時間が長く、力を発揮しきれてはいません。逆サイドのセセニョンにかかる期待は大きいようで、ボールが渡ればサポーターが希望の声を上げていました。斜めに走って裏を狙う動きがうまくて、チームメイトともよく見ていて攻撃の要になっている。ボールを持ったら縦に行きたいタイプのようでそこを抑えられれば攻撃力は半減です。いずれにせよ後ろ向きに走らせて守るならオーリエには任せたくない。引っ掛けてPKを取られる画が浮かびます。
ポゼッションしながらゲームを組み立てて行きたいチームのコンセプトの中心は10番を背負うトム・ケアニーです。ある程度寄せられても冷静にかわせる技術があり、彼が持つとフルハムは一旦落ち着くことができます。一試合見た感じではスパーズでいうエリクセンのような存在に見えました。この人は自由にさせたくない。中盤で組むセリはパスミス多めだったのでここは狙い目かと。
全体的に攻守の切り替えが遅いので中盤で引っ掛けられれば一気に決めきれそうです。ディフェンスラインもまだまだ深まっていないので。今のトッテナムの状態では常にペースを握れるとは思えないけど、むしろある程度持たせてしまって良い。前後分断できればこっちのものです。
ソニーの不在は不安要素か
あっちこっち層が薄くなっている上にソンが代表合流のため、チームを離れました。苦しい時に救ってくれる強烈な打開力に頼ることはできません。幸い、ラメラ、ウィンクスあたりは練習に戻れるまでにはなっているみたいで、さすがにスタメンはないかもしれませんが、メンバー入りの芽は出てきました。
アルデルヴァイレルトはまだ移籍の噂で揺れていますが、個人的にはスリーバックが見たい。ボランチのビルドアップを改善するより、アルデルヴァイレルトをセンターバックに入れたほうがゲームが作れると思う。あと攻撃はやはりルーカス・モウラ。ケイン、アリ、エリクセンはもうずっと安定しているので、戦力の突き上げを期待できるとしたら2年目のモウラ。タイプ的にゲームメーカーではないので、もっとゴール前でボールに絡まないといけない。ソンもラメラもいない今がラストチャンスかもしれません。応えてくれないと困ります。
ホーム戦ですが、新スタジアムが間に合わなかったので今年もウェンブリーで始動です。今年上手くいかなかったとしたらそれは新スタジアムに慣れていないせいだと言いたい。つまりそれ以外の理由にウェンブリーはならないようにお願いします。
キックオフは日本時間23:00です。
トッテナム・ホットスパー：予想フォーメーション
GK ロリス
DF トリッピアー、サンチェス、フェルトンゲン、デイビス
MF モウラ、ダイアー、エリクセン、デンベレ、アリ
FW ケイン
フルハム：予想フォーメーション
GK アゴスト
DF クリスティ、チェンバース、マルシャン、ブライアン
MF ケリー、マクドナルド、セリ
FW シュールレ、ミトロビッチ、セセニョン
