とうとうこの日がやってまいりました。
突破のかかった最後の試合はバルセロナと。
本気で来るのかは未知数
チャンピオンズリーグの大舞台でカンプ・ノウでバルセロナと戦う。トッテナム・ホットスパーというクラブを知った頃には夢のような目標でした。現地時間2018年12月11日、それが実現することとなりました。惜しむらくはバルセロナの方は突破が決まっていて、6節の結果によって順位が変動する可能性もないため、本気でやって来る理由がないことです。ただしそれはスパーズの現状を考えると好都合なことではあります。今日勝って上に進んでクラブを着実に進化させていけばいつかまた必ずその機会は訪れることでしょう。
バルセロナもトッテナムも土曜日にナイトゲームを戦っていて、中2日でこのゲームを迎えます。スパーズが決勝トーナメントに進む条件はこの試合に勝利すること、もしくはインテルがPSVに破れることです。後者はそれほど期待できないので、やはり必勝です。近年スタメンクラスの選手は超一流ながら、選手層の薄さが弱点だと言われていたバルセロナですが、今年はそれが解消されつつあり、たとえ選手の入れ替えがあったとしても、最高級に難しい試合であることは変わりません。
これほどの舞台ではわざわざ選手のモチベーションを心配することはありません。大切なのはエネルギーの使い所を共有できているかどうか。試合展開の進め方を共有できているかどうか。勝たねばならない試合なのでその前提で話を進めますが、先行している後半の試合の終わらせ方の意思統一は本当に大切です。前に残っている前線に怖いから引いてしまう守備陣のような乖離はこの試合では致命的になります。
ソニーの好調は大きな武器
レスター戦の采配を見ても、現時点でのベストメンバーで挑むことは間違いない。ケインとエリクセンを休ませることが出来たためこの2人は十分働けるはず。アリはフルで出ていたけど、おそらく先発でしょう。若いからか連戦でも起用されることが多いですし、こういった大舞台の強さは折り紙つき。それから2戦連発のソンも期待できます。チェルシー戦以降目をみはる存在感を見せているだけにバルサ相手にどれだけやれるか楽しみです、
問題は右サイドバックに負傷者が続いていること。トリッピアーとオーリエがサウサンプトン戦とレスター戦で同じように自ら座り込む形で交代となりました。トリッピアーは間に合わない。オーリエも検査の結果ダメなら、ウォーカー=ピータースしか本職の選手はいません。2日前にようやく今季プレミア初出場を記録しただけの選手に任せるのはさすがに厳しい。センターバックに代役がいないのでコンバートするならダイアーになるかと思われます。スパーズデビュー以来5、6年ぶりに出るのか、それとも若手を信頼するのか。ポチェッティーノは頭を悩ませているでしょう。
スタジアムの雰囲気に呑まれず、力を発揮できれば勝てます。リーグ戦でもいくつかビックゲームをこなしてきたけど、大会の敗退ものはなかった。気合いが空回りしないように十分に注意して次のステージに進みましょう。
キックオフは日本時間5:00です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
GK ロリス
DF ダイアー、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、デイビス
MF アリ、シソコ、ウィンクス、エリクセン
FW ソン、ケイン