[CL]GS第6節 FCバルセロナ vs トッテナム・ホットスパー

2018-2019 チャンピオンズリーグ グループステージ第6節

FC Barcelona 1 – 1 Tottenham Hotspur

Stadium:カンプ・ノウ

得点
 7分:ウスマン・デンベレ(Barça)
85分:ルーカス・モウラ(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
ロリス、ウォーカー=ピータース(61’ラメラ)、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、ローズ、シソコ、ウィンクス(83’ジョレンテ)、エリクセン、アリ、ソン(71’モウラ)、ケイン
sub:ガッサニーガ、デイビス、ダイアー、スキップ

バルセロナ
シレッセン、セメド、ラングレ、フェルマーレン、ミランダ、アレニャ、ラキティッチ(46’ブスケッツ)、アルトゥーロ、デンベレ(76’スアレス)、ムニル(63’メッシ)、コウチーニョ
sub:テア=シュテーゲン、ピケ、アルバ、ビダル

多忙につき、遅くなりましたすみません。
勝てなくても最高のゲームでしたね。

スポンサーリンク

Bチームだからなんだって?

夢の舞台、カンプ・ノウでのバルセロナ戦の始まりです。既に突破を決めているバルセロナはフルメンバーではなく、およそ1.7軍くらいのスタメンでした。それでもやはりバルセロナ。やっと互角になった程度です。勝たなければならないトッテナムは現状のベストメンバーで臨みます。

4-3-1-2の右サイドバックには大抜擢のカイル・ウォーカー=ピータースが入りました。抜擢というかまあ他に本職がいないせいですが、それでも他の選手のコンバートではなく起用してくるとことがポチェッティーノらしい。開始早々恐れを知らぬ21才は対面する18才に強気に仕掛けます。いい位置でフリーキックをもらうことに成功しますが、そのフリーキックの跳ね返りがKWPに渡り、そこを狙ってきたデンベレに攫われて単独のカウンターで早くも失点となりました。大きなミスだったし、一番に交代させられたけどあの場面以外は概ね対応できていました。

120%結果論ですが、早めに失点したことでスパーズには火がつき、バルサは無理をしなくなりました。前半はやや噛み合わない時間もあったけど、時間が立つほど前がかりなるスパーズは見ていて気持ちがいいほど。ポゼッションもシュート数もスパーズの方が上、もう少し早く同点にしていれば押し切って逆転するのも時間の問題だったし、あれほどにチャンスがあって決まらないのが不思議なほどの試合でした。反対にコウチーニョがポストに当てた2本のうち、どちらかでも決まっていれば終戦だったかもしれませんが。

目立つほど良いプレーをしていたのがまずダニー・ローズ。やっと全盛期のローズかと言えるほどの充実のパフォーマンス。攻撃面では果敢に攻め上がりクロスを供給していたし、中盤でも球際のバトルに強さを見せ、守備でもデンベレを食い止めていた。同点ゴールは彼のボール奪取からです。あとはもちろんムサ・シソコ。右サイドハーフで出場すると、相変わらずの強靭さでボールサイドは完全に制圧していました。ウォーカー=ピータースのサポートを忠実にこなしながら自らの攻め上がりも効果的。途中からエリクセンと左右を入れ替えつつ最後には右サイドバックまでこなしました。なんて万能なんだ。いつの間にかスパーズはシソコのチームになりつつある。

スポンサーリンク

届いた決勝トーナメントへの道

PSV優勢の途中経過を聞いていても、逆転を目指すスパーズはポチェッティーノらしからぬ早めの選手交代で攻めの姿勢をピッチに伝えていきます。最終的にはケイン、ジョレンテ、ラメラ、モウラのほぼ4トップにアリとエリクセンのダブルボランチというかつてない前ががりな布陣を敷きました。そして硬いカンプ・ノウの壁を打ち破ったのが85分のこと。エリクセンの唸るような縦パスがラメラに入ると、シンプルに裏に抜けたケインに送り、一気にディフェンスを食いつかせたところで中に走っていたルーカス・モウラが待望の同点ゴールをゲットしました。余談ですが、プレミアだと「ルーカス」表記でCLだと「モウラ」表記なんですね。

難しかったのがここからの数分間で、インテルの状況がわからないから逆転を目指したいけど、無理して失点しては元も子もない。選手たちに迷いが生まれたのが見て取れました。相手はあくまでもバルセロナ。さらにバランスの悪いメンバー構成です。ポチェッティーノの決断だったのかはわからないけど、試合をクローズさせる方を選択しました。そして1-1で試合終了。しかしこの時点ではピッチ上の選手たちはジュゼッペ・メッツァの結果がわからず、当惑の様子。静まったスタジアムで突然スパーズファンが歓喜の声を上げたため、ようやく選手も状況を把握しました。あの一点が報われた。決勝トーナメント進出です。

スポンサーリンク

完璧なストーリーの続きを

インテルに逆転を負けをしたときの同点弾も85分でした。バルサに敗れ、まさかのPSVに引き分けた時は諦めた人も多かったはず。しかし自分たちの実力とわずかな可能性を信じてここまで戦ってきた選手たちには称賛の拍手を送りましょう。送ってください。「死のグループ」とはよく言ったもので、最後に順位を分けたのは敗退の決まっているオランダ王者の奮闘でした。苦しんだ中での大逆転での突破。しかも6試合を終えた段階ではそれが決まっていないという僅差の激闘でした。勝ったから言えるのもわかっています。最高だった。

ラウンド16では他グループの1位通過のチームのいずれかと対戦します。同リーグを戦うシティはなし。というわけで可能性があるのはこの6チーム
・ドルトムント
・パリ・サンジェルマン
・FCポルト
・バイエルン・ミュンヘン
・レアル・マドリード
・ユベントス

つっよ。なにこれ。
くじ運のないスパーズはこの中でドルトムントとポルトを引く可能性はほぼないと思いますので、他の4つのうちどこかかな。個人的には当たった記憶のないパリかバイエルンがいいです。もうここからはどこだろうと一緒。今年こそはベスト8の壁にチャレンジさせてくれ。他のチームに警告しておく、年を開けてからのスパーズは強いからな!

2018-2019シーズン 試合結果一覧

スポンサーリンク
スポンサーリンク
NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!