2018-2019 チャンピオンズリーグ グループステージ第3節
PSV Eindhoven 2 – 2 Tottenham Hotspur
Stadium:フィリップス・スタディオン
得点
30分:イルビング・ロサーノ(PSV)
39分:ルーカス・モウラ(Spurs)
55分:ハリー・ケイン(Spurs)
87分:ルーク・デ・ヨング(PSV)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、サンチェス、アルデルヴァイレルト、デイビス、モウラ(64’ラメラ)、ダイアー、エリクセン、デンベレ(74’ウィンクス)、ソン(81’フォルム)、ケイン
sub:オーリエ、ワニャマ、シソコ、ジョレンテ
PSVアイントホーフェン
ズート、ダンフリーズ、フィールへーフェル、シュワープ、タセンデ、ペレイロ(83’ガクポ)、ヘンドリクス、ロザリオ、ロサーノ、デ=ヨング、マレン
sub:ローム、ミラン、ベヒッチ、セインスベリー、ラムセラー、グティエレス
みっともない勝ち点の落とし方をしました。
またミス、ミス、ミス
まさに自滅の試合に
おそらくボールポゼッションは70%を超えていた。試合も完全に支配していたし、途中まではかなり勝利に近づいていた試合だった。インタビューは読んでいないけど、おそらくポチェッティーノもそのようなことを言っていることだと思う。
立ち上がりホームゲームの勢いを持ってハイプレスを仕掛けてきたPSVに対して、スパーズは一歩も引かずポゼッションで立ち向かう意識を見せます。かなり厳しい瞬間も決して蹴り出さず、キーパーも含めてプレスを剥がしたことで、一気にPSVを引かせることに成功しました。そこからはしばらくプレミアでも見ることのなかったワンサイドゲームになりました。
こうなった要因は2つあって、PSVは引いては見たものの、これほど守勢に回ることが普段なさすぎるが故に、高い位置でボールを奪うすべを持たなかったことがまず一因。連動したプレスがかけられないので、面白いようにパスが回ります。大きな鳥かごをやっているんじゃないかというぐらい回し続けた時間帯もありました。もう一つはデンベレとエリクセンが戻ったことで中盤の強度が上がったこと。特にエリクセンのプレーには感動しっぱなしでした。モウラのゴールの際にトリッピアーに出したスルーパスは今のチームに欠けていたもの。受け手を動かすスルーパスでした。
そんなペースの中、まずやらかしたのはアルデルヴァイレルト。最後尾でパスを受けるも寄せてきたロサーノにあっさり奪われると、そのまま決められて失点。まあ割と近場に相手がいたのにパスを出したサンチェスも悪いと思いましたけどね僕は。サンチェスのああいったパスから失点したケースを何度か知っているのでより思うのかもしれませんが。
そして最後にロリス。またしても飛び出しのタイミングを履き違えて、決定機阻止による一発退場になりました。前節バルセロナ戦に続きまたしても決定的な仕事をしてしまいました。これは本当にガッサニーガあたりを一度先発に据えるべき。飛び出しの意識は大切だけど、失敗したら批判を浴びるのはキーパーの宿命です。特に同じミスを連発しすぎなので、そろそろ本気で改善させないとダメでしょ。
可能性はごくわずか。
これで勝ち点を分け合って1ポイント獲得です。インテルが負けたことでバルサのグループステージ突破はほぼ確定です。インテルまでは5ポイント差。次の直接対決で勝ったとしても2ポイント差に縮まるだけでまだ順位は変わらない。そしてPSVに勝ち、インテルがバルサに負けたとしても、最終節、カンプ・ノウでバルセロナとです。今日のPSVを見るにまだヨーロッパの舞台で勝てる力はないかな、と思えたのでバルサに勝たなければなりません。いやPSVがインテルに勝つ方が、うちがバルサに勝つより可能性は高いかもしれませんけど。
ちなみにPSVがとても弱いと思ったわけではありません。特に前線の選手たちは普段から得点を奪い続けていることで、ゴール前では自信を持ってプレーしていた。焦ることなくシュートコースを見つけるためにボールを動かせる姿勢を見ると、やはり常勝チームなのだと思わされました。気合いいれて立ち上がりからハイプレスで臨めば特に我々は嫌がりますよ。
逆転してからのプレーで気になった部分がありました。カーディフ戦でもハマーズ戦でも思ったことですが、勝ち越してから追加点を狙いに行くより、異常に失点を怖がる姿勢が目につきませんか。急にプレーの選択肢が横と後方ばかりになり、前の選手を追い越すように上がって行く選手が途端にいなくなる。ちょっと攻められるとリスクを取れなくなり逃げのクリアで回収されて二次攻撃を浴びる。この一ヶ月くらいずっと繰り返している気がします。
今日はまだエリクセンを中心にいつもよりは前に行く姿勢を見せていた選手はいたけど、チームの意思統一が出来ていないと流石に攻撃にはなりません。これはしばらく出ていなかったことで、皆にあった消極的なイメージがエリクセンには染み付いていなかったからだと思います。ソンもいつもよりキレがあったし、しばらくこの二人が引っ張っていってくれる予感はしましたね。