2018-2019 プレミアリーグ 第25節
Tottenham Hotspur 1 – 0 Newcastle United
Stadium:ウェンブリー・スタジアム
得点
83分:ソン・フンミン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、サンチェス、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、シソコ、ウィンクス、エリクセン、ラメラ(78’ローズ)、モウラ(70’ジョレンテ)、ソン(89’ダイアー)
sub:ガッサニーガ、ウォーカー=ピータース、フォイス、ワニャマ
ニューカッスル・ユナイテッド
ドゥブラフカ、イェドリン、ラスセルズ、シェア、ルジュン、リッチー(86’パレカ)、ペレス、ヘイデン、ロングスタフ、アツ(82’ケネディ)、ロンドン
sub:ウッドマン、クラーク、フェルナンデス、マンキージョ、ホセル
ニューカッスルの堅い守備に苦しめられるも
スパーズは引き分けを許しません。
整備された守備ブロックに大苦戦
本当にスタメン予想が難しい。連続出場中だったベテランのジョレンテがスタメンを外れてワントップにはルーカス・モウラが入りました。それからダニー・ローズも連戦に悲鳴をあげて左サイドバックはフェルトンゲンです。酷使されているソン・フンミンは今日も元気にスタメンでした。海外出張から帰ってきて3日目には試合に出ていてそこから休みなくもう1試合稼働です。ブラック企業ですかここは。
ニューカッスルはシティ戦を戦ったことで自信を深めています。5-4-1のブロックを形成し、自陣に深く引いて守る。サロモン・ロンドンのみを前線に残して中盤とディフェンスラインはかなりコンパクトです。なかなかスペースがない、正直かなりいい守備でした。奪えばまずはロンドンを狙う。一撃必殺のカウンターというよりは収めてもらってスローインでも取れれば良いというくらいの丸投げっぷり。あのタスクをこなさなければならないフォワードは相当気持ち的にも辛いはず。サンチェスもしっかり守れていたとはいえ、それでもロンドンには苦労させられました。
スパーズの方は左サイドのフェルトンゲンを中心にサイド攻撃に活路を見出そうとして行きます。しかし前述の通りコンパクトに守られていたため、狭いエリアのパスワークで崩すのが難しく、かといってクロスを送るにも最前線がモウラなのでポゼッション率に見合うだけのチャンスは生まれないまま時間だけが過ぎて行きました。
攻撃が停滞してきたところでポチェッティーノにしては早めの交代でジョレンテを投入します。この時間帯から使ってもらえるまで信頼を獲得してきたんだというのが良くわかる交代です。相手からすると後半途中から出てくる195cmはこの上なく厄介でしょう。
2試合連続で劇的弾で勝利を奪ってきたスパーズ陣営には今日もいけるんだという雰囲気はありました。しかも失点していないし。今や「スパーズタイム」と言っても過言ではない80分過ぎに今日もゴールは生まれます。アルデルヴァイレルトのミドルフィードをジョレンテが胸で落とし、ソン・フンミンが巧みなトラップで一気に相手二人をかわすと、そのまま低い弾道のミドルシュート。これを相手キーパーのドゥブラフカが弾ききれず、値千金の決勝ゴールとなりました。
ソンは流石に疲れが見えていて、終盤は比較的省エネモードでプレーしていた。ボールを持ってからの動きに力を残すため、フリーランを少なめにしていた。それでもポチェッティーノが変えられないのは、今のメンバーで最も得点の匂いがする選手だから。アジアカップで韓国代表が決勝まで行っていたら、ワトフォード戦もニューカッスル戦もいなかったわけで、この勝ち点があったかどうか。改めてすごい選手だな、と。
勝ち切るという確かな成長
昨シーズンから数えて29試合連続の引き分けなしというプレミア新記録を樹立しました。ちょっと地味目な記録ではありますが、ギリギリで勝ち点を拾ってきた試合が5試合もあれば、それだけで10ポイントのマイナスです。今年はここまで19勝していて残り13試合です。去年はシーズン終了時に23試合だったことを考えると、去年の記録は十分に視野に入ってきました。
なんとか勝ってきてはいるも、内容は決してよくはない。下位のチームだからこその状態で今のまま上位チームと対戦すれば惨敗するでしょう。来週にはドルトムント、月末にはチェルシー戦が今月のビックゲームです。中二日の連戦の時に内容まで要求するのは酷かも知れないので一週間空いたレスター戦に期待します。月曜と火曜は休暇が与えられたようでしっかりリフレッシュした上で週末に向けたトレーニングを行えます。これまでは疲労回復に当てるばかりで戦術トレーニングなんてできない時間も長かっただろうから、少しは向上させられるはず。
今月は残り4試合しかなく日程的には寂しいですね。一つ一つしっかりと戦っていけば、もうしばらく夢を見ていられそうです。